ところで、綾瀬はるかといえば、2000年にアイドルの登竜門“ホリプロスカウトキャラバン”で審査員特別賞を受賞してデビューした、いわば芸能界屈指のサラブレッド的存在。女優としてのキャリアは順調に積み重ねてきたが、同時にバラエティ番組で「ジーコって芸名なんですか?」などの発言で共演者を大いに弱らせたという経緯もある。
そんな綾瀬はるかが昨年、NHK大河ドラマ「八重の桜」のヒットをぶら下げて同局の紅白歌合戦の司会に抜擢されたが、前述の発言を知ってるならば“予想通り”、知らなかったなら“想像の斜め上”という評価で、いずれにしても彼女の地雷原が露呈した格好となったが、意外にも続投を望む声が多いという。これも、綾瀬はるかの持つ清純さに起因するのだろう。
綾瀬はるかの清純さたる所以は、広島の農家の出身であるところが大きいが、家庭環境をみると大変厳しい父親に育てられていたという。何かあると、バチーンとビンタが飛んでいたらしいが、同時に暖かな愛情も受けており、2005年に綾瀬が主演した「赤い運命」の主役・直子のように、父親のためなら命を差し出しても構わないと思っているフシがある。
綾瀬はるかを落とすには、父親のような寛容さがあることが絶対条件といえる。なにをするにも、いつもニコニコと暖かく見守り、時に危険を察知し取り除くような心構えが必要だ。綾瀬は、じっくりと時間を掛けて取り組むような仕事は得意だが、瞬発力を必要とされる状況に追い込まれるとパニック状態となる傾向にある。逆に言えば、恋愛をルーティン・ワーク化させれば、一気に結婚に持ち込める可能性が高いといえるだろう。
(三枝めぐみ)