男は13日午後7時20分すぎ、北海道札幌市の路線バスに乗ると、北区を走行中だった路線バスの車内で、同乗客の40代男性の顔めがけて頭突きをし、鼻血を出す怪我を負わせる。その後、バスは路線上の交番に向かい、警察官に被害を申告。傷害の現行犯で逮捕された。
なぜ、男が突然プロレスでも地味ながら威力の高い技として恐れられる頭突き(ヘッドバット)をしたのか。警察によると、男は路線バスの車内で被害男性と女性が会話していることに腹を立て、「うるさい!」と注意したという。その後口論となり、男が暴行に及んだ。北海道は新型コロナウイルスの感染が拡大している地域ということも、大きな要素となっているものと見られる。
男の犯行に、「暴力は良くない」「このご時世だけに会話に怒るのは理解できるけど、頭突きはダメだ」「被害者が迷惑と感じるほど大声で話していたのなら、男の言い分も正しい。でも、暴力を振るってしまったら、そこで全てが終わりだ」と動機に理解を示しつつも暴力行為を断罪する声が上がる。
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その一方で、「北海道は寒くてバスの窓を開けづらい。そんな中でコロナを感染拡大させないためには、飛沫のリスクを下げるのが得策。そんな中、喋り合うのはダメだろ」「この客は自分のことしか考えていない。自分さえ楽しければいいのか。他の乗客が怒るのは当然」「注意されて口論になったということは、止めろと言われて逆上したということでは。被害者も、ろくなもんじゃない」と被害者の行動を疑問視する声も出た。
男に同情的な声もあるが、暴力を振るってしまえば、たとえ主張が正しくとも犯罪者となってしまう。冷静な判断が必要だった。