第34回東京国際映画祭
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芸能ニュース 2021年11月09日 17時10分
東京国際映画祭、最優秀女優賞はアマチュアに 審査委員長イザベル・ユペール「プロなのか素人なのかにこだわっていません」
8日、TOHOシネマズ日比谷で、第34回東京国際映画祭のクロージングセレモニー後の審査委員記者会見が行われ、審査委員長で女優のイザベル・ユペールが今年の東京国際映画祭の総評を述べた。 >>全ての画像を見る<< ユペールは「映画は旅」と述べ、「様々な上映を見て素敵な旅をした気持ち。カザフやアゼルバイジャンは行ったこともない国で、映画を見ることによって行ってみたい国となりました」と嬉しそうにコメント。「映画のミッションは世界で起こっていることを広げていくことが使命。それがこの映画祭でうまく実現していたと思います」と手応えを感じたと言い、「素晴らしいセレクションで素晴らしい時間を過ごせました。議論がもみ合うこともなく、審査員同士も知らない人同士でしたが、お互いの理解を深めることができた」と話した。 受賞作に関してもユペールは「非常に満足のいく、いい結果になったと思います」と述べ、「わたしは映画祭の審査委員だけでなく、審査員長もやったことがありますが、責任感もあるし、怖さもあります。今回も受賞作が素晴らしい顔ぶれになったことは良かった」と安堵の表情。「今回の東京映画祭は野心的で、素晴らしいチョイス。色々感動したし、楽しむことができました。それぞれの作品に魅了されました。素晴らしい10日間になりました」とも話した。 最優秀女優賞は『もうひとりのトム』のフリア・チャベスが受賞したが、「プロじゃない女優さんに主演女優賞を挙げた理由」を問われると、「プロなのか素人なのかにこだわっていません。わたしの目には彼女が良かった。プロかアマチュアかと言うより、彼女の場合、(狙ったようなプロの)演技をしていなかったこと、純真さがあったことが良かった。それがプロよりもいい結果をもたらすことを実感しました」とコメント。「東京映画祭への改善点」を問われると、「このまま続けてもらうことが大切。今年の開催はそもそも困難な状況下にあった。来年に期待ですね」と述べ、開催に奔走した関係者らに労いの声をかけていた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年11月09日 14時30分
「大声で叫び、泣いてしまいました」監督が喜び 第34回東京国際映画祭が閉幕、受賞作発表
第34回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが8日、TOHOシネマズ日比谷で行われ、授賞式では、目玉となる「東京グランプリ/東京都知事賞」をカルトリナ・クラスニチ監督の『ヴェラは海の夢を見る』が受賞した。 >>全ての画像を見る<< 今年設立の新人監督を表彰する「Amazon Prime Video テイクワン賞」は『日曜日、凪』のキム・ユンス監督が、「Amazon Prime Video テイクワン賞審査員特別賞」を『橋の下で』の瑚海みどり監督が受賞した。ユンス監督は、審査員の行定勲監督を前に「2001年に在日コリアンを主人公にした『GO』という映画があって、当時その映画を渋谷の映画館で見ていました。その映画を作った行定監督が審査員を務める賞をまさか自分がもらえるとは想像していなかったです。想像の外にいた人たち、景色を見れて、自分の想像の地平線を広げていけるような映画を今後も作っていきたい。次は長編映画で戻ってくると思います。アマゾンでたくさん買い物をしてきてよかった」と笑顔で受賞の喜びを語った。 行定監督も「作品が9作品。力のある作品ばかりでした。受賞作が決まらないと思えるほど審査会も紛糾しました」と審査の様子を紹介。「議論になって3時間超え。クオリティの高い作品が集まるとこれだけ揉めるんだなって。改めて映画は比べるもんじゃないなと思いました」と感想を述べた。 「アジアの未来」作品賞は『世界、北半球』のホセイン・テヘラニ監督が受賞した。また、コンペティション部門では観客賞を松居大悟監督作品である『ちょっと思い出しただけ』が受賞。松居監督はコロナ禍のこの2年を「苦しい悔しい時間」とし、涙を零しつつ、「これからも映画作ります。頑張ります」と受賞の喜びを述べた。最優秀芸術貢献賞には『クレーン・ランタン』のヒラル・バイダロフ監督が、最優秀男優賞は『四つの壁』のアミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥの4人がそれぞれ受賞した。 最優秀女優賞は『もうひとりのトム』のフリア・チャベスが、最優秀監督賞は『ある詩人』のダルジャン・オミルバエフ監督が受賞。審査員特別賞として『市民』のテオドラ・アナ・ミハイ監督も表彰された。また、東京グランプリのカルトリナ・クラスニチ監督は受賞についてビデオメッセージを寄せ、「9月にわたしの初の長編作が出品されると聞いて、夢のようでした。この映画に初めて参加するコソボ映画でもあります。受賞を聞いて、大声で叫び、泣いてしまいました。このような映えある賞をいただきありがとうございます。ありがとうトーキョー、ありがとう日本」と受賞の喜びを語って、授賞式を締めくくった。 審査委員長のイザベル・ユペールも今回の映画祭に満足げ。「映画の多様性、豊かさを感じました」と総評。「世界の様々な国のコミュニティを扱う作品を通じて社会の現状を見ることができました。これらの作品に対し、審査委員長を任されたことを大変光栄に思います」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年11月09日 08時00分
ポン・ジュノ監督、『竜とそばかすの姫』の細田守監督と対談 新作はハリウッドでの作品とアニメだと明かす
『パラサイト 半地下の家族』などで知られるポン・ジュノ監督と『竜とそばかすの姫』の細田守監督が7日、第34回東京国際映画祭で行われたトークシリーズ「アジア交流ラウンジ」でリモート対談を行った。会場ではモデレーターをぴあフィルムフェスティバルのディレクターである荒木啓子が務めた。 ポン・ジュノ監督は細田監督に「『パラサイト』の時に日本で対談して以来2年ぶり。その間パンデミックの期間があったんですけど、僕は一生懸命シナリオを書いていました。2本シナリオを書きました。細田監督もその間に『竜とそばかすの姫 』というとてつもない大作を公開されましたね」と呼びかけるなど、細田監督にとても親近感を持っている様子。 ポン・ジュノ監督はまた、直近の自身の活動について、「今2本準備していて、1本はアメリカの作品で来年撮影の準備をしています。その準備のためにロスに来ています。もう1本は韓国でアニメを撮ります」と紹介。「アニメの大家である細田さんに色々お話を聞きたい」ともコメント。『竜とそばかすの姫 』についても、「プレミア上映がカンヌで行われ、日本でもヒットしました。わたしも最近拝見して、ものすごい大作だなと思いました。アメリカでも大盛況で公開されるのではと思います」とエールを送る。 ポン・ジュノ監督は「僕の最初の短編作品も92年だったと思うんですけど、アニメ作品だったんです。大学の映画サークルで作ったもの。人形を使ったストップモーションのアニメでしたが、大変な作業で、俳優さんたちが動く方に行きたいなと思って、そっちへ行ったんです」とアニメと自身の関わりなども紹介。 細田監督はポン・ジュノ監督の発言を笑顔で聞きつつ、「見ていただいて光栄」と感謝の気持ちを述べる。「パンデミックの中で作るのは大変でしたが、現場で感染者を出さずに公開できたのは良かったと思います。カンヌでは映画を通じて自由を取り戻そうという機運が溢れていました。公開できたことが、僕らにとっては大切なことだなと改めて感じました」と感想を述べていた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年11月08日 23時00分
犬童一心監督作出演の田中泯「映像のために踊るということをしたつもりはない」
ダンサーの田中泯が6日、東京・角川シネマ有楽町で行われた第34回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門出品作『名付けようのない踊り』のQ&Aセッションに、同作のメガホンを取った犬童一心監督と登壇した。 >>全ての画像を見る<< 田中と親交のある犬童監督によって映された本作には、田中の踊りや、思い、生き様などが山村浩二のアニメーションを交えて紹介されている。田中は自分の踊りが映像化されたことについて、「映像のために踊るということをしたつもりはない」と述べ、「その場所、その場所で踊っていた踊りはその場所のための踊りで、その場所でわたしがキャッチした踊り。それが最も大事な部分。それを見てくれた犬童さんがその踊りを再生してくださった」と撮られることへの考えを話す。 田中は「ビデオテープが出て来てから色々撮られてはいるけど、一度とした(後で映像を見直して)踊っている瞬間の感覚に戻ることはない。映像になるとそういうものは消えてしまう」とも述べ、「昔はそのことを嫌悪していたんです」と映像と自身の踊りの距離感にも言及。「皆さんが見るものは僕が踊った時と違ったものになっている。自分の踊りを自分のものとして所有するつもりは全くない。踊りを見た人の中で生まれ変わっているはず。それを犬童さんは犬童さんの映画作品として証明してくださった。それを僕は言いたかった」と話して笑顔を見せる。 監督も「初めてお会いして自分の映画に出てもらってから15年くらい経つんですけど、出演交渉に行ったら、山梨で農業をされていて、農家の人のように現れたのが田中泯さん。その映画はシナリオは気に入ってくれたんですけど、『僕は演技はできません。それでもいいか』って。『ただ、撮影する場所に一生懸命いることはできる』って。その映画に出てもらってから泯さんの踊りを見るようになった」と田中との馴れ初めを紹介。 「今回、泯さんの踊りを見た時に、自分が思った疑問をちゃんと作品の中で確かめてみようかなっていう気持ちで撮りました」と作品を制作した意図も明かし、「泯さんの踊りはイマジネーションが連なっている。僕の見ている感じではメタモルフォーゼしている感じ。その面白さをすごく感じた」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年11月07日 11時30分
永瀬正敏「猫と2人ぼっち」のときに救われた映画の監督に感謝 コロナ禍、海外の映画仲間とも励まし合う
永瀬正敏が5日、東京国際映画祭の「トークシリーズ@アジア交流ラウンジ」に登壇した。「アジア交流ラウンジ」は、是枝裕和監督を中心とする検討会議メンバーの企画のもと、アジアを含む世界各国・地域を代表する映画人と、第一線で活躍する日本の映画人が語り合うトークショー。今年は、東京ミッドタウン日比谷にある、芝生が敷かれた屋外の会場で行われた。 >>全ての写真を見る<< 今年の同企画のテーマは「越境」。国境に限らず、様々な「境(ボーダー)」を越えること、越えていくことを含め、映画にまつわる思いや考えを存分に語り合った。この日は、永瀬とフィリピンの映画監督ブリランテ・メンドーサ氏がオンラインで対談し、モデレーターを東京国際映画祭シニア・プログラマーで日本映画大学教授の石坂健治氏が務めた。 メンドーサ監督は、2005年に監督第一作『マニラ・デイドリーム』でロカルノ国際映画祭ビデオ部門金豹賞を受賞。その後も『どん底』でベルリン国際映画祭カリガリ賞、『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』でカンヌ国際映画祭監督賞、『汝が子宮』でヴェネチア国際映画祭ナヴィチェッラ・ヴェネチア映画賞、『ローサは密告された』はカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞するなど、海外での受領歴も多い。近年ではフランスの芸術文化勲章シュヴァリエを受章、また、自身が主催する映画祭を立ち上げ、若手への技術指導といった活動も積極的に行っている。日本とフィリピンの合作映画『GENSAN PUNCH 義足のボクサー(仮)』も同映画祭で上映された。 永瀬は、国内での活躍はもちろん、海外の作品への出演も多く、2015年『あん』、2016年『パターソン』、2017年『光』でカンヌ国際映画祭に3年連続で公式選出された初のアジア人俳優となった。1990年代には、シンガポール、タイ、マレーシア、台湾、香港、日本の監督たちとタッグを組んだ合作映画『アジアンビート』シリーズに出演した。1年半かけ、単身で各国を巡った経験について永瀬は「すごいパワーをいっぱいもらえた企画でした。ただ疲れましたが(笑)」と振り返った。加えて、「またアジアの人たちが手をとりあって、ニュー・アジアンビートみたいなシリーズができたらいいなというのは、ずっと思っていますね」という構想も明かした。 約30年前の活動で得た海外の人脈が今も財産となっているという永瀬。コロナ禍となり、海外からもメッセージをもらって励まし合ったという。自身も「今やらなければいけない」と、様々な人に連絡を取るようにしていたという。コロナ禍で撮影が中止となっていた際、多くの映画を自宅で鑑賞していたという永瀬。「メンドーサ監督作と出会ったときコロナ禍で1人ぼっちで…うちには猫がいるので2人ぼっちだったんですけど、救ってもらったんですね。監督の作品がちゃんとそのキャラクター、状況に置かれた人たちに寄り添っているから、国が違っても僕が受け取ったんだと思うんです」と、メンドーサ監督の『ローサは密告された』を鑑賞した際の経験も語り、映画が人々に与える影響を訴えた。 メンドーサ監督は、コロナ禍で近しい人たちが影響を受ける中で、自身の死生観にまで影響があったと語った。「この状況だからこそやるべきことをやるという、使命感にかられました。私が一番得意なことをやる、(コロナは)私の意志をくじくのではなく、逆にエネルギーを与えられました。寂しく死にたくない、死ぬのであれば幸せな人間として死にたい。どうやったら幸せになれるか、映画を作ることが私に幸せをもたらしますので、モチベーションとなりました」と、コロナ禍において改めて向き合った映画への想いを力強く語った。 トークの様子は、東京国際映画祭の公式YouTubeチャンネルにて、19日午後6時までの期間限定見逃し配信中。
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芸能ニュース 2021年11月07日 10時00分
松田優作から「5センチ浮いた芝居を」由紀さおりが『家族ゲーム』撮影裏話を明かす 実在したパワハラ教師もモデルに?
5日、東京で開催中の第34回東京国際映画祭で『家族ゲーム』の4Kデジタルリマスター版が上映され、出演した由紀さおり、宮川一朗太、伊藤克信がトークショーを行った。司会を笠井信輔が務め、当時の撮影秘話が数々語られ会場を驚かせた。 >>全ての写真を見る<< 『家族ゲーム』は、1983年に公開された故・森田芳光監督作品。今回登壇の3人以外に、故・松田優作さん、故・伊丹十三さんも出演している。同作は、どこにでもある家庭の抱えている問題がテーマの、シニカルでシュールなホームコメディ。松田優作演じる風変わりな家庭教師が沼田家に訪れ、高校受験を控える息子を鍛え上げる様子をユーモラスに描く。映画情報誌『キネマ旬報』(キネマ旬報社)による映画賞『キネマ旬報ベスト・テン』において、1983年に日本映画第1位、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞を受賞している傑作だ。 トークショーが行われたのは、奇しくも松田さんの33回忌となる命日の前日。由紀は、同作について最も印象に残っていることとして、松田さんから顔合わせの際に「この映画は5センチ浮いた芝居をやりましょう」と言われたことを明かした。宮川は3000人以上からオーディションで選ばれたが、松田さんの演じた吉本勝役はオーディションを行うも決まらず、困った末に松田さんにオファーをし決まったというエピソードもあるという。 同作で特に印象的な、クライマックスの長回しのシーンは、1日がかりで撮影されたという。通常映画を撮影する際にはリハーサルを何度も重ねるものだが、松田さんから「もう本番やろうぜ」と言われ、このシーンは1発OKだったと、宮川から明かされた。宮川が松田さんにビンタをされビンタし返すというシーンがあるが、それについて宮川は「『最後におなかいくからな』みたいな打ち合わせは優作さんとしていました。『間髪入れずに殴れ』というのは言われてました」というエピソードを語った。松田さんの中ではどういう画になる、どういうリズムの芝居をする、というイメージがあり、あのシーンを引っ張っていったと、その役者としての凄さについても興奮気味に話していた。 また、伊藤が演じた教師役の裏話も。森田監督は、現役学生の若手俳優からの話を参考にしていたといい、出演者の1人が伝えた「うちの学校の先生はテストの点数が悪い奴に答案丸めて投げる」というエピソードを参考に、伊藤の役が生まれたという。これには司会の笠井も「今だったら大問題ですよ! すぐに『とくダネ!』(フジテレビ)でも取り上げますよ」と、自身が出演していた情報番組名を出して驚きを表現した。 由紀からは故人となった3人の貴重なエピソードも。撮影時、松田さんと伊丹さんと森田監督がよく食事をしていたが、その場に由紀が呼ばれることもあったという。当時は伊丹さんが監督デビュー直前ということもあり、「伊丹さんは中空きがあるとスクーターに乗って新宿の文化座とかに(行って)『今映画3本見てきた』とか言って。ご飯食べるのも忘れて映画の話してらした。そばでその話を聞くだけでも私は幸せでしたね」と振り返った。 トークショーの様子は、日本映画専門チャンネルで放送予定。CS放送やケーブルテレビなどで視聴できる。
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芸能ニュース 2021年11月04日 23時00分
つば九郎、ヤクルト山田哲人選手に「セリフが棒読み」とダメ出し? 東京国際映画祭に登場、主演ドラマの見所語る
東京ヤクルトスワローズの球団マスコットであるつば九郎が3日、東京・銀座で開催中の第34回東京国際映画祭「つばめ刑事」上映会トークショーに出席した。 >>全ての画像を見る<< 『つばめ刑事』は、ひかりTVやdTV等で2019年に配信された全12話のWebドラマでつば九郎の主演作。つば九郎は登壇すると、自らサインペンでフリップに言葉を書き込むやり方で客席とトーク。「初めまして『仮面ライダーつば九郎』です。なぜこのイベントに呼ばれたのか、よくわかりませんが、今日1日みんな楽しんでください」と客席にメッセージ。その後も「レッドカーペット歩けないの?」「ちょー気持ちいい」など、つば九郎節で次々に客席を笑わせて会場を盛り上げる。 上映された同作については、出演した山田哲人選手の名を挙げ、「山田君のセリフが棒読み」と辛辣なコメントも。「今後やってみたい役」という質問も受けたが、これにも「今回は刑事。次は日本一のメンバーになる役」と回答して得意げにポーズを決める。子どもからは「英語の上達方法」についても問われたが、ヤクルト所属で東大出身の宮台康平選手の名を挙げ、「宮台選手に聞いてください」と突き放す。 「(同じヤクルトのマスコットの)つばみちゃんとは仲良しですか。どんなお話をするんですか」の質問には「ビジネスの話」。「ヤクルトのマスコットになった理由」については「原宿でスカウトされました」、「好きないたずらは?」の質問には「メダルをかじる」など、トークは絶好調。「優勝旅行、日本一になったらどこへ行きたいか」には「あなたの元へ」と答えていた。(取材・文:名鹿祥史)※フリップはひらがな中心で、本記事では読みやすいように漢字も入れたものにしています。
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芸能ニュース 2021年11月04日 12時20分
井上正大と賀集利樹、仮面ライダースタッフは「頭がおかしいと思われても仕方ないくらいすごい」海外での反響も
2日、東京・銀座で開催中の第34回東京国際映画祭で、「ジャパニーズ・アニメーション」部門特集上映「『仮面ライダー』の未来へ」のトークショーが行われ、「仮面ライダーディケイド」で門矢士/仮面ライダーディケイドを演じた井上正大と、津上翔一/仮面ライダーアギト役の賀集利樹が登壇。同シリーズへの思いを語った。 >>全ての画像を見る<< 井上は当時の「仮面ライダー」の撮影を振り返り、「仮面ライダーのスタッフはすごい。統制が取れていた」と制作サイドの努力をねぎらう。「仮面ライダーってものすごいことだと思っているんです。特撮という文化は、頭がおかしいと思われても仕方ないくらいすごいって。仮面ライダーのような特撮作品を毎年作っていることが、海外の人からしたらあり得ないことらしいです。外国の人に(こんな手間のかかる、壮大なスケールのものを毎年作るなんて)『ジャパニーズクレイジー』って言われるくらい」とライダーの海外での反響を紹介。 そして、井上は「特撮はやることも多い。世界を救うという巨大な設定で、でもそんな仮面ライダーが今や日本を代表する日本文化になりつつある。世界の方も特撮文化を面白がってくれているんです。そういう海外の状況に触れると、日本ってすごいことをやっていたんだなってつくづく思うんです。これはアニメ文化、特撮文化ということで限りなく続いていって欲しい。100年、200年と続いていったらいいなと思います」としみじみと述べる。 賀集も「個人的に思うのは、仮面ライダーはリアリティがあるのかなって。アギトも身近な存在で、お兄ちゃんみたいな存在で、仮面ライダーが愛される理由の一つは身近さだと思います」と仮面ライダーの魅力を分析。個人的に仮面ライダーの先輩である藤岡弘、との共演が印象に残っているといい、「共演した時はめちゃくちゃ緊張しました。一日だけでしたけど、昭和から平成に託される、みたいなもの(メッセージ)をいただいた気がしました。藤岡さんとはその後もバラエティで一緒にやったりしたので、仲良くさせてもらいました。本当にあのままの方。渋いし、優しい方でした」と回顧。 井上がこれに「藤岡さんこそリアル仮面ライダーですよ」と共感すると、賀集は「藤岡さんと共演できたのは宝」と感慨深げ。さらに、井上は仮面ライダーの撮影を通じて、『ディケイド』の主題歌「Journey through the Decade」を歌ったGACKTと仲が良くなったと言い、「PVで初めてお会いして、機材トラブルで待ちの時間が多い中、GACKTさんと話していたら格闘技の話になって、テコンドーやっているんだよって。それで僕もやりますって」と意気投合したとのこと。 また、井上は「仮面ライダー中に、実は蹴りの勉強は学んでいないんです。GACKTさんと出会って、その後に学んだんです。映画の時は現場でGACKTさんのモノマネが流行りました。スタッフさんも真似していました。その後も仲が良く、つい最近もラインで連絡を取ったりしました」とGACKTとの交流を紹介していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年11月02日 08時00分
行定勲監督「すでにライバル」若手監督らに対抗心 配信だけでなく劇場公開の重要さを語る
「Amazon Prime Videoテイクワン賞」の上映会が10月30日、第34回東京国際映画祭が開催中の東京・日比谷で行われ、審査委員長を務める行定勲監督が登壇した。 >>全ての画像を見る<< 「Amazon Prime Video」の協賛のもと、日本在住の映画作家の短編作品を表彰する本賞は、今回223本の作品の中から優秀作品を選ぶ。行定監督は審査委員長を務めるが、「(審査委員長に)選出してもらって光栄」と嬉しそうな表情で、「新しい賞ですけど、ここに選ばれた作品は、ここらしい、選出している人がかなり議論しているような、ワクワクするような作品ばかり。そこに参加できるのは嬉しい」と述べる。 参加者に対しては「すでにライバル」と競合相手と見ているとのこと。「新しい作家たちはほぼプロ。これを取りたいという信念を元に撮っている。クライアントがいる作品と違って、作り手の想いの純度が高いものが多く、僕はもう作れないけど、若手ならではの才能を感じる作品がたくさん。その発掘に立ち会えるのは嬉しい」と話す。 コロナ禍で劇場を取り巻く環境が厳しいことにも触れ、自身が手がけた映画『劇場』はコロナの影響で、ミニシアターとインターネット配信を同時に行うことになったというエピソードを紹介。「劇場が閉まるのは想像もつかないことだった。困惑する部分もあった。『劇場』の公開にあたっても、この作品を観客が見たいと思った時に見せないと、自分が思った上映と違ったものになる」と危機感を募らせたといい、「Amazon Primeさんに同日の劇場公開を頼んでOKしてもらった」と振り返る。 その上で、「そうすることが意味のあることだった」と述べ、「劇場でかかることが重要なんです。僕はいつもそれを意識して作っている。スクリーンで見ることと、自分だけの環境で見ることは違う。作り手は見てもらうことが重要。配信プラットフォームの会社と組んで、劇場公開を並行してやれないかと議論することはこれからも必要なこと。劇場で見ることは重要、そして劇場だけでなく、作品の持つ力は配信でも壊れない。それを胸にやっている」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年11月01日 18時45分
橋本愛、池松壮亮、伊藤沙莉、美山加恋らがレッドカーペットに登場 第34回東京国際映画祭が開幕
10月30日、第34回東京国際映画祭が開幕し、フェスティバル・アンバサダーの橋本愛や、コンペティション部門審査委員長のイザベル・ユペールらが登場してレッドカーペットを闊歩した。 >>全ての画像を見る<< 11月8日まで日比谷、有楽町、銀座地区で開催される本映画祭。今年はコンペティション部門に113の国や地域から1533本がエントリーされている。レッドカーペットではコンペティション部門出品の『ちょっと、思い出しただけ』の池松壮亮、伊藤沙莉、松居大悟監督、ジャパニーズ・アニメーション部門『フラ・フラダンス』の水島精二総監督、声優を務めた美山加恋、富田望生、ガラ・セレクション『GENSAN PUNCH 義足のボクサー(仮)』の南果歩、尚玄、金子拓平、Nippon Cinema Now『親密な他人』の黒沢あすか、中村真夕監督らが姿を見せた。 池松は映画『ちょっと、思い出しただけ』について、「こういう時期で、自分の人生、過去、記憶に触れる機会が多かった。世界中そうだったと思います。みんなで自分たちの人生の記憶を持ち寄って、『過去に色々あったけど今は大丈夫だ』という映画になればいいと思っていました」と撮影時の心境を紹介。伊藤も同作の撮影について、「コロナ禍っていうことをいい意味で忘れた時間もあったし、作品の時間軸が長めで6年間の話。みんなの生活も変わって感慨深いなと思いながらやっていました」と話した。 美山は『フラ・フラダンス』について、「どの国の方にも、言葉がなくとも伝わるダンスがたくさん。この映画も言葉がなくとも伝わる要素がたくさん詰まっていると思います」とアピール。橋本はアンバサダーとして、「まずはこの映画祭がすごく楽しいものになるように少しでも自分にできることをやる。今年は楽しそうな映画がたくさん。みなさんに少しでも知ってもらえるよう頑張りたいと思います」と心境を述べた。 ほかにも、『スパゲティコード・ラブ』の八木莉可子、三浦透子、丸山健志監督、『グッバイ、ドン・グリーズ』の梶裕貴、いしづかあつこ監督、『よだかの片想い』の中島歩、安川有果監督、『三度目の、正直』の川村りら、小林勝行、野原位監督、『なぎさ』の山崎七海、古川原壮志監督らも姿を見せ、会場に華を添えた。(取材・文:名鹿祥史)
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