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今週の中央競馬は開催

 競馬開催へゴーサインを出した理由について、20、21日に東西トレセンの2012頭を検査した結果、181頭の陽性馬が確認され、陽性率が9.0%(16、17日は陽性率19.4%)だったこと、発熱した頭数が18日の96頭をピークにして19日57頭、20日21頭、21日48頭、22日21頭と減少傾向にあることから、「馬インフルエンザは沈静化しつつあると判断した」と斎藤茂JRA広報担当理事は説明した。
 「感染して発熱した馬も2日程度で治癒する軽症例がほとんどである。先週の時点では馬インフルエンザ発生の全体状況を把握できず、お客さまに十分満足できる競走を確保できるか判断できず中止したが、今週に関しては発熱馬や出走予定馬への検査など、疫学的な全力をあげて取り組んだ結果、公正で充実した競馬の実施が可能であると判断した」

 具体的には23日の出馬登録を通常より4時間繰り上げて午前8時から実施し、出走予定馬を全頭検査して、陰性の馬のみ登録を受け付けるとした。
この場合でも、レース当日に陰性から陽性になる馬が出る危険性は残るが、「世界の競馬の共通認識として、陽性であっても発熱等を発症していなければ出走に関しては問題ないとされている。陰性に限るのは今回限りの措置。もし、直前に陽性が出ても、それを適用する」(佐藤浩二JRA常務理事)と説明。保菌していても発症していないキャリアは出走できるとした。また、次週以降についても「事態の推移を見ながら判断する」(佐藤理事)としたが、いわゆるキャリアの出走は認められる見込みだ。

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