先週7日の会見では、「呼ばれたら出ていく」と発言。一方で新銀行経営者をまず呼ぶべきとする手続き論を展開した。
この日の会見では「私も公務がありますからね。ちょうど大事なアポイントメントもあるんで、これはねえ、あのー、えー、時間が、要するに折り合いがつけば出るつもりでいる。言いたいこともあいますけども、はい」と出欠について明言を避けた。
日程調整の次は、委員会側の質問内容がカギを握る。「何を聞こうとしているか分からない。参考人としてしゃべる主題が分からないんだからね。国民都民に実情を理解していただくためにも、参考人を呼ぶ順番がおのずとあるんじゃないかな」とけん制。
「新銀行の戦略的な問題に関しては、私、責任あるし、自分が提案しました。しかし、そのあとは都も絡んだ銀行という組織の問題ですからね」と、出るのか出ないのかはっきりしなかった。
知事の話を総合すると、なにがなんでも新銀行経営者を先に招致せよということではない。しかし招致に応じるには、
(1)質問内容がはっきりして
(2)それが知事の答えるべき質問のとき
(3)呼ぶ順番が正しくて
(4)優先順位の高い公務との折り合いがつけば
の4段階をクリアしなければならない。
民主党は、新銀行を同改正案による公的資金投入対象から除外すべきと主張。同行融資に関するとされる「口利き案件リスト」の取り扱いにも注目が集まっている。