浅野翔吾
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スポーツ 2023年02月02日 16時05分
巨人・浅野がキャンプ初日に負傷、本人ガッカリもファンは期待? 原監督の前でマメ潰すもアピールは上々か
1日から始まった春季キャンプを二軍からスタートしている巨人ドラ1・18歳の浅野翔吾。初日練習中にアクシデントに見舞われたことが話題となっている。 報道によると、浅野は原辰徳監督が見守る中でフリー打撃を行っている途中、左手中指のマメがつぶれたとのこと。その影響もあってか33スイングで柵越え1本にとどまったといい、練習後に応じた取材では「マメがつぶれてしっかりとしたスイングができなかったので、そこは悔いがあります」と肩を落としたという。 >>巨人・原監督、岡田監督に“既読無視”された? 浅野競合ドラフトの裏話明かし話題「水面下でやり合ってたとは」<< 浅野はキャンプ地・宮崎に入った1月31日に「結果が出せれば一軍にもいけると思うので、そこらへんはケガをしないようにやりたい」と意気込みを語ったことが伝えられていた。万全な状態で一軍昇格をめざすと息巻いてキャンプインした分、今回のアクシデントに少し気落ちした部分もあったようだ。 浅野のアクシデントを受け、ネット上には今後を心配する声が寄せられたが、その一方で「マメができてたってことは、オフにそれなりにバット振ったんだろう」、「1本だけとはいえ、手痛めた状態で柵越えは十分評価できる」、「フリーの後も普通に練習してるようだし大した問題じゃないわ」といった意見も少なからず見られた。 「浅野は食べ過ぎにより昨夏時点で85キロだった体重が90キロに増えていることが1月初旬に伝えられましたが、同月13〜28日にかけ行われた球団の新人合同自主トレは特に故障などはせずに完走。この間には体重は90キロのまま、体脂肪率は22%から19%まで落としたといいます。このこともあり、ファンの中には今回のアクシデントはオフに相応の打撃練習を積んできたことの表れで、それほど問題視する必要はないという前向きな見方も散見されます。マメがつぶれるのは野球選手にとっては職業病ともいえる負傷で、投手の場合は緊急降板につながったりするケースもありますが、野手は処置を行った上で練習・試合出場を継続することがほとんどです」(野球ライター) マメを潰したフリー打撃後はロングティーを行って初日の練習を終え、翌2日も早朝練習からバットを振り込んでいるという浅野。アクシデントにめげずにアピールを続けることができるのか今後も要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年01月20日 11時00分
巨人・原監督、浅野の一軍抜擢を前倒し? ライバル助っ人が抱える深刻な問題とは
「コッタンセン」って、ナンだ? でも、それが黄金ルーキー、巨人・浅野翔吾外野手(高松商)の「一軍デビュー」を前倒ししてくれそうだ。 1月19日、ジャイアンツ球場でコーチ会議が開かれ、「浅野の二軍キャンプスタート」が確認された。前日に開催された12球団監督会議後、原辰徳監督もそう話していたが、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチの言うニュアンスはちょっと違っていた。 「出来が良かったら、『呼ぶ、一軍に』と監督も言うかもしれない。監督も(二軍に)見に行かれると思うし」 状況次第では昇格させる可能性は原監督も口にしていた。しかし、“昇格前提”の雰囲気が強くなってきたようだ。 >>前DeNA・三上の巨人入り、きっかけは元コーチ? 支配下昇格は開幕前までに実現か<< 「骨端線(こったんせん)が閉じているとの報告がされたんです。浅野の体は成長過程にあるのではなく、すでに『オトナの体』になっていました。ガンガン鍛えても大丈夫だ、と」(球界関係者) 骨端線とは、18歳前後でなくなるという。残っているうちは「成長期」とされ、過度なトレーニングはマイナスだが、浅野にはその心配がないそうだ。 「どの球団も新人選手のメディカルチェックを行います。新人は基礎体力を養わなければなりませんが、同じ高校卒の選手でも成長過程にある選手もいれば、オトナの体になっている選手もいるので、トレーニングメニューも違ってきます」(前出・同) 早期の一軍昇格が見えてきた理由は、身体のことばかりではない。巨人の新人合同自主トレは13日に始まったが、浅野は圧倒的な存在感を見せつけてきた。 キャッチボールからして違った。即戦力と称されるドラフト2位・萩尾匡也外野手(慶應義塾大)と組んだのだが、その萩尾が届かない距離を浅野は身長と変わらない高さで投げ込んでいた。スピードもあった。軽々と投げていたところに地肩の強さも伝わってきた。 「バットスイングのスピードは、新人とは思えないほど。プロで何年もメシを食ってきた中堅選手みたい」(スポーツ紙記者) 想定外の新人を「一軍でテストしてみたい」と思うのも当然だろう。 センターのポジションは、新外国人選手のルイス・ブリンソン、増田陸、オコエ瑠偉、萩尾が争う。ここに浅野が加わる可能性も出てきた。 「ブリンソンは身体能力が高く、ブルワーズ、マーリンズに在籍していた頃から期待されていました。でも、春先は全然打てません。その弱点を克服できず、今日まで来てしまいました。今まで変わらなかったものが巨人に移籍しても変わらないと思います」(米国人ライター) その通りだとすれば、浅野昇格の時期は早まりそうだ。 「一年目なので一軍昇格があっても、『経験を積ませる』程度でしょう。その辺は原監督や阿部ヘッドも分かっているはず」(前出・関係者) 金属バットから木製に変わることへの戸惑いはないようだ。とは言え、たとえ二軍でも、プロ野球投手の投げるボールのキレ、変化球の鋭さは高校球界とは比べ物にならないほど。バッターボックスに立った時、どんな反応を示すのか、原監督の視察目的はそこにありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年01月09日 11時00分
巨人ドラ1・浅野、レギュラー獲り期待も二軍で低迷する? 原監督熱望のスラッガーに燻る不安要素は
3年ぶりのリーグ優勝、10年ぶりの日本一を狙う2023年の巨人。そのチームに大きな期待を背に加入したのがドラフト1位・18歳の浅野翔吾だ。 浅野は高松商高時代に高校通算68本塁打、2022年夏の甲子園でも3本塁打を放った強打の外野手。同年10月のドラフトでは巨人、阪神の2球団が1位指名で競合したが、約1か月前から指名を公言していた巨人が当たりクジを引き交渉権獲得・入団に至った。 ドラフトで当たりクジを引き当てた巨人・原辰徳監督は、競合した阪神・岡田彰布監督に「ドラフトでは戦いたくありませんね」とドラフト前に“牽制”のメールを入れるほど浅野の獲得を熱望。入団決定後もその期待は全く変わっておらず、現在1枠が空いている外野レギュラーについて「浅野だって出てくるかもしれない」と抜擢を示唆したことも伝えられている。 >>巨人・原監督、岡田監督に“既読無視”された? 浅野競合ドラフトの裏話明かし話題「水面下でやり合ってたとは」<< 巨人は昨季まで中堅レギュラーに君臨した丸佳浩が、原監督の意向もあり今季から右翼にコンバート予定。これに伴い中堅が空くことになるが、浅野は、プロ4年目・22歳の増田陸、ドラフト2位・22歳の萩尾匡也ら同僚外野手と共にレギュラー候補の一人に数えられている格好だ。 レギュラー獲りに向けては、チームの新人合同自主トレ(1月13~28日)を皮切りに春季キャンプ、オープン戦と継続的にアピールを続けることが重要となる。ところが、浅野は高松商で自主トレを行った4日、取材の中で「(昨夏の)甲子園が終わってからいろんな先輩が焼肉とかに連れて行ってくれたので、そこで結構食べ過ぎて太りました。5キロほど太って90キロになりました」と明かしたと伝えられており、コンディション面を不安視するファンも少なくない。 また、ファンの中には浅野がレギュラー定着の時期について「2、3年目で争いに入って5年目で活躍するというのが今の目標」という姿勢を見せていることへの懸念も見られる。球界では一般的に高卒野手は体作りを優先とした育成方針がとられることが多いため、浅野の姿勢はよく言えば現実的、地に足がついているといえる。 ただ、巨人は今オフも外野手・長野久義(前広島、通算1445安打)、内野手・松田宣浩(前ソフトバンク、通算1831安打)といった大物が加入するなど、球界でもトップクラスに新戦力補強が活発な球団。実績ある選手を抑え一軍枠に割って入るのは若手にとってハードルが高く、悠長に日々を過ごしているとチャンスをつかめないまま終わってしまうケースも少なくはない。チームでは過去に2008年ドラ1・大田泰示(現DeNA、高校通算65本)、2013年ドラ2・和田恋(現楽天、高校通算55本)、2018年育成ドラ1・山下航汰(現社会人・三菱重工East、高校通算75本)といった実績ある高卒スラッガーがくすぶったままチームを去っているが、浅野がこの系譜に名を連ねてしまう可能性も決してゼロとは言えないだろう。 球団としては大田以来14年ぶりに競合を制して獲得に成功した選手である浅野。期待通りの大成を果たせるのか、それともくすぶってしまうのか。注目のプロ生活の始まりは間近に迫っている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年12月15日 11時05分
巨人・原監督、オコエ獲得は譲れなかった? ドラ1浅野の育成方針にも影響、一軍デビュー先延ばしか
これで、ドラフト1位ルーキーの育成プランも変わった。 12月14日、現役ドラフトで獲得したオコエ瑠偉外野手の巨人入団会見が開かれた。東京都出身のオコエは「家族や友人となかなか会えなかったけど、これからは」と、笑顔。身体能力の高いスピードプレーヤーがその才能を開花させることができたら、巨人の外野はレギュラー奪取の激戦区となる。 「右の外野手不足が弱点だったのに。ウォーカー、オコエ、長野久義、ドラフト2位・萩尾匡也(慶應義塾大)、石川慎吾。前SFジャイアンツのルイス・ブリンソンも獲得に向けて調査中だと言うし、松田宣浩も外野守備の準備を進めています」(スポーツ紙記者) 今季、頭角を現した増田陸もセンターでのレギュラー争いに加わることが決まっている。 右翼コンバートが決まった丸佳浩、成長株・秋広優人、重信慎之介、松原聖也…。そうなると、来季の出番が“完全にナシ”になりそうなのが、ドラフト1位ルーキー・浅野翔吾外野手(高松商)だ。浅野は「将来の主砲候補」でもある。だが、聞く人によって、その育成法が微妙に異なるのだ。 >>巨人・原監督、岡田監督に“既読無視”された? 浅野競合ドラフトの裏話明かし話題「水面下でやり合ってたとは」<< 水野雄仁スカウト部長はマイクを向けられる度に、 「スタートは二軍。でも、(一軍昇格まで)さほどの時間は掛からないと思う」と答えてきた。 聞く人によって食い違うのは、その「時間」の解釈だ。 「高校一年生の頃から、打撃レベルが頭一つ抜きん出ていた感じ。代打、守備固めでいい。一年目から一軍を体感させてやらないと」 そう話す関係者も何人かいた。つまり、体力、技術が備わっていなくても、一軍を経験させる機会を与えてやるの意味だ。 お披露目のような雰囲気になりそうだが、一軍投手のスピード、変化球のキレなどを体感することは、将来に向けて大きなプラスとなるだろう。 その一方で、「試合に出る機会を最優先させる」のニュアンスで、「二軍で鍛え上げて行く」と話すスタッフもいた。とは言え、こちらも水野スカウト部長同様、早期の一軍定着を予想していた。「さほどの時間」とは、具体的にどれくらいを指しているのだろうか。 「来季のシーズン終盤と予想する人もいれば、一軍定着とレギュラー奪取を同一視し、3年後と言う人もいました。外野手の補強に成功したので、浅野の一軍定着が3年ではなく、4、5年後になるかも」(プロ野球解説者) 一部報道によれば、現役ドラフトのリストが届いた時、オコエを要望したのは原辰徳監督だという。 「オコエが楽天にドラフト1位指名されたのは、2015年10月。その時、巨人は原監督から高橋由伸氏に指揮官が交代しました。当時の巨人スカウト団が1位指名に推していたのがオコエでした。でも、新監督となる高橋氏のために『やはり即戦力投手を獲るべき』と変更になったんです」(球界関係者) 原監督はオコエが本当に欲しかったのだろう。浅野も早く見たい。その両方が外野守備に就いた時、東京ドームでの巨人戦の光景は確実に変わる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年12月08日 19時30分
巨人・原監督、岡田監督に“既読無視”された? 浅野競合ドラフトの裏話明かし話題「水面下でやり合ってたとは」
巨人の大久保博元・一軍打撃チーフコーチが7日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画に、巨人・原辰徳監督が登場。今年のドラフトの裏で、阪神・岡田彰布監督との“攻防戦”があったことを明かし話題となっている。 今回の動画で原監督は「68勝72敗3分」でリーグ4位に終わった今季の反省点や、高校時代から旧知の間柄である岡田監督が今オフ阪神監督に復帰したことへの感想などを語った。その中で、原監督は10月20日のドラフト会議直前に、岡田監督にメールを送るも無視されたという話を明かした。 >>巨人・原監督、ドラ1抽選後インタビューに「いつまで喋るんだ」と批判 14年ぶりの当たりクジに大興奮?<< 今年のドラフトは9月末に高松商高・浅野翔吾を1位指名することを公言した巨人を含め、9球団が事前に1位指名を公表。DeNA、阪神、ロッテの3球団は公言していなかったが、原監督は「どうも新聞で見ると、阪神が浅野くん来る気配があるね」と、各報道から阪神が浅野指名を被せてくる可能性を察知したという。 そこで、原監督はドラフト当日の朝に「監督おめでとうございます。全力をお互い出し合いながら、ペナントレースでは雌雄を決しましょう。しかし、ドラフトでは戦いたくありませんね」と、それとなく探りを入れようと就任祝いも兼ねて岡田監督にメール。ただ、ドラフト本番前に返信は来なかったという。 迎えたドラフトでは阪神が浅野指名を被せ両球団は抽選で争うことになったが、原監督は抽選会場に向かう際に岡田監督とその日初めて顔を合わせたという。そこで岡田監督から「タツ、(浅野指名は)もう決まってたんや。なんて返信していいか分からんかった」と謝られたため、「そうですか、いや僕は電話番号が変わったのかなと思いました」と冗談交じりに返したという。 原監督の発言を受け、ネット上には「ドラフトの裏でそんなやりとりしてたのか」、「浅野を巡って水面下でやり合ってたとは凄い話だな」、「抽選前にえらい仲良さげだったのはこれが真相だったのか」といった驚きの声が寄せられた。 ドラフトでの両監督は浅野の抽選に臨む際、お互いにニコニコしながら肩を並べて抽選会場に入るなど和やかなムードを漂わせていた。この様子は当時のネット上でも「なんか楽しげだけど何を話してるんだ?」などと話題となっていたが、原監督が送ったメールについて話を交わしていたようだ。 抽選では巨人が浅野の当たりクジを引き、外れた阪神は中央大・森下翔太を1位指名している。ドラフトでの“伝統の一戦”は巨人、原監督に軍配が上がった形だが、来季はどのような戦いを繰り広げることになるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元コーチの公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2022年10月21日 13時05分
巨人・原監督、ドラ1抽選後インタビューに「いつまで喋るんだ」と批判 14年ぶりの当たりクジに大興奮?
20日に行われたプロ野球ドラフト会議で、高松商高・浅野翔吾を1位指名し交渉権を獲得した巨人。指名後の原辰徳監督のインタビューがネット上で物議を醸している。 今ドラフトで巨人は9月28日に公言した通りに浅野を1位指名したが、公言せずにドラフトを迎えた阪神も浅野を1位指名したため抽選に。巨人は原辰徳、阪神は岡田彰布新監督が抽選に臨み、見事原監督が当たりクジを引いた。 >>巨人・小林、来季から正捕手に復帰? ドラ1指名成功で加速する原監督の戦力構想は<< 原監督は抽選終了直後に行われたインタビューに臨んだが、問題となったのはその時間。原監督は「意中の選手を獲得できたのは非常に良かった」という指名成功の喜びをはじめに、今ドラフトに臨むまでの心境や浅野への激励、さらには阪神、岡田新監督と競合に至った感想などをコメント。その結果インタビューの時間が約3分となったが、これは直前に行われた楽天・米田陽介球団社長の抽選終了後インタビューの約2倍の時間だった。 原監督のインタビューを受け、ネット上には「原監督話長すぎ、いつまで喋ってるんだ」、「楽天に比べてインタビューで語りすぎだろ、途中からもう飽きたわ」、「いい加減切り上げてくれないと外れ1位指名に移れないよ」、「ベラベラ喋るから質問追加されて、それでまたベラベラ喋ってっていう負の連鎖になってる」といった批判が寄せられた。 ただ、ファンの反応は批判ばかりではなく、一部からは過去の抽選歴を引き合いに擁護する声も上がっている。原監督は巨人監督のキャリア(2002-2003,2006-2015,2019-)の中でドラ1抽選に12回臨んでいたが、昨年ドラフトまでの結果は「1勝11敗」。2008年ドラフトでソフトバンクと競合した大田泰示(現DeNA)の当たりクジを引いたのが最初で最後の勝利だった。ネット上には「14年ぶりの当たりだから多少の興奮は仕方ない」、「こんだけ期間空いてたらそりゃテンション爆上がりするよ」といったコメントも散見される。 インタビューでは「今日は自宅からここに来る間も道順を変えながら、靴も一番新しいのを履いてきて、まあいろんなことを変えてみました。効果はあったと思います」と、ドラフト前はいろいろなゲン担ぎを行ったことを明かしてもいる原監督。当たりクジにかける思いの強さもロングインタビューの一因となったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月21日 11時00分
巨人・小林、来季から正捕手に復帰? ドラ1指名成功で加速する原監督の戦力構想は
超高校級スラッガー・浅野翔吾外野手(高松商)との交渉権獲得で、「センターライン」の改造計画が加速する。 巨人が最初に入札した選手の交渉権を獲得するのは、単独指名だった2015年の桜井俊貴(当時・立命館大)以来、7年ぶり。11連敗中だったクジ運の無さもこれでストップした。 「もしも外していたら明日(10月21日)、どんな顔で原(辰徳)監督と会えば良いのか…。『良かった』の言葉しか出ない」 複数のチーム関係者がそう話していた。 目下、チームは秋季練習中。11月にはさらにハードな秋季キャンプが行われるが、そこでは選手個々を鍛え上げるだけではないようだ。センターラインの改造だ。 「坂本勇人をショートからコンバートさせるとしたら、秋季キャンプで着手しなければ間に合いません。他選手も変えることになりますので」(球界関係者) まだ最終的な判断が出ていないという。 >>巨人・坂本、球審を凝視し呆然! 終盤戦の不可解判定が物議、直前にも怪しいジャッジ?<< 浅野指名を喜んでいたチーム関係者たちの話を総合すると、一年目から一軍を経験させていくそうだ。予定しているポジションは「センター」、新しい外国人選手の獲得状況によって変わってくるが、近いうちに丸佳浩をライトかレフトにコンバートさせ、強肩俊足の浅野を“中心”とした布陣にしたいそうだ。 しかし、このコンバート案で注目すべきは「センター・浅野」ではない。小林誠司を“正捕手”に戻すことだ。 「大久保博元・新コーチがチームに合流して以来、小林への打撃指導を続けています」(スポーツ紙記者) 今季の小林の打撃成績は1割4分8厘、通算でも2割8厘で、打撃面での不甲斐なさがスタメン落ちに繋がったとされている。 「トレード要員と言われた時期もありました。肩の強さは『超』がつくほど」(前出・同) 配球なら小林、打撃面を期待するのであれば大城卓三と言われてきた。だが、小林がベンチスタートに降格した理由は「打撃力のなさ」だけではなかったのだ。 「配球面です。小林は優しすぎるんです。プロ野球の捕手は翌日の先発投手のことも考えて、リードしなければなりません。たとえば、スライダーを決め球にしている投手が翌日に先発するとしたら、今投げている投手にはスライダーを投げさせないようにするとか。小林は『味方投手に勝たせてやりたい』の一心で、持ち球を全部使ってしまう…。そういうリード面を改めないと」(前出・球界関係者) 今季、先発投手陣が機能しなかったこと、失策数が増えたことなどから、捕手としての守備能力の高い小林が再クローズアップされた。打撃力で期待できる浅野が指名できたことで、“打てない小林”を使える流れが加速したわけだ。 「それでも1割4分台は酷すぎる。『もう少し打ってくれ』で、小林の打撃指導が厳しくなったんです」(前出・同) 「翌日の先発投手のためのリード」は、解説者時代の大久保コーチも指摘していた。 「原監督が大久保コーチを呼んだのは、その点で意見が一緒だからです」(プロ野球解説者) 黄金期の西武ライオンズで配球を学んだから分かったのだろう。大久保コーチの肩書は「打撃担当」だが、小林のリード面にも関わっていくという。浅野指名で巨人の守備陣営は大きく変わりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年09月30日 11時00分
巨人、ドラ1公表に踏み切った本当の狙い 菅野次第で路線変更の可能性も?
「首位打者」争いに異変アリ! と言っても、令和初の三冠王、本塁打新記録に挑んでいるヤクルト・村上宗隆のことではない。巨人二軍で奮闘中の秋広優人だ。9月半ばにヒットを量産、イースタン・リーグ首位打者部門で3位につけている。 「9月17日からの5試合でヒット11本を放ちました。27日の東北楽天戦から4番も任されています」(スポーツ紙記者) 29日時点でリーグ3位、トップとの差は僅か4厘だ。 >>巨人・秋広に元木ヘッドが「おかしいでしょ」 新人なのにコーチを酷評? 超生意気発言にファンも驚き<< そんな若手野手の成長が後押しになったのか、原巨人が10月20日開催のドラフト会議で1位入札する選手名を“公表”した。今夏の甲子園大会でも活躍した高松商・浅野翔吾外野手である。 「走攻守3拍子揃った良い選手ですよ。28日のスカウト会議後に発表されました」(前出・同) 現時点で、1位指名を公表しているのは巨人だけだ。 そのスカウト会議後、大塚淳弘副代表はこんな話もしていた。「今年は野手中心に…」 ウィークポイントはピッチャーのはずだが? 関係者などの話を総合すると、浅野外野手の抽選に外れた場合も「野手の指名になる」ようだ。「ピッチャーは指名しない」とは言っていないが、今年は例年に比べて投打ともに好選手が少ないという。下位での投手指名となれば、「3年以上を要する高校生」しか残っていないだろう。 「今季、8人の若手投手が『プロ初勝利』を挙げました。彼らの伸びしろに期待しているのでは?」(プロ野球解説者) スカウト会議が行われていた頃、二軍球場では一軍投手たちが練習をしていた。注目は菅野智之。残り2試合、10月2日の最終戦での登板も予定されているが、今シーズンはここまで9勝7敗。15本も本塁打を食らっている。 「巨人がクライマックスシリーズ(以下=CS)に進出した場合、投手陣では菅野、戸郷翔征がカギを握ります。この2人が長いイニングを投げ、かつ勝利しなければ厳しいでしょう」(前出・同) 奇しくも、巨人の残り2試合はDeNA戦。DeNAは2位が確定している。「巨人、阪神、広島」の3位争いで勝ち上がったチームとCSファーストステージを戦うことになる。つまり、菅野はペナントレース最終戦、CSファーストステージと2度続けて、強力DeNA打線を抑え込まなければならないのだ。 「終盤戦で、ようやく本来のピッチングが見られるようになりましたが…。直球のキレ、威力を指して年齢的な衰えを指摘する声も聞かれます」(ベテラン記者) その一軍練習中、菅野は山崎伊織、井上温大らに歩み寄り、アドバイスを送るシーンも見られた。「菅野のアドバイスは分かりやすいと評判です」(前出・同) 即戦力投手の指名が見送られた一因として、巨人首脳陣の中に「菅野はまだやれる!」の思いもあったはず。しかし、終盤戦の結果次第ではドラフト戦略が変更されるかもしれない。 今季は外国人選手の守備難で、菅野も泣かされてきた。秋広は外野守備に磨きを掛けている。一軍昇格となれば、投手陣が足を引っ張られることもなくなると思うが。(スポーツライター・飯山満)
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