6日13時頃から起こった通信障害。同日18時頃には復旧したものの、当日、GLAYやSEKAI NO OWARIなどのコンサート会場では、デジタルチケットが使用できなくなったため、QRコード確認が行われないままの入場が許可された。また、ソフトバンクとヤフーのQR決済「PayPay」では、アプリが起動せず、決済ができなくなるケースや、佐川急便では、ネット申し込みの集荷や再配達の情報が、ドライバーの端末に届かなくなるなど各地で混乱が見られた。
そんな混乱の中、ソフトバンクユーザーの怒りを特に買ったのが、公式ツイッターアカウントがツイートした、「ファミチキがもらえる12月のスーパーフライデーは明日から!」という、ソフトバンクが毎週金曜日に展開しているキャンペーン。12月はファミリーマートの「ファミチキ」がもらえるとのことだが、ツイートの中に「当日お店で困らないように使い方を確認しましょう」として、ソフトバンク公式サイトへ繋がるURLも記載されていたこともあり、障害発生以降、「どんな嫌がらせだ」「本当に宣伝したい人にはこのツイートみれませんよ」「ファミチキより電波ください」といった批判が殺到。
また、ネット上では、ソフトバンクのCMが「事件は起きる。Wi-Fiがない場所で」という煽り文句でWi-Fiの必要性を宣伝していたことから、ネット上では「伏線回収してんじゃねーよ」「予言してたの?」といった揶揄も飛び交う事態に。
この騒動は芸能人にも波及し、関ジャニ∞の大倉忠義と安田章大がウェブ上での連載で、通信障害に巻き込まれたことを告白。また、お笑い芸人のおばたのお兄さんもスマートフォンが使えなくなったために、ソフトバンクショップを訪れたことを明かしつつ、「wi-fiスポットが日本はめちゃめちゃ少ないので、これを機に日本中に増えて欲しいなぁ〜」ともつづっていた。
この通信障害の原因は「LTEに関わる交換機の不具合のため」だというものの、そんな中、ソフトバンクはこの事態に対し謝罪会見を行わず。さらに、18時頃の復旧後、ユーザーのもとに最初に届いた通知がスーパーフライデーの通知だったために、さらに怒りを煽ってしまった形になってしまった。
さまざまな場所で波紋を広げたソフトバンクの通信障害騒動。総務省はソフトバンクに対し業務改善命令を出すことも検討しているといい、まだまだ騒動は収まることはなさそうだ。
記事内の引用について
ソフトバンク公式ツイッターより https://twitter.com/softbank
おばたのお兄さん公式ツイッターより https://twitter.com/hinode_obt