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東京シティ盃(SIII、大井1200メートル、4日)地元に戻ったフジノウェーブが必勝態勢

 南関のスプリント王フジノウェーブが、久々のホームグラウンドで勝利を狙う。

 近3戦は各地を転戦。JBCスプリント(7着)→カペラS(3着)→根岸S(9着)と強敵にもまれてきた。「やはり一線級とやるには千二までだね。左回りは手前のかえ方が下手でコーナーで置かれてしまう」と高橋三調教師。3走前と前走はともに1400メートル、さらに前走は左回りだった。しかし、収穫もあった。右回りの1200メートル件がそろった前々走はレコードの0秒4差3着。「チークピーシーズの効果もあるが、精神的にも強くなった」。武者修行に出向くなか、苦手の遠征で一度でも結果を出せたことをトレーナーは素直に喜んだ。

 最終追い切りは2月27日の大井。御神本訓騎手を背に一杯に追われ、5F62秒1→49秒4→37秒7(不良)を計時した。「この馬にしては間隔が詰まっているのがカギ」と師は話していたが、これだけの時計が出れば体調に問題はないだろう。
 「58キロなら斤量の心配はないし、舞台もベスト。JRAのメンバーを相手に走ってきたんだから、南関同士の今回は少し楽かな」。王者として恥ずかしい競馬はできない。自然と指揮官の言葉には力がこもっていた。

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