芸能ニュース 2020年02月27日 12時40分
新型コロナによるライブ中止で「人生が終わる可能性」バンドマンが悲痛な訴え「国を挙げて対応して」 音楽業界で悲鳴上がる
ロックバンド・Non Stop Rabbitの田口達也が新型コロナウイルス感染拡大によりライブが中止になったことについて、悲痛な胸の内を明かした。 田口は26日に自身のツイッターを更新し、3月1日に開催予定だったツアーのファイナル公演を中止にすることを発表。ファンに謝罪しつつ、「僕個人の意見」として、バンドが所属する事務所について、田口が代表取締役社長を務める個人事務所であることを明かしつつ、今回のライブ中止で保険はおりず、1000万円を超える費用がすべて赤字になることを明かした。 さらに、田口は「僕らの様なアーティストはこの規模のライブの中止で会社すら潰れかねない損失を受けます。音楽という仕事すら続けられなくなる可能性が中止の決断一つで出てしまうのです」と言い、首相からのイベント中止・延期要請が出たにも関わらず、満員電車が解消されないことや、新型コロナウイスルの検査体制が整っていないことを批判。「俺はウイスルに感染していない。でも自分の会社、アーティストの人生が終わる可能性が出る状態まで追い込まれた。そうなったからこそ言える。本当に国を挙げて対応して欲しい」と現状が改善されることを訴えていた。 田口のこの発信にネットからは、「政府から補償もないみたいだし、本当に可哀想…」「学校も会社も電車も運行してるのに、イベントだけが…というの、中途半端だし個人の負担大きすぎる」「この訴えが本当に政府に届いて欲しい」という声が集まっていた。 また、29日のライブの中止を発表したロックバンド・打首獄門同好会は無観客ライブを生配信するとしているが、ツイッターではこれについて、「他バンドに同じような配信ライブを求めないようにしてくださいね」と訴え、「中止ってだけでも損失えげつないのに何百万か赤字が増えるやつです」と説明。さらに、「俺、本当に大変なのはその場所で日々働いている人達だと思うんです。明日からの仕事が突然なくなった。いつまで続くかわからない。生活があるのに。家庭があるのに。終息したら、音楽業界で働く皆を応援していただけると嬉しいです」と音楽業界で働く人の未来への不安を訴えた。 それから、コラムニスト・犬山紙子の夫でミュージシャンの劔樹人もツイッターで、「音楽業界なんて、音響の人も楽器の人も照明の人もみんなフリーランスなんだから、イベント無くなれば当然生活できないし、給料出してる事務所だってそれまで通り人(アーティスト)を雇ってられるのか。他の業界も然りで、日本は失業者で溢れるのでは…」との懸念をつづっていた。 アーティストのライブ中止が「賢明な判断」と評価されている一方で、内部から困惑の声も多く出ている。コロナウイルスの流行は多くの業界に不景気をもたらしそうだ――。記事内の引用について田口達也公式ツイッターより https://twitter.com/Ace8trriger打首獄門同好会公式ツイッターより https://twitter.com/uchikubigokumon劔樹人公式ツイッターより https://twitter.com/tsurugimikito