細野議員は自身のTwitterで、玉川氏が『モーニングショー』内で、「やらなければいけないことは決まっていて、医療崩壊を起こさないことが一番大事。PCR検査をしたほうがいいとかしないほうがいいとか、そんな話は終わった話だと思っています」と話したことを引用。
そして、「政治家は誤った発言すると責任を問われる。我々はそれを覚悟で発言する。当然のことだ。一方、コメンテーターの発言は責任を問われない。玉川氏は3.11後、宮城と岩手の瓦礫の広域処理に徹底的に反対した。あの発言も撤回はされていない。平時はいい。危機管理における発言だけは影響が大きすぎる」と、つい先日までPCR検査の体制充実を訴えていながら、突然「終わった話」とした玉川氏に苦言を呈した。
玉川氏の発言については、今月5日に厚生労働省がTwitterで、「3月4日午前8時からの『羽鳥慎一モーニングショー』の出演者から、『まずは医療機関に配らなければだめ。医療を守らなければ治療ができないから、医療機関、特に呼吸器関係をやっている人に重点的に配っていく』とのコメントがありました」、また、6日に内閣官房国際感染症対策調整室がTwitterで、「法律改正をする理由はそうではありません」「現行の新型インフルエンザ等対策特別措置法では未知のウイルスしか対象としておらず、新型コロナウイルスはウイルスとしては未知のものではないので、今のままでは対象とならないからです」と異例の抗議。
さらに、橋下徹元大阪府知事も15日放送の「日曜報道THE PRIME」(フジテレビ系)に出演した際、西村康稔・新型コロナ対策担当大臣に対し、「検査数に関しては、検査をどんどん広げますっていうメッセージは間違っていると思う」「どんだけテレビ朝日から文句を言われようが、モーニングショーから文句を言われようが、検査数については絶対、絞っていくんだと。死者数を落とすために、検査は拡大しないんだということをバチーンっと言わないと」と述べ、『モーニングショー』と玉川氏を揶揄している。
細野議員の「コメンテーターの発言は責任を問われない」と糾弾したツイートには、一部には反論もあったが、概ね賛同の声が集まっている。テレビという影響力の強いメディアで、緊急事態発生時に官庁や政治家、元府知事、そして国民から批判を受けるような発言を繰り返す玉川氏。今後、批判に対し、どのような対応を取るのか注目される。