ブルージェイズ
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スポーツ 2023年05月09日 11時10分
ブルージェイズ・菊池が覚醒? 西武時代から続くメンタル面の欠点、今季導入の“ピッチクロック”で克服か
日本時間5月8日、ブルージェイズの菊池雄星がパイレーツ戦に勝利し、日米通算100勝に王手を掛けた。 今季は絶好調だ。7回途中でマウンドを譲ったが、開幕から無傷の5連勝。MLB移籍後の自己最多が2021年の7勝で、こちらは29試合に先発登板して積み上げたもの。今季は7試合に登板しての5勝だから、更新は間違いないだろう。 「悪天候で試合開始が約1時間遅れました。試合後、その影響はなかったのかの質問に『寝ていました』と笑って答えていました」(現地メディア) パイレーツ戦は敵地・PNCパークで行われた。勝手の異なるビジターのクラブハウスで居眠りができるとは思えないが? その真偽はともかく、今季の躍進は“冗談”も言えるようになったメンタル面にあるようだ。 >>元巨人・上原氏、“アンチ大谷翔平”疑惑にSNSで反論「そろそろ止めて」 メジャーで活躍も1人だけ褒めてないと指摘集まる<< 「昨年オフ、自宅にブルペンを造って相当量の投げ込みをしていました。映像チェックもし、課題だった制球力の甘さも克服できました」(前出・同) 「制球力に課題アリ」と言っても、四球で自滅するタイプではない。カウントが苦しくなると、ストライクゾーンに“甘いボール”が行き、それを狙い打ちされていた。 また、続けて勝てない不甲斐なさもあった。古巣・西武球団の関係者によれば、「疲れると、食欲まで落ちてしまうタイプ」だという。昨季後半、急激に成績を落としたのはそのためで、今はスムージーを作るなどして、食欲がなくても『栄養を摂る』ように改善したそうだ。 「考えすぎちゃう欠点もあるんです。その悪癖はMLBに移籍してからも続いていました」 前出の西武関係者がそう言う。 こんなこともあった。試合中、投球テンポが遅かったので、攻守交替でベンチに帰ってきた際、首脳陣が「何かあったのか?」と声を掛けた。 「本人は全くその意識がなかったんです。そうしたら、色々と考え始めちゃって…」(前出・同) 痛打を食らった相手と再び対戦する時、考え始めてしまうという。 今季より、MLBが規定時間内に投球モーションをスタートさせなければならない新ルール・ピッチクロックが導入された。菊池は何度か、「考えるヒマもなくなるので、自分には合っているかも」とコメントしている。 実際のところは分からない。しかし、“プラス思考”で捉えられるようになった点を、古巣の関係者たちは「精神的に成長した」と話していた。 「成長、自信は、オフの練習に裏づけされたものでしょう。MLBに移籍して5年目、投球フォームやウィニングショットの球種については試行錯誤の連続でしたが、ようやく」(前出・同) 今春のWBCに選ばれなかったことも奮起のきっかけになったようだ。高校時代からMLB志望やWBC出場の夢を口にしていたが、活躍できたのは3年後輩の大谷翔平の方だ。 これも高校時代の話だが、菊池は「桃栗3年柿8年」の言葉が好きだと話していた。祖父母から果物は促成栽培ができないとされるため、「何事も根気強くやらなければダメだ」と教えられたそうだ。 MLB5年目、大きな果実が実ると良いのだが。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年11月14日 11時00分
ソフトB・千賀、メジャーに安値で買いたたかれる? スカウト陣から懸念される不安要素は
先発ローテーションの3、4番手――。 これが、福岡ソフトバンクホークスから海外フリーエージェント権(以下=FA)を行使してメジャーリーグ移籍をめざす千賀滉大投手の評価だ。 レンジャーズ、マリナーズ、ドジャース、ジャイアンツ、ブルージェイズ、メッツ、パドレス、カブスなど複数の球団が興味を示しており、エンゼルスも争奪戦に加わってくるという。 「マリナーズ、ブルージェイズ、カブスが千賀の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏と直接会って話をすると明言します」(米国人ライター) ソフトバンクの関係者によれば、千賀は「大都市球団」を希望しており、「可能ならば、温暖な西海岸で」とも考えているそうだ。 >>ソフトB・甲斐の態度に「一気に嫌いになった」と批判 止まないバッシングに反抗? サヨナラ負け直後の“ガムクチャ”が物議<< しかし、こんな「千賀評」も聞かれた。先発ローテーションの3、4番手というのは、かなりの高評価ではあるが、「千賀はシーズンを通して、120イニングも投げられないのでは?」との厳しい評価も聞かれた。 ア・リーグ中部地区球団のスカウトが「千賀は成功する」と前置きしたうえで、こうも話していた。 「オリックスとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦を思い出してください。この一戦に限り、首を傾げたメジャースカウトも少なくありません」 CSファイナルステージ第3戦(10月14日)、千賀は「中5日」で先発マウンドに上がった。勝利投手にはなったが、7回途中に降板している。降板の理由は「足がつった」とのこと。 MLBの先発投手は、中5日の間隔でローテーションを回す。中5日でコンディションを整えることはできるはずだが、シーズンを乗り切る体力に疑問符がつけられたのだ。 それだけではない。「新ルールに戸惑うかもしれない」とも懸念されていた。 「来季から、MLBではピッチ・クロックのルールが採用されます」(前出・米国人ライター) ピッチ・クロックとは、走者ナシの時はボールを受け取ってから15秒以内に、走者がいる時は20秒以内に投球動作を始めなければ“違反”となる。その都度、『ワンボール・カウント』も加算される。 「新ルール採用は分かっていたので、メジャースカウトは時計を見ながら、千賀の視察を続けてきました。試合中盤以降、走者を背負うと、より慎重になるからか、20秒以上の時間を掛ける場面がたくさんあって」(前出・同) MLB各球団はこれらの不安要素を挙げ、交渉の主導権を千賀サイドには渡さないつもりだ。契約金などを抑え込む目的もあるが、さらに“心配”があるとすれば、エンゼルスが争奪戦に加わってきたことだろう。 「エンゼルスの投手陣はガタガタ、先発投手の頭数も足らない状態と言っていい。今オフ予定されている補強費の大半をつぎ込んで千賀を獲りに行くかも」(前出・同) 他球団は3、4番手でも、エンゼルスに行けば、大谷翔平と並んで“ダブルエース”として扱われるだろう。球団売却においても日本のスター選手が2人もいるとなれば、その金額は高騰する。 大谷と千賀のツーショットが見たい。しかし、千賀はMLB挑戦を待ち焦がれてきた。冷静かつ的確な球団選びをしてもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年08月18日 11時10分
ブルージェイズ・菊池の不振に現地も困惑「どこに配置換えすれば…」 筒香とのタッグで復調なるか
ブルージェイズの菊池雄星が地元メディアから猛バッシングを受けている。その理由は明白だ。成績不振、3年総額3600万ドル(約48億2400万円)の高額契約に見合った活躍を収めていないからだ。 <次は、いつ菊池を先発させるかではなく、どこに配置替えすればダメージを最小限に抑えられるのか、それをしっかりと見極めるべきだ> >>エンゼルス・大谷、二刀流はそろそろ潮時? 現地メディアの指摘に監督も不満を吐露「私には伝えてくれなかった」<< 地元紙トロントスターがそんな厳しい批評を掲載したのは、現地時間8月16日。その前日、菊池はオリオールズ戦に先発したものの、4回途中でノックアウトされている。3回3分の1を投げ、被安打4、失点6。7敗目を喫した。今季トータルでの成績は4勝7敗だから、バッシングの理由はこの一戦だけではない。 MLB情報に詳しい米国人ライターがこう続ける。 「ブルージェイズはポストシーズンマッチ進出のワイルドカード争いの真っ只中にあります。僅差での激しい展開が続いているため、1敗もできません。だから、菊池のピッチングが不甲斐なく見えるんです」 また、同紙は「菊池の先発試合でチームは6勝14敗。それ以外の投手は55勝38敗」とも伝えていた。 「先発ローテーションから外せ、出直して来い」というわけだが、プラスの情報もないわけではない。 「4回途中でKOされたオリオールズ戦の日、筒香嘉智が、ブルージェイズとマイナー契約を結びました。ブルージェイズは筒香をメジャーに昇格させるつもりで獲得したようなんです。日本人同士、気さくに会話できるチームメイトができれば、菊池、筒香の双方にとってプラスではないか、と」(前出・米国人ライター) ブルージェイズの主力バッター陣は、右打ちだ。左打ちで一発の脅威を秘めた筒香が代打などで起用されるかもしれない。 菊池の今後だが、故障で離脱していた投手が復帰したため、地元紙の報じるようにいったん、先発ローテーションを外されるだろう。しかし、こんな見方もできる。この“ヒリヒリ感”はエンゼルスの大谷翔平が望んでいた環境でもある。 「大谷は規定投球イニング数に到達する可能性も出てきました。昨季同様、打者として規定打席数には到達していますが、投打ともに規定数に達したら、史上初の快挙です」(現地メディア) 規定投球イニング数に到達する可能性が出てきたのは、エンゼルスの先発不足によるもの。これまでは二刀流による疲労消耗のため、中6日で投げてきたが、「中5日」で投げざるを得なくなったのだ。 プロである以上、個人成績も重要だ。しかし、野球は団体競技だ。菊池は大谷が味わうことのできない野球環境にいるとも解釈できるが…。個人成績はバツグンだが、チームは勝てない。自身の貢献度は低いが、緊張感のあるチームで投げ続けている。野球人として、どちらが幸せなのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月30日 20時30分
「出ていけ!」ブルージェイズ・山口に現地ファン激怒 2戦連続の大炎上、「中継ぎで使う方が悪い」日本のファンは反発
昨オフ巨人からFA宣言し、今シーズンからMLB・ブルージェイズでプレーする山口俊。その山口の投球がネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、30日(現地時間29日)に行われた対ナショナルズ戦での投球。同戦で山口は、無死二塁からイニングが始まるルール「タイブレーク」が適用された延長10回に登板。しかし、先頭から連続四球を与え無死満塁とピンチを広げると、その後2死から内野安打、三塁打を浴び4失点。「1回4失点(自責点3)・被安打2・2四球」の大炎上で敗戦投手となった。 山口はMLB初登板となった27日(同26日)の対レイズ戦でも、タイブレークが適用された延長10回・無死二塁から四球、三塁打で2点を取られチームはサヨナラ負け。2戦連続の大炎上で、今シーズンは早くも2敗となってしまった。 >>16勝、34ホールド、37セーブ…メジャー1年目で記録を残した一流投手たち、ブルージェイズ・山口の目標は?<< 山口の背信投球を受け、チームの本拠地があるカナダのファンは激怒。ツイッターには「山口の投球はひどい、なぜチームはこの男とサインしたのか」、「日本のことは嫌いじゃないが、山口のことは大嫌いだ」、「もう二度と見たくない、チームから出ていけ!」といった批判が噴出し、カナダを対象としたツイッターのトレンドでは一時「Yamaguchi」というワードが1位まで浮上した。 一方、日本のネット上には「先発転向して久しい山口を中継ぎで使う方が悪い」、「ブルージェイズ首脳陣はNPB時代の成績知らないのか?」といった、首脳陣の起用法に問題があるとする日本国内のファンからのコメントも複数見受けられた。 「昨シーズン先発で15勝を挙げた山口ですが、MLB初年度の今シーズンはオープン戦で先発では結果を残せなかったこともあり、中継ぎとして開幕を迎えています。ただ、山口はDeNA時代の2014年途中に先発に転向しており、翌年以降は巨人時代(2017-2019)を含めても中継ぎ経験はわずか9試合のみ。また、巨人時代の得点圏被打率は『.265』、得点圏四死球数も『47個』と、得点圏で真価を発揮する投手というわけでもありません。こうしたデータを踏まえると中継ぎでの起用はリスクが大きく、使うにしてもせめてタイブレークが適用される延長戦以外で使った方がいいと思われますが…」(野球ライター) 30日(同29日)の試合後の報道では、ブルージェイズ首脳陣が山口の配置転換を考えているというようなことは特に伝えられてはいない。慣れないポジションで苦しむ山口だが、果たして今後の起用法はどうなるのだろうか。文 / 柴田雅人
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