衝撃の未成年事件簿
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社会 2022年05月14日 19時00分
中3男子の果てしない復讐! 郵便箱に詰められた爆弾【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1983(昭和58)年4月17日のお昼すぎ、群馬県のとある閑静な住宅街で爆発音が鳴り響いた。 住宅街に住む元教師の男性の自宅に設置していた郵便箱が「ドカーン!」という大きな音とともに爆発したのだ。 男性にけがはなく、ガラス戸が破壊されただけで済んだが、一歩間違えれば死人が出ていてもおかしくない大爆発であった。 >>恐怖の「犯行計画書」女子中学生2人が母校を放火【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 警察は、この男性に恨みを持つ人物が犯人であるとみて捜査し、近くに住む中学3年生の男子生徒2人を逮捕した。 2人は、かつて男性が勤めていた小学校の元教え子だった。 2人が普段から非行に走っていたわけではなかった。だが、小学5〜6年生の頃に音楽の授業で、教師からピアノの弾き方が悪いと徹底的に追い詰められたという。2人はこの日から教師に対する恨みを募らせ「いつか仕返ししてやろう」と復讐を狙っていたという。 そして3年後、この教師が小学校を退職したことを耳にした2人は「もう犯行はバレないだろう」と3年越しの復讐を開始。不幸の手紙を送り、おもちゃのパチンコで小石をぶつけるなどのイタズラを繰り返していたという。 だが、いくらイタズラを続けても彼らの心が晴れることはなく、ついには殺傷力を持つ「爆弾」を作ってしまった。彼らの作った手製の爆弾は、爆竹を600本束ねて円筒型のダンボールに詰めたもの。シンプルながら強力な代物で、火をつけて投げ込んだところ、郵便箱が粉々に破壊され、怖くなって逃走してしまったという。 3年間にわたり、教師への恨みを持ち続けた男子生徒たちの「業の深さ」を感じさせる事件であった。
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社会 2022年04月23日 19時00分
恐怖の「犯行計画書」女子中学生2人が母校を放火【衝撃の未成年犯罪事件簿】
「学校が面白くない。みんなを驚かせてやろう」 1977(昭和52)年10月、高知県の某中学校で連続放火事件があった。 放火は3度にわたり発生した。10月13日の朝、木造校舎の教室から出火し3つの教室が焼けたほか、19日には夕方過ぎに美術室の資材置き場から火が出てボヤ騒ぎとなった。また21日には渡り廊下にある下駄箱から火が出た。こちらも早々に消火されたものの、下駄箱が使用できなくなってしまったという。 >>アルバイト少年が同級生を殺害!その驚きの理由は?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 学内での連続放火に「犯人は学生ではないか」と捜査が入り、最後の放火事件から2日後の10月21日、この学校に通う中学1年生の女子生徒2人が放火の疑いで補導された。 決め手は、放火犯の女子生徒のうち1人の自宅のゴミ箱から「犯行計画書」なる文書が見つかったことだった。 「犯行計画書」は放火に関する計画の全てが書かれており、かなり緻密に計画を練ってから実行に移していたことが明らかになった。 犯行計画書には「この紙に書いてある内容を話す際は小声で話すこと」「指紋は絶対に残さないこと」「朝はヤバいので今度は放課後にする」「時刻は午後○○時○○分」と独自のルールを決めて放火をしていたようだった。 3件の放火事件は全てこれら犯行計画書にのっとり行われた。彼女らは犯行の動機について「学校が面白くなかった」「欲求不満だった」「みんなを『あっ』と言わせたかった」とある種のゲーム感覚で犯罪に手を染めていたことが明らかになった。 犯行計画書による放火は3件で終わったが、成功が続けば犯行が続いていくことが明らかであったため、生徒の両親や教師たち大人は思わず恐怖したという。 70年代後半の少年犯罪は、とても子どもとは思えない知能的な犯行が多く、この事件も例外ではなかった。
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社会 2022年04月16日 19時00分
アルバイト少年が同級生を殺害!その驚きの理由は?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2022年現在、東京都の最低賃金は1000円を超え過去最高となっている。 昭和中期の日本では、貧しい家庭を支えるためアルバイトをする小中学生も少なくなかった。この事件は、アルバイトの中学生が引き起こした悲劇である。 >>死亡者1人、就職組VS進学組が中学校で刃物を持ち大乱闘!【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 1962(昭和37年)年4月、埼玉県某市の農家の物置で、中学2年生のAの死体が発見された。Aは頭を金づちのようなものでめった打ちにされており、無残な姿になっていた。 警察署はAに強い恨みを持つ者の犯行とみて捜査を開始。Aと同じ中学校に通う同級生のBを参考人として呼び、Aの人となりや性格など話を聞いていた。すると、Bの様子が突然おかしくなった。警察が詳しく話を聞いたところ「A君を殺害したのは自分である」と自供した。 2人は学校でも雑談をするなど、仲良く過ごしていたという。だが殺害当日、AがBに放ったある一言が、彼らの仲を引き裂くこととなった。 A、Bはともに家計を助けるため登校前、放課後にアルバイトをしていた。Aは新聞配達、Bは牛乳配達をしていたが、ある日AがBに向かって「(新聞配達に比べて)牛乳配達は給料が安いだろう」とからかったという。 一生懸命プライドを持って牛乳配達の仕事に取り組んでいたBは、Aの発言によほど腹を立てたのだろうか。「懲らしめてやろう」とAの帰り道を襲うことにし、金づちでめった打ちにしたところ死亡してしまったという。 義務教育を終えていない勤労少年がたくさんいた昭和中期ならではの少年犯罪である。
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社会 2022年04月09日 19時00分
死亡者1人、就職組VS進学組が中学校で刃物を持ち大乱闘!【衝撃の未成年犯罪事件簿】
4月も1週間が過ぎ、新生活を迎えた若者も多いだろう。今から60年前の日本は、現在よりも進学率が低く、中学卒業後、すぐに社会に出る若者も多かった。 1960(昭和35)年2月、福岡県のある中学校で生徒13人が教室の中で乱闘騒ぎを起こし、1人が死亡、2人がけがをする事件があった。 >>不良小学生、夜の東京を自動車で大暴走?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 生徒たちは素手で殴り合っていたわけではなく、それぞれ手に武器を持っていた。木刀や竹ヤリなど学生でも簡単に手に入るものから、匕首(つばのない短刀)や自転車のチェーン、ノコギリなど殺傷能力の高いものまで所持していたという。 彼らが何故、乱闘を起こしたのか、それは壮絶な「派閥争い」にあったという。 乱闘を起こしたのは全員が中学3年生。うち5人が春から高校へ通う「進学グループ」。残り8人が卒業後に仕事を始める「就職グループ」に分かれていた。 両グループは日頃から感情的に対立することが多く、特に就職グループは進学できないことに引け目を感じることが多かった。事件の数日前には就職グループの1人が進学グループの1人を殴りつける出来事があり、対立は決定的になった。 そして、教諭のいない2時限目の自習時間に、お互いの感情が爆発し決闘が始まってしまった。 彼らはいつか始まるであろう決闘のために用意していた木刀などの武器を持ち、椅子や机などを投げつけた。騒動を聞きつけた教諭が静止するまで10分間にわたり乱闘が続いた。 なお、亡くなったのは進学グループに属する1人で、飛んできた椅子が頭を直撃し、気を失い入院。その日のうちに死亡したという。 当時、中学校を出てすぐに就職する若者の中には、家庭の事情から進学できなかった人もいた。対立構造が生まれやすい背景もあったと思われるが、なんともやり切れない痛ましい事故であった。
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社会 2022年04月02日 19時00分
不良小学生、夜の東京を自動車で大暴走?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1973(昭和48)年、にわかには信じられない少年犯罪事件が東京都内で発生した。 この年の9月4日未明、江戸川区に住む住民から「子どもが車を運転し袋小路で立ち往生している」と110番通報があった。電話を受けた警察は最初、その話を信じられなかったが、近くの交番の警察官が様子を見に行ったところ、確かに1台のスカイライン2000GTが袋小路に立ち往生していた。 >>上京初日の惨劇! 現金をスラれた少年たちがタクシー強盗【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 警官が運転席へ近づくと、通報通り子どもが座っていた。 「こんなところで何をやっているんだ!」警官は車に乗っていた子ども2人を引きずり降ろすと交番へ連れて行った。 車に乗っていた子どもは10歳のAと9歳のB(いずれも当時)。彼らは8月から新宿区内の児童相談所に保護されていたが、夕方頃にこっそり逃げ出していたことが分かった。 彼らは空き巣や窃盗、店舗荒らしなどを繰り返して捕まり、家族と相談の上、児童相談所へ預けられ反省の日々を送っていたが、ある日江戸川区の自宅に帰りたくなり施設を抜け出した。 少年たちは途中で自転車を盗み、電車と地下鉄を無賃乗車しなんとか葛飾区にたどり着いたが、自宅へはまだまだ距離がある。 お腹が空いた2人は途中、盗んだ金でカレーライスを食べて腹ごしらえをし、22時過ぎになんとか江戸川区内のAの自宅へと帰ってきた。 だが、施設を抜け出してきたことを知らない家族は既に就寝していた。家に入ることができなかったため、2人は仕方なく再び夜の街をふらつくことにした。 そして、キーがかかったままのスカイラインが路上に止めてあるのを発見した2人は暇つぶしで運転してみることにした。 10歳のAはもちろん免許を持っていなかったが、親が日常的に車を運転していたこともあり、見よう見まねで運転できたのだ。 だが、所詮は交通ルールも技術も知らない子どもだ。彼らは時速100キロで路上を走り回り、信号無視などを2時間近く繰り返していた。誰がどう見ても危険な運転であったため、近所の住民から通報されたというわけだ。 10歳の少年が路上で2時間も暴走行為をしたこの事件。奇跡的にけが人は一人も出なかったが、一歩間違えれば大惨事になっていたであろうことは想像に難くない。
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芸能ネタ 2022年03月26日 19時00分
上京初日の惨劇! 現金をスラれた少年たちがタクシー強盗【衝撃の未成年犯罪事件簿】
新幹線や飛行機を使えばどこにでも行ける今の時代とは違い、戦争直後に若い世代が東京へ出て働くというのは非常に大変なことだった。中には都会での生活に慣れず犯罪に手を染めてしまう若者もいたようだ。 終戦から9年が経過した1954(昭和29)年の5月3日早朝、和歌山県のある町で生まれ育った当時18歳と15歳の若者が就職のために東京駅に降り立った。 >>58本のダイナマイトを持った少年がセスナ機を爆破!?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 少年たちは友人同士で、東京での新生活に胸を膨らませていた。 だが、都会を知らない2人は東京駅に到着して早々、新たな壁にぶつかることになる。 勤め先へ行くのにはまだ時間があると、東京駅の構内を見学して歩いていたところ、2人そろってスリに遭ってしまい、持ち金の大半を取られてしまったのだ。 東京に着いてすぐに、当面の生活費や交通費などを失ってしまった2人は意気消沈。実家へ帰ることも誰かに金を借りることもできず、2人は呆然と立ち尽くしてしまった。 だが、しばらくして2人はわずかに残った現金である買い物をすることになる。それは露店で売っていた小型ナイフであった。 2人はその夜、小型ナイフを片手にタクシーに乗車。運転手の背中にナイフを突き刺し、乗車料金900円を踏み倒したという。 タクシー運転手は幸いにも命に別条はなかったが一時重体となり、全治6週間のけがをした。 15歳の少年はすぐに警察に逮捕されたが、18歳の少年はその後も逃亡を続け、2日後に愛知県内で逮捕されたという。 少年がなぜ愛知県まで逃げたのかは不明だが、故郷である和歌山県に帰ろうとしていたのではないだろうか。 戦後の貧しい時代、新天地で働く若者も大きな苦労をしていたのである。
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社会 2022年03月19日 19時00分
58本のダイナマイトを持った少年がセスナ機を爆破!?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1970(昭和45)年10月3日深夜2時ごろ、高知県南国市内にある高知空港で停泊していたセスナ機が爆発し、炎上する事件が発生した。 機体は「ドーン」という大きな音とともに爆発。胴体や翼などが四散し、運転席近辺は跡形もなく吹き飛んでしまっていた。 このセスナは高知県で観光事業を営む会社経営者がチャーターしたもので、2週間ほど前からこの空港に停泊していた。 >>謎の死を遂げた未成年の自宅から大量の爆弾を発見!?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 爆発した時間帯が深夜ということで、セスナには搭乗者はおらずけが人はゼロ。また旅客機にも影響はなく翌日には通常通りフライトできた。 当初、セスナの爆発は自然発火とされたが、機体を確認するとどこにもおかしな点はなく、警察は放火との見方を強めたという。 そして事故から2日が経過した10月5日午後11時頃、高知県警のパトカーは国道を走る奇妙な自家用車の行方を追っていた。 この自家用車は、走行中にダイナマイトに火をつけて窓から道路へ投げ捨てるなどの危険行為を繰り返しており、通報を受けた警察がマーク。追われていることに気が付いた自家用車は警察の検問を次々に突破して逃走したがとうとう捕まり、署へと連行された。 この自家用車を運転していたのは19歳の少年。しばらくして彼は2日前に発生したセスナ爆発事件も自分の仕業であったことを自白した。 警察の調べによると、市内に住むこの少年は9月19日に遺書を残し家出していた。その後、彼がどのような生活をしていたのかは不明だが、精神的に不安定になっており、盗んだ車を運転し市内をふらついていた。 やがて、金に困り銀行強盗をするため工事現場から58本のダイナマイトを手に入れたが、銀行強盗をする勇気が持てず、代わりに空港で爆破テロをしようと思いついたという。 そして少年は空港へ忍び込みセスナ機を爆破させた、というわけだ。 だが、空港での無差別爆破テロは一歩間違えれば多くの人間を傷つけることにつながる大犯罪だ。少年は逮捕され厳しい罰を受けたという。
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社会 2022年03月12日 19時00分
謎の死を遂げた未成年の自宅から大量の爆弾を発見!?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
昭和後期に発生した立てこもり事件「あさま山荘事件」から、2月19日で50年の節目を迎えた。 過激派グループ・連合赤軍の残党メンバー5人が管理人の妻を人質に、長野県の保養所「あさま山荘」に立てこもり、警視庁と長野県警の機動隊が人質の救出作戦を行うも難航し、死者3人と多数のけが人を出した。 立てこもった連合赤軍の残党5人のうち2人は当時19歳と16歳の未成年であったことも世間に衝撃を与えた。 >>優しさを拒まれた姉が妹を殺害、原因は「クッキーは太るから嫌だ」【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< このように過激派グループには、18歳未満の少年も加入しているケースも多い。加入に至った事情は様々。兄弟がメンバー入りし、本人の意思とは無関係に加入することもあるが、将来有望な人材ならば若い年齢であってもトップに上り詰めることがある。 1976(昭和51)年9月、東京都品川区で定時制高校に通っている19歳男性が自宅で死んでいるのが彼の母親によって発見された。死因は不明だが、何より驚かされたのが、部屋の中に放置されていた段ボール詰めの爆弾類であった。 この爆弾はジュース缶で作られた簡素なものだったが、缶の中には火薬が詰め込まれ、起爆装置として爆竹が差し込んであり、すぐに使えそうなものだったという。 実はこの青年は数年前から、大阪市内で活動していたある過激派グループに籍を置いており補導歴があった。彼は未成年であったため東京の両親に引き渡されたが、過激派グループとの交流は続いていたようで、彼はひそかにリーダーの男から爆弾作りのノウハウを受け継ぎ、グループ内ではかなり偉い位置にいたようだ。 彼の作った爆弾が実際に使われていたかどうかは不明であるが、「あさま山荘事件」以来、下火になりつつあった過激派グループはまだまだ水面下では活動が続いており、新しい若い世代が次々に加入していることが明らかになった事件であった。
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社会 2022年02月26日 19時00分
公園を返せ! 行き場を失った少年たちが放火魔に?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
野球や缶けりなど、子どもたちの遊び場として日本全国に点在している公園。近所の小学生が公園に集まり遊んでいる姿は少子化の今、懐かしくも思える光景だ。 そんな公園だが、かつてはそのスペースを誰が使うかで「子ども対大人」の攻防戦が繰り広げられた時代もあった。 >>「聖書」を読んで実の弟を殺害? 嫉妬に狂った大学生【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 1962年9月26日の夕方6時頃、東京都新宿区で、近所に住む小学1年生が工場の物置にマッチで火をつけ燃やすという事件があった。 この少年は盗んできたマッチをこすり火をつけ、工場を燃やそうとしていたところを近所に住む新聞配達員の中学生ら、数人の子どもが発見しやめさせた。結局、工場の壁板を3枚ほど焼いただけで済んだ。 この小学1年生は「大人たちが騒ぐのが面白くてやった」「自分たちの遊び場がなくて腹いせにやった」と動機を語った。 実は当時、新宿区内では多くの子どもたちが公園で遊ぶことができず、別の遊び場を探していた。その理由として「公園を占拠する大人たち」の存在があったという。 当時は野球がブームで、子どもだけではなく大学生やサラリーマンなど、大人たちも野球に熱中していた。そのため公園が大人たちに占拠され、子どもたちが遊べなくなっていたのだ。 また、大人たちは野球だけではなくゴルフの練習も公園でするようになり、朝から夕方まで大人たちが公園を支配していたのである。 もちろん、大人たちにも言い分はあった。「公園はみんなのものではないのか?」「野球をやって何が悪いのか」と反論する人も多く、近所トラブルになっていたという。 現在、都心部の公園の多くは野球を含むボール遊びが禁止になっているが、昭和時代はルールが決められておらずトラブルになることも少なくなかったようだ。 「マナーを守らない大人」により遊び場を失い、非行に走る子どもが多かったと考えられる。
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社会 2022年02月19日 19時00分
「聖書」を読んで実の弟を殺害? 嫉妬に狂った大学生【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1968(昭和43)年3月、北海道の某市で小学3年生の弟を殺害したとして、実兄である大学1年生の少年(19)が逮捕された。 犯行に使われた凶器は針金で、大学生の兄が小学生の弟の首に針金を巻きつけ、窒息死させたのだという。 >>教諭をナイフで刺し殺し…ドラマきっかけの流行が生んだ凄惨な事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 一体、何故このような悲惨な「兄弟殺し」が発生したのか……。 この兄弟は長男Aが大学生、Bが中学生、そして末っ子のCが小学3年生だった。 春になり、Aは北海道の実家に帰省していたのだが、ある日の深夜1時頃、酒に酔ったAはBとCが寝る三畳間の部屋に行き、Aは次男Bに「お前は向こう(隣の部屋)へ行け」と追い出し、Aは三男Cと二人きりになった。 「何を話しているんだろう」とBは気になっていたが、階段を下りる足音が聞こえた。そしてBが部屋へ戻ると、Cの首に針金が巻かれて既に息絶えていたのだ。 一方、実弟を殺害したAは殺害後に市内を徘徊。失踪から7時間後の朝8時頃、Aは警察に捕まった。 Aの供述によると、彼はかねて末っ子のCばかりが両親にかわいがられるのを見て激しく嫉妬していたという。嫉妬が激しい憎しみへと変わったのはAが中学時代に「聖書」を読んでからであった。 Aは普段から聖書を愛読しており、旧約聖書の創世記の中に「両親が弟をかわいがり兄が虐げられて長男の特権を奪われる」という話を読み、自分の境遇と全く同じであることを悲観してしまったという。 「早く弟を殺さなくていけない」と考えたAは殺す機会を5~6年狙っていた。そして、春休みで帰省した際に両親が留守になった隙を狙い、末っ子の首を針金で絞めて殺したというのだ。 子どもが生まれたばかりの弟に、兄が激しく嫉妬するという話はよく聞く。だがその嫉妬の炎が、成人近くなった年齢まで消えないのは珍しい。兄に足りなかったものは親からの愛情だったのか、それとも大人としての自覚だったのか……?
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