ミステリー 2022年10月16日 23時00分
知的なエイリアンが古代メソポタミアを訪れたことでシュメール文明が生まれた?故カール・セーガン氏も触れた仮説
ピラミッドやストーンヘンジなど、地球上には当時の文明では到底建造できないのではないかと思える古代の建造物が存在する。そのため、これらの遺跡を築き上げた古代文明は我々人類よりも優れた技術を持った地球外知的生命体によって成立し、発展していったという説が存在する。史上最古の文明の一つとされるシュメール文明もそうだ。 かつて、天文学者でSF家のカール・セーガン氏は1966年の共著『Intelligent Life in the Universe』の中で、遠い過去に宇宙人が地球を訪れた証拠を見つける可能性について次のように語っている。 >>イングランドで発掘調査中のローマ人の墓 遺体の10%が首を落とされていた<< 「知的な非人間の形態の記述、原始人が自らの努力で獲得できなかった天文学的現実の明確な説明、あるいは接触の目的の透明な提示があれば、伝説の信ぴょう性が増すだろう」 興味深いことに、セーガン氏はその一例として、古代シュメールのオアンネス伝説を挙げている。オアンネスないしはアプカルルと呼ばれる神話上の賢人は、「全身が魚のようであり、魚の頭の下に別の頭と、人間のような足を持ち、魚の尾と一緒になっている」という変わった姿をしている。アダパを筆頭とした7人の賢人アプカルルは古代シュメールの人々に科学、芸術、文字、建築の技術などの豊かな知識を神から譲り受け、そして伝えたとされている。また、紀元前3世紀の著述家ベロッソスはオアンネスについて「普段は海に住んでおり、昼間は陸に上がって読み書きや工芸などの知識を人々に教え、夜になると海に帰った」と記している。 これらの記述を踏まえ、セーガンは「シュメール文明は、シュメール人の子孫ら自身によって、人間以外の起源を持つものとして描かれている。奇妙な生き物が数世代にわたって次々と現れるが、彼らの唯一の明白な目的は人類を指導することであり、それぞれが前任者の使命と成果を知っている」と記しており、人類に知恵を与えた存在の奇妙な共通点を指摘している。 確かに人類とは明らかに姿が違う存在が、どこからか遣わされてきて人に教えを授ける。そしてどこかへ去っていく。これらの明確な「人外の知的な指導者」の描写を見ると確かに地球外知的生命体の関与の可能性を考えてしまいそうになる。 果たして、シュメール文明は地球外知的生命体によって興された文明だったのか。それが真実に基づくものなのか、それとも当時の人々の空想に基づくものなのか、私たちは決して知ることができないのが残念なところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Did intelligent aliens visit and guide the ancient Mesopotamians ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/361163/did-intelligent-aliens-visit-and-guide-the-ancient-mesopotamians