プーチン大統領
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社会 2023年09月15日 18時01分
「おぐらが斬る!」プーチンと金正恩4年半ぶりの首脳会談 一人笑うは金正恩だけか
北朝鮮の金正恩総書記がロシアのボストーチヌイ宇宙基地に列車で訪れた。北朝鮮の線路は、老朽化が激しく平均時速は30~50㎞しか出せず、総移動距離は約2700㎞でおよそ3日かけての長旅であったようだ。なぜ金正恩は1日でいける飛行機ではなく、不便な列車にしたのかというと、暗殺を怖れてのことだという。特別列車「太陽号」は分厚い鉄板で覆われており、会議室、寝室、食堂などがそろっているが、防弾装備のため、車体が重くなりすぎ脱線などを防ぐために、スピードが出せないそうだ。金正恩は専用の飛行機を2機持っているが、かなり古く墜落の危険があるため、列車の方が安全と考えているようだ。もしこれが本当ならミサイルを撃っている場合じゃないだろうと思うのだが・・・ボストーチヌイ宇宙基地で待ち受けるのはプーチン大統領である。ウクライナ侵攻以来、何もかもうまくいかないプーチンはだいぶ変わった。他国の首脳と会談するときは、ウクライナ侵攻前だと、ほぼほぼ遅刻をして数時間待たせるのが当たり前だったのが、いまはもうそんなことはしない。ウクライナ戦争を有利に運ぶために、他国の首脳より早くついて満面の笑みで、出迎えるようになった。今回も同様だ。プーチンは金正恩に、宇宙技術や軍事技術の協力を申し入れたらしい。北朝鮮は5月と8月に軍事偵察衛星の打ち上げに失敗している。金正恩としては、ロシアの技術協力はぜひ欲しいところだ。プーチンは北朝鮮の宇宙パイロットをロシアで訓練させるとも言っているらしい。またウクライナ侵攻がうまくいかないロシアは、慢性的に兵士が足りない。これがどういうことかというと、ロシア本土の労働者が兵隊に取られて足りなくなっているというのだ。おそらく今回の会談で、北朝鮮の兵士を戦場ではなく、ロシア本土の労働者として大量に送る約束をしたのではないだろうか? ただロシアとしては北朝鮮兵を兵士として使いたいに違いない。ロシア人の動員された兵士は訓練も足りず士気も低い。ロシア軍は、一般人の3倍の給料で募集をしているが、あまり集まらないらしい。またロシアはいま24時間体制で兵器を作っているが、それでも足りないのが現状で、一方、北朝鮮には旧ソ連製の兵器の大量の在庫がある。これもロシアとしては喉から手が出るほど欲しいのだ。北朝鮮がロシアに武器を渡すことは、国連安保理決議に違反するのだが、もう両国とも国際的な制裁をさんざん受けているのだ。何をいまさらという感じだろう。金正恩はプーチンに兵士や武器を提供することで、ロシアの技術、外貨、食糧、エネルギーなどを得ることができ、兵士は実戦を知り確実に強くなる。またこれまで、プーチンから「格下」扱いをされていたのが、今回は対等以上の扱いを受けている。今回の会談は、結局北朝鮮の一人勝ちで金正恩は、笑いが止まらないのではないだろうか。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月01日 19時01分
「おぐらが斬る!」ロシア軍に誘拐されたウクライナの子ども達はどうなるのか
人類が農耕を発明し文明を興してきた中で、もっとも愚かな発明は「戦争」であったかもしれない。最初は農地の“土地争い”であったろう。この“土地争い”はその後延々と続き、いまのウクライナ戦争も土地争いだ。戦争で被害を受けるのは罪なき庶民だが、とりわけ子どもは最大の被害者だ。ロシアがウクライナに侵攻を開始して、これまでおよそ2万人のウクライナ人の子どもが、ロシア軍に誘拐されている。誘拐が行われている主な場所は、すでにロシア軍によって実効支配されている東部や南部が中心だ。そのやり方の一例として、学校にロシア兵が乗り込んで来て「これから全員学校を出て避難をする」と命令し、強制的に連れ去るなどという方法。あるいはロシアが実効支配するクリミア半島にある保養地に、サマーキャンプと称して子どもを無料で招待する。日々爆撃にさらされている親は、子どもの安全を考えてそのサマーキャンプに参加させると、そのまま帰ってこられなくなる。ウクライナの人権団体『セーブ・ウクライナ』の協力によって無事帰還できた子ども達の話によると、誘拐されると施設に送られ、ロシア語やロシアの歴史について学ばされ「お前たちは親から捨てられた」と、親やウクライナへの憎しみを持たせるようにする。さらに「ロシアへの愛国教育」を受ける。ある施設では小銃の取り扱いなど軍事訓練を行っているところもあるという。ロシア側の表向きの目的は「戦地からの保護」だが、本当の目的は子ども達を「ロシア化」することだ。軍事訓練をしているのは、やがて現在大量に消費しているロシア兵として採用するためなのは明らかだ。ここにロシアの計画が透けてみえる。ウクライナの子どもを連れ去り洗脳し、ロシア兵として母国ウクライナに攻め込ませる。ぞっとするような戦争犯罪だ。他にも子のないロシア人の養子となる場合もあり、プーチンはいまも誘拐した子どもを養子にすることを奨励している。親が連れ去られた子どもを取り戻したいと思っても、現在戦争中でウクライナの18~60歳の男性は徴兵対象で出国禁止だ。子どもを取り戻す活動は、母親や祖母など女性が中心とならざるを得ない。しかしいくら人権団体などが支援をしていても、誘拐された子どもを奪還できたのは、ほんの一部だけで戦争中の敵国に入国するだけでも困難だ。もし子どもの名まえを変えられていたら、発見するのはほぼ不可能だという。国際刑事裁判所(ICC)は、プーチン大統領に、子ども連れ去り容疑で逮捕状を発行した。ICCは現在123の国と地域が加盟しているが、ロシアは非加盟だ。これでプーチンはロシアから123のICC加盟国に出ることができなくなった。それにしても、子どもは戦争の道具ではない。ロシアは子どもの誘拐を即時やめ、誘拐した子どもを1日でも早く親元に返すべきだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年08月29日 17時00分
玉川徹氏、「ロシアでは玉川さん危ない」専門家から言われ動揺、言葉続かず
29日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、レギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、軍事専門家からの一言に動揺する一幕があった。 この日紹介された話題は、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンが搭乗していたと見られる飛行機が墜落され、死亡したというニュース。アメリカの分析では「プーチン大統領が撃墜を命じたのはほぼ間違いないだろう」と、暗殺ではないかという見立てをしている。 ワグネルは、ロシアのウクライナ侵攻で多くの戦闘員を送り込み存在感を高めた一方、国防省の方針などに不満を募らせ、6月には武装反乱を起こしていた。 >>玉川徹氏、処理水を「汚染水」と連呼し「風評被害広げてる」指摘相次ぐ<< プーチン大統領は、ワグネルの反乱5日後にプリゴジン氏と対面。その会談で、ワグネルのトップの交代などを打診したが、プリゴジン氏が納得せず帰りに激怒。これが決定的な亀裂に繋がったのではという指摘もある。 これについて、玉川氏は「結果としては意にそぐわないと殺されるということですよね」と論じ、「自由主義の日本から見ると本当に恐ろしいなと思いますよね」と私見。 続けて、「法治主義であれば法で裁かれなければいけないわけですよ。ところが、法の外で殺されてしまうことを見ると、権威主義の国というのは、自由主義から見ると、なんと恐ろしいのかと」と述べ、さらに「僕なんかこんな国にいたら一発で暗殺ですよね」と話していた。 この日は、軍事評論家でロシアの軍事・安全保障政策を専門とする小泉悠氏がいた。司会の羽鳥慎一アナウンサーから「どうですか、小泉さんその部分」と、玉川氏のコメントについての感想を求められた同氏は「ロシアでは正直、玉川さん危ないだろうなと…」とズバリ。 冗談半分で言ったつもりが、専門家からもズバリ指摘された玉川氏は「ほらね!」と言った後、続けて同じ「ほら…」と言おうとするも、言葉が出ず動揺していた。 ネットでは「テレ朝の秘密でも握ってるの?」「日本人で良かったねえ」「こういうこと言えるのが玉川」「貴方みたいな小物は誰も相手にしません」といった声が見られた。
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社会 2023年08月25日 18時37分
「おぐらが斬る!」プリゴジン暗殺⁉ 人気者の反乱指導者は大空に散る
ロシアのウクライナ侵攻から1年半、民間軍事会社ワグネルの反乱からちょうど2カ月、そのワグネルの創設者でトリックスターであったプリゴジンが暗殺された。プリゴジンのプライベートジェットが墜落したのだ。ワグネルの共同創始者のウトキンやワグネルのナンバー3も同乗していたという。もちろん「プリゴジンは生きている」という噂もある。プリゴジンは2019年と2022年に「飛行機事故で死亡した」と報じられたことがあったが、それはニセ情報であり、今回もニセ情報ではないかというのだ。だがこの項では殺されたという説を採用して話を進める。ではまず誰になぜ殺されたのか? 誰もが思い浮かべるのはプーチンの顔だろう。プリゴジンは『ワグネルの反乱』を起こしている。反乱のワグネル軍はモスクワ手前で止まり、ベラルーシのルカシェンコ大統領が間に入る形でおさまった。そのときからプリゴジンはいつかプーチンに殺されるだろうと言われてきた。なぜいまプリゴジンは殺されたのだろう? ワグネルは軍隊だけではなくいろいろな事業をアフリカで繰り広げていて、資産も莫大にある。2カ月かけてそのすべてをロシア政府が吸収する準備が終わったからという説がある。そして見せしめのために殺された。さらに言えば、プリゴジンは数日前にアフリカと思われる場所で、反乱後初めてビデオパフォーマンスをやった。その内容は「すべての大陸でロシアをより偉大にする。アフリカをより自由にする」といったものであった。プリゴジンは、その個性的な容ぼうと、ショイグ国防相などに対して歯に衣着せぬ物言いで批判する発言で、ロシア国民に大変な人気があった。一種のカリスマ性がある人物だったのだ。その人気は、死の報道直後からワグネルの本部近くで、市民が集まりプリゴジンを追悼する花やろうそくが並んだことでもわかる。プーチンという独裁者にとって、自分以外のカリスマは不愉快であったことだろう。プーチンとプリゴジンは、一応和解をしたが、和解の条件に「目立ったことはするな」というものがあったのかも知れない。プーチンにとって、プリゴジンはもう用済みの存在だ。プリゴジンの乗った飛行機は、田舎の上空にしては、数カ所から墜落の映像が取られている。公的メディアや公的機関の報道も早かった。プーチンにとって一度反乱を起こし、それでも人気者のプリゴジンは、いま始末しておいた方がいいという判断だったのだろう。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年08月19日 19時03分
「おぐらが斬る!」徴兵逃れ、ワイロ、西側諸国の支援疲れ、戦争が続くのはゼレンスキーのわがままか
日本は西側陣営に属しているので、日本のメディアは「悪いロシア、正義のウクライナ」といった情報しか入ってこない。だがハンガリーのメディアなどは「1939年のソ連がフィンランドを侵攻した「冬戦争」では、フィンランドは10%もの自分の領土をソ連に、明け渡すことで平和と独立を勝ち取った。ウクライナも、いま侵攻され支配されている領土を、ロシアに明け渡すことで、平和と独立を勝ち取るべきだ」という意見が出ている。これはハンガリー以外のNATO加盟国にも「ゼレンスキーは領土を諦めるべきだ」という意見が少なからず出てきている。当たり前だ。西側諸国の中には「(ロシアだけではなく)ウクライナのせいで」物価が上がり、日々の暮らしが大変になっている人たちがたくさん出てきているのが事実。そもそも元々コメディアン上がりで政治、特に内政には素人であったゼレンスキーの支持率がどんどん下がってきたため、ゼレンスキーが「クリミアはウクライナの領土だ。取り返さなければいけない」とかいって、ロシアをずっと挑発してきたのだ。またいまロシアに侵攻され実効支配されている東部地域は、侵攻以前から反ロシア派と親ロシア派の武装勢力で内戦状態にあった地域だ。言ってみれば「ロシアに侵攻させるスキを作ったのは、ゼレンスキーじゃないか」という見方をする西側諸国の人たちは少なくない。だからといってロシアの侵攻を許すわけにはいかず支援をしているが、それもそろそろ疲れてきた。いくらウクライナを支援しても、ウクライナは戦争前から世界トップクラスの「汚職大国」で、いまでも支援物資や支援のための資金が横流しされたり、横領されたりしているのだ。ついこの前の8月11日も、ゼレンスキー大統領がウクライナ保安庁の捜査の結果、全国の徴兵担当者33人を112件の罪状で訴追したと明らかにしたばかりだ。なんでも徴兵担当者は、対象者から現金や暗号資産を受け取り、徴兵逃れを行っていたという。今年1月には11人もの政府高官が、汚職のため辞任もしくは更迭されている。だが、これらは氷山の一角に過ぎない。そんな国であるから、徴兵の召喚状が来ても、医者にワイロを渡して病人や障がい者の証明書を出してもらうなどといったことが後を絶たない。しかしゼレンスキーは「もっと金と兵器をくれ」「クリミアを奪還するまで戦争はやめない」と言ってやまない。自分の政治生命がかかっているからだ。こんな自分の国もちゃんと治められない大統領や、いくら支援をしてもワイロで消費されるような国に、いつまで味方して、我々は物価高に苦しまないといけないんだという西側諸国の大衆が増えてきた。みなさんはどうお考えだろうか?プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年07月31日 19時02分
「おぐらが斬る!」休戦70年 北朝鮮はいま何を考えているのか
7月27日、北朝鮮は朝鮮戦争の「戦勝記念日」と位置づける軍事パレードを行った。ロシアからショイグ国防相、中国から李鴻忠政治局員が参加したが、なかでも金正恩総書記がショイグ国防相に盛んに話しかけているシーンが目立った。どうやら、李鴻忠政治局員はショイグ国防相より格下であり、また金正恩氏はロシアに兵器を売り込みたいという下心と、ロシアとの親密さを日米韓、そして中国にアピールしたかったらしい。軍事パレードでは、次々と北朝鮮の最新兵器が公開された。まず戦闘用ドローンが2機だ。これは米軍の無人偵察機「グローバルホーク」と無人攻撃機「リーパー」を、外見上モロパクリしたものだ。これらは「北朝鮮の技術は、米国の兵器をそっくりに模倣できる」とアピールするためであろう。ただし最先端兵器というものは、最先端の科学力が必要なので、その能力はまだ不明だ。また最新兵器だけではなく、北朝鮮には朝鮮戦争時代の古いソ連製の砲弾がたくさんある。それをウクライナ戦で、砲弾不足になっているロシアに売りたいという思惑もあるらしい。すでに去年のニューヨークタイムズ9月5日によると「ロシアは北朝鮮から何百万の砲弾とロケットを購入したと報道されている。一方、8月18日に、日米韓首脳会談が、ワシントン近郊のキャンプデービッドで行われる予定だ。議題は「北朝鮮問題についての3か国協力拡大」である。こういった会談は、大きな国際会議の後に行われることが多いが、単独で行われるのは珍しい。それだけ北朝鮮を危険視しているということだろう。北朝鮮はウクライナ戦争を見て「核がないと、他国に侵略される」という思いと「同盟がないと、侵略される」という2つのことを強く思ったことであろう。ウクライナは核もなく、NATOにも入っていないから、ロシアの侵攻を許したのだと。1948年9月9日、ソ連(ロシア)の朝鮮占領軍が監督する中で北朝鮮は建国した。以来、建国のときから北朝鮮はソ連の傀儡国家であり、頭が上がらない相手であった。それが2023年7月26日、建国後初めてロシアの重鎮ショイグ国防相が、頭を下げて兵器を都合してくれと言ってきた。中国は北朝鮮の核開発を良く思っていないが、いまさら北朝鮮を切れない。ウクライナ戦争のおかげでロシアとの関係は強化できた。ICBM(大陸弾道ミサイル)で全米を射程に入れることも成功しそうだ。いま金正恩氏はニンマリと笑っているのかも知れない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年07月19日 22時01分
「おぐらが斬る!」ロシアはまた崩壊するか? ロシアはまた分裂するかもしれない
いつ終わるとも知れないウクライナ戦争も、いつか終わる日が来る。その後、ロシアはどうなるのだろう?プーチンはウクライナとの戦争をあきらめる様子はない。6月からはじまったウクライナ反転攻勢は、成果を出していない。ニューズウィークによると、この1カ月で支配地域を広めたのはロシア側だという。それでも欧米の戦争研究者たちは、長期的に見れば、ロシアは勝てないというのが共通認識だ。経済制裁で、原油や天然ガスは安値で買い叩かれ、経済成長の基盤である労働者は、300~400万人が海外に逃げている。親ロシアだと言われていたトルコやインドは、ロシア離れを起こしている。頼れるのは中国だけだ。その中国も、去年の9月には原油や天然ガスを「半分はルーブルで買ってやるが、半分は人民元だ」と人民元の決済を求めてきた。ロシアの中国依存は増え、おそらくいまでは取引のほとんどを人民元で決済しているようだ。ロシアとしてはこれに逆らえない。ウクライナ戦争後、ロシアは中国のゆるい支配下に入るのではという研究者もいる。ロシア連邦という国は、21の共和国と195の民族からなっている。彼らは言語も宗教も違う。だからこそ1991年にソビエト連邦が崩壊したとき、ロシア民族の支配から逃れ、15か国もの共和国が独立したのだ。さらにいまウクライナに徴兵されて戦っているロシア民族は少なく、多くが各共和国に住むイスラム教徒や少数民族が、動員され戦い戦死しているのだ。表にはあまり出てこないが、各共和国はかなりの不満を持っているという。もしロシアがウクライナ戦争に敗れた場合、キーウの『ポストロシア自由民族フォーラム』の見解では、敗戦後ロシアは41もの国に分裂する可能性があるという。さすがに41もの国に分裂なんてことはないと思うが、万が一分裂したら、イスラム教徒が多い共和国は、トルコに近づいていくに違いない。地下資源の豊富な共和国が独立したら、ロシアは大きな資金源を失うことになる。そして地下資源のある国に、中国が接近して行くだろう。中国にしてみれば、ロシアは西側の緩衝国であってくれればいいので、辺境の共和国が独立しても、民主主義国家にならなければそれでいい。来年3月にロシアの大統領選がある。プーチンの求心力は落ちているが、プーチンは当選し、このままウクライナの戦争を続けるつもりだろう。しかし長期化すればするほど、ロシア連邦の各共和国はクレムリンへの反感が強くなる。もしソ連崩壊のキッカケになった軍部のクーデターが、再び起こったらロシアはまた崩壊の可能性は大いにある。クーデターは戦争が終わる前に勃発し、それで戦争が終わりロシア再崩壊になるかも知れない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年07月15日 16時00分
「おぐらが斬る!」プーチンの孤立 スウェーデンのNATO入りトルコの裏切りベラルーシの心変わり
ウクライナ侵攻からプーチンにとって何もいいことがない。そもそもプーチンはこの侵攻を2~3日で完了すると思っていた。それがキ―ウ陥落は果たせず、やることなすこと裏目裏目である。最初はウクライナがNATO寄りになっているのが気に入らなかった。ウクライナが親NATO反ロシアを許しておけば、他の東欧諸国や北欧諸国もNATO入りを希望するかもしれない。そこでプーチンは「ウクライナで虐待されている親ロシア派やロシア人を助け、ウクライナのネオナチを成敗する」と主張して、侵攻を開始した。それが昨年5月フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を希望した。藪をつついて蛇を出してしまったわけだ。フィンランドの加盟はわりとスムーズに進んだが、親ロシア的と思われていたトルコのエルドアン大統領は「スウェーデンは、クルド人のテロリストを支援している」と、加盟に反対していた。それが今年7月、エルドアン大統領は急転、スウェーデンのNATO加盟を認め、32番目のNATO加盟国になることになった。プーチンにしてみれば、味方だと思っていたエルドアン大統領に裏切られた気分だろう。フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することで、バルト海は完全にNATOに封じ込められることになる。プーチンが失ったものはバルト海だけではない。スウェーデンの加盟を認めたトルコは、黒海の出入り口であるボスポラス海峡とダーダネルス海峡は、トルコの海なのだ。黒海もまた失ったようなものだ。さらにプーチンにとってショックだったのは、ワグネルの反乱に仲介に乗り出したベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシア離れを起こそうとしているらしいのだ。ベラルーシと言えば、ロシアは6月に戦術核兵器を移送している。ルカシェンコ大統領は7月7日に「ほとんどの核弾頭は搬入している」とし、核の使用については「ベラルーシが侵略された場合、即座に反応する」と語った。ベラルーシに配備する戦術核兵器については「ロシアの言いなりにならない」ことを強調した。ロシアから送られた核兵器はNATOに向けられるとは限らない。ルカシェンコ大統領のいう「侵略」とは、ロシアに対して言っているかも知れないのだ。このルカシェンコ氏、最近存在感を増し、プーチンとの立場がこれまでの、従属的から対等、あるいは逆転したのでは? とさえいう人が出るくらい態度が変わった。スウェーデンのNATO入り、トルコの裏切り、ベラルーシの心変わりと、プーチンの孤立は深まるばかりだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年07月03日 22時01分
「おぐらが斬る!」完全に打倒か、どこかで妥協か、戦争の終わらせ方
かつて筆者が「平和について考えるシンポジウム」のような集会に出席したとき、ぼくが「戦争についてもっと研究すべきなんじゃないか」とか「戦争がはじまってしまったとき、どうやったら戦争を終わらせることができるのかを研究すべきだ」と発言した。すると自称「平和主義者」と称するご老人が、大いにお怒りになり「戦争なんてものを考えること自体が、間違っているんだ」とおっしゃり、あきれ返ったことがある。平和について考えるというのは戦争について考えるということが、この自称「平和主義者」さんには理解できないらしい。さて、戦争の終わらせ方だが防衛省防衛研究所主任研究官の千々和泰明氏によると、「現代の犠牲」と「将来の危険」を天秤にかけるという。これは朝鮮戦争を例にとればわかりやすい。朝鮮戦争は「現代の犠牲」を重視して、1953年に38度線で妥協して手を打った。しかし「将来の危険」は、現代に至るまで70数年間も続いている。その一方「現代の犠牲」よりも「将来の危険」を重視した場合、戦争を中途半場に終わらせず圧倒的に打倒して、無条件降伏させてしまうことだ。第二次大戦のときに連合国がドイツにやったごとくである。そのため犠牲は増えたが、無条件降伏を勝ち得たことで、その後、米国をはじめとする連合国側とドイツとの戦争は起こっていない。これをいまのウクライナ戦争に当てはめれば、ロシア側から見ればウクライナを完全に属国化させることで「将来の危険」を封じたい。そもそもロシアがウクライナに侵攻したのは、ウクライナの西側寄りを阻止するためだ。しかしウクライナ側の抵抗で「現在の犠牲」が増えているところである。現在、当初の目的であった、ウクライナのロシアへの完全属国化は、とても難しくなっている。よって戦争を終わらせるためには「将来の危険」を残してでも、どこかで妥協しなくてはならない。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの侵略がはじまった「2022年2月24日以前の状態にまで戻せば」と言っているが、それだとロシアからすれば、犠牲のみでプラマイゼロ。とても妥協はできまい。またプーチン大統領の性格からいっても、妥協をするとしても自分のメンツを保てるだけのものがなければ、終戦どころか休戦も許さないだろう。よって、この戦争はまだまだ終わりそうにないようだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年06月28日 22時01分
「おぐらが斬る!」ワグネルの狙いは核兵器の奪取? プーチンのプライドはズタズタ
27日、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、民間軍事会社ワグネルが反乱を起こしたとき、プーチン大統領と電話で話し「私はプーチン大統領が、プリゴジン氏に対し残酷な決定をくだそうとしているのを知った」と語った。残酷な決定とは何か? プリゴジン暗殺もしくは武力によるワグネル壊滅であると想像できる。反乱を知ったプーチンは、自分の飼い犬と思っていたプリゴジン氏に電話をしたが、プリゴジン氏は出なかった。プーチンは飼い犬に無視されたのである。ルカシェンコ大統領は、なんとかプーチン大統領を「残酷な決定」を思いとどまらせ、プリゴジン氏に電話で交渉し、そして成功した。ロシアのロフトフ州に進軍したワグネルは、軍事施設を占拠すると、民からの大歓迎を受けた。ワグネルに抵抗するだけの軍隊がおらず、右派の市民を中心にプリゴジン氏もワグネルも大人気であることが証明された。ワグネルはさらに北にあるボロネジ州に進軍、ここもあっさり占拠。自分に反抗する軍が市民に歓迎される映像をプーチンも観たはずだ。彼の心中はいかばかりか。おそらく恐怖と怒りに囚われたことだろう。一方、NATO諸国はワグネルの反乱を、何日か前に察知しており、緊急に対策を練っていた。それは「ワグネルがモスクワまで進軍するか」などと言ったものではなく「ワグネルが核兵器を入手したらどうするか」が中心であったという。一時ワグネルが占拠したロストフ州には、核兵器の軍事施設があるのだ。いまでも、快進撃を続けていたワグネルが、モスクワから200キロの地点で急停止し、そして反転したのは「その目的を達したからでは?」と推測する識者がいるくらいだ。万が一そうなったら、テロ組織が核兵器を持ったという最悪のシナリオが考えられる。そして今回の事件で反乱軍が核を狙うことも可能であることがあらわになってしまった。さて、ワグネルの反乱で、弱体化していることを世界にさらしたプーチン政権だが、今回ワグネルに同調して行動した軍人も政治家も民間組織もいなかったことも事実だ。その点では、プーチンはほっとしたに違いない。今後プーチンは、次なる反乱を抑えるため、さらなる統制や粛清を軍部や政治家、国民に強いることになるだろう。飼い犬の反乱と無視、その飼い犬が大人気であること、自分ではなく外国人のルカシェンコ大統領の説得成功、たった1日でモスクワまで200キロの進軍を許したことなどなど、プーチンのプライドはズタズタに傷ついているに違いない。その怒りはこれからどこに向かうのだろうか?プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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「おぐらが斬る!」プーチンと金正恩4年半ぶりの首脳会談 一人笑うは金正恩だけか
2023年09月15日 18時01分
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「おぐらが斬る!」ロシア軍に誘拐されたウクライナの子ども達はどうなるのか
2023年09月01日 19時01分
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玉川徹氏、「ロシアでは玉川さん危ない」専門家から言われ動揺、言葉続かず
2023年08月29日 17時00分
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2023年08月19日 19時03分
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2023年07月31日 19時02分
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「おぐらが斬る!」ロシアはまた崩壊するか? ロシアはまた分裂するかもしれない
2023年07月19日 22時01分
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2023年07月15日 16時00分
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「おぐらが斬る!」完全に打倒か、どこかで妥協か、戦争の終わらせ方
2023年07月03日 22時01分
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「おぐらが斬る!」ワグネルの狙いは核兵器の奪取? プーチンのプライドはズタズタ
2023年06月28日 22時01分
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社会
「おぐらが斬る!」ワグネルのモスクワ進軍の理由と、世界に恥をさらしたプーチン
2023年06月26日 22時00分
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社会
「おぐらが斬る!」ウクライナ・ダム決壊でクリミア半島の戦況が変わる
2023年06月11日 21時01分
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社会
『サンモニ』評論家が「プーチンを増長させたのは日本」と持論、疑問の声相次ぐ G7の結束に批判も
2023年05月22日 11時45分
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社会
「おぐらが斬る!」ロシアパレード旧式戦車1両のみ 弱体化するプーチンの権力
2023年05月10日 22時05分
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社会
プーチンの凋落 中露首脳会談の失敗 ロシアは中国に支配される?
2023年03月31日 22時01分
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社会
捏造文書・しゃもじ・まんじゅう、他にもやることあるんじゃない?
2023年03月30日 22時01分
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社会
「プーチン政権から毒を盛られたかな」ロシア政治専門家・中村逸郎氏、『めざまし8』での軽口が物議
2022年08月31日 17時00分
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社会
集中治療室に入るほど悪化した首相も 岸田首相がコロナ感染、話題になった世界の要人の感染
2022年08月27日 17時00分
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社会
ウクライナ人YouTuber、プーチン大統領を貼ったワラを刀で切りで批判「度が過ぎてる」の声も
2022年06月14日 12時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分