いつの時代もいつの間にか出現し、そして消えていく「若者ことば」。昔から“超ベリーバッド”を“チョベリバ”と縮め、逆に怒りの表現を“激おこプンプン丸“などと装飾したりと、大人には暗号かとも思える、若者ならではの柔らかいアタマで若者は言葉遊びを楽しんでいる。
現在、ティーンの間ではどのような言葉が流行しているのだろうか?Twitterをのぞいてみると、さまざまな“暗号“が飛び交っていた。それらの意味を現役女子高生に聞いてみた。
語尾に(笑)と付け、おかしさを表すのはおじさんでも分かるだろうが、アルファベットの「w」だけを残す形に進化すると少しずつ難しくなる。さらにおかしいときは「www」と増やしていき、この文字列の見た目が草が生えているように見えることから「草」と表現することもあるようだ。また語尾に記号っぽく使うだけでなく「草生えた」など、文中でも使用する。最近では「大草原」まで進化した後、ナゼか「竹生える」までに。まだまだ変わって行きそうな勢いだ。これは、数年前からの流れ、掲示板などで流行したネットスラングが女子高校生の間でも使われる現象だ。
「エモい」も流行っている。一時期の「ヤバい」に取って代わり、割と息長く使われている。「エモい」は感情の意味の「エモーショナル」が起源との説と「えもいわれぬ」からの説の2通りあるようだが、使われ方は同じ。「猫がエモい」や「あのボーカル、エモい」などと、何かに感情を揺り動かされた時の表現方法だ。
Twitterで見かけ、全く意味不明なのが()。かっこから笑が抜けているので、「笑えない」の意味だそうだ。「テスト全く分からず()」などと使う。ここまで来ると想像の域をはるかに超え、説明なしでは決して分からない。
しかしこれらを理解したからといって、無闇におじさんが使うと「迎合しようとしている感がイタい」と、年頃の子供たちには確実に逆効果となるらしい。おじさんはティーンの領域に入らず、ほど良い距離感を保った方がいいだろう。
文 / 萩原 孝弘