「ニキ・ド・サンファル展」は、戦後を代表する美術家のひとりであるニキ・ド・サンファル(1930-2002)の大回顧展。フランスで生まれ、アメリカやフランスの抽象絵画に影響を受けるなどして独自のスタイルを作り出したニキ。銃を放つことで完成させる「射撃絵画」や、解放的な女性像を鮮やかな色彩と伸びやかな形態を用いて描き出した「ナナ」シリーズなどで広く知られている。2014年秋にパリで開かれた大回顧展には約60万人の観客が詰め掛け、大きな話題となっていた。本展は、その要素を取り入れつつ、日本独自のニキ展として再構成されたものになっている。
本展では、ニキの初期から晩年の作品まで国内外の主要作品を集め、約150点が展示される。再評価の気運が高まっているニキ・ド・サンファルについて、ニキを知らない方でもニキの全体像を楽しみながら見てもらえる内容となっている。また、日本初公開の作品や映像資料等様々な資料もあり、コアなニキファンでも楽しめる内容となっている。
ニキ・ド・サンファルは、栃木県のニキ美術館創立者・故Yoko増田静江氏とも交流があり、日本とも特別な関係を築いていた。ニキの生誕85年の節目となる2015年にニキにとっても関連の深い地である日本で「ニキ・ド・サンファル展」が開催されることは大変意義深いものになっている。
「ニキ・ド・サンファル展」展覧会HP
http://www.niki2015.jp/
(C)2015 NCAF, All rights reserved.