男は22日正午ごろ、熊本市中央区の交番に包丁を持った状態で訪れ、警察官に「拳銃をください」と話しかけた。警察官が刃物を下ろすよう命じるとそれに従い、地面に包丁を置いたところで、銃刀法違反の疑いで逮捕された。
警察の取り調べに対し、男は「拳銃が欲しかった。警察に捕まりたかった」などと供述しているという。逮捕を目的とした事件なのかもしれないが、このような行動は犯罪であり、場合によっては警察官に発砲されることもある。
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なんとも理解不能な事件だが、このような事案は多々発生している。今年9月には高知県高知市の交番で、41歳無職の男が44歳の男性巡査長に対し包丁を向け、「拳銃を抜け」などと脅し、対応した警察官に取り押さえられ、強盗未遂などの疑いで逮捕された。
また、7月にも大阪府大阪市西成区の交番で、58歳無職の男が「相談がある、人を殺したい」と交番を訪れ、カバンから刃渡り16~20センチの包丁2本が発見され、銃刀法違反と殺人予備の疑いで逮捕されている。この際、男は「刑務所に戻りたいので犯罪をしようと思った。金銭トラブルのあった知人を殺すつもりで包丁を買った」と供述していた。
刑務所に戻りたいという理由で交番を訪れる人物たち。いずれも重大事件には至っていないが、一歩間違えれば殺人などに発展する可能性もあった。司法や交番のあり方について、考え直す時期が来ているのかもしれない。