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マイルCS(GI、京都芝1600メートル、23日) 特捜班はリザーブカードを指名

 秋華賞を栗東滞在効果で快勝したブラックエンブレムに続けとばかり、関東馬が早めに栗東へ入厩するパターンがトレンドになっている。「第25回マイルCS」(GI、京都芝1600メートル、23日)にも、リザーブカードが東の刺客としてスタンバイ。特捜班は迷わず激穴馬として指名した。重賞制覇はまだないが、関屋記念、富士Sの2着惜敗があり、地力強化は歴然。この中間はさらなるパワーアップを図るため、栗東でハードトレーニングを重ねてきた。この意欲、買える。

 付きっきりでリザーブカードに調教をつけている栗田助手から、最初に出たのは驚きの言葉だった。

 「栗東の逍遥馬道はアップダウンが激しくて、馬も力強く踏み込んでいかなくては前に進まない。坂路は坂路で、深く深呼吸させてから走らせないと息が続かない。美浦の坂路だと一息で上がれるんだけどね。同じ施設でも、ここまでかかる負荷が違うとは…」
 しかし、陣営がわざわざ11月2日にリザーブを栗東に連れてきたのは、まさにそこに期待していたから。美浦をはるかに上回るハードな調教施設でリザーブを極限まで鍛えようという腹積もりなのだ。
 だが、それは大きなリスクも伴う。耐え切れなければ調子を崩す可能性もあったわけだが、リザーブは見事に期待に応えてみせたという。
 「カイバをしっかり食べてくれるんで、思い通りに乗り込めた。その効果か、今までなかった筋肉が内股にまで盛り上がってきている。心肺機能もかなりしっかりしてきた」
 19日に栗東DWコースで行われた追い切りは、6F84秒3、ラスト1F11秒7の鋭いフィニッシュ。フォーリクラッセ(5歳1600万)を追いかけてあっさり併入したが、終始、抜群の手応えで、滞在効果は動きにもはっきり表れている。
 昨暮れはまだ1600万の条件馬だったが、今年に入ってめきめき力をつけてきた。特に夏以降は関屋記念と富士Sで2着。重賞勝利こそまだないが、この勢いは侮れない。
 「2走前の京成杯AHは崩れたけど、あれは道中、なし崩しに脚を使ってしまったから。終いまでうまくタメが利けば、一瞬の脚がある。爆発力は相当なものだと思う」
 そこに栗東滞在のパワーアップが加われば…。
 「そう、今ならGIでも一発を狙える」と栗田助手は笑みを浮かべた。ローレルゲレイロ、マイネルレーニアといった速い馬がそろい、差し馬向きのペースになり、流れは向く。ハードトレーニングを力に変換した東の刺客が、波乱を呼ぶ。

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