ミステリー 2022年07月09日 23時00分
自警団やそっくりさん騒動も!4年ぶりに復活した怪人「ギンプ・マン」
今から4年前の2018年、イギリスのサマセット州で不気味な見た目の怪人が町中に出現して近隣住民を不安に陥れる事件が発生した。 その人物は通称「ギンプ・マン(Gimp Man)」と呼ばれ、頭からつま先まで真っ黒なラテックスの服を着て夜間に道を歩く人の後をつけたり、追いかけてくるなどしていた。そのため、警察が目撃情報のあった地域の警戒を強めることになった。その時は2人の青年が奇妙な格好で人々を驚かせたとして逮捕されたのだが、その後もギンプ・マン騒動は続き、首謀者や真相は分からなかった。 >>トトメス3世がUFOを目撃していた!古代エジプトの「トゥリ・パピルス」<< そんなギンプ・マンの目撃証言が6月末に再び出た。サマセット州の人々や警察は「奴が再び現れた!」と恐々としているという。今回目撃されたギンプ・マンは顔まで覆う全身真っ黒なラテックスの服に、目のところには赤で「×印」が書かれているなど、非常に不気味な姿をしていた。被害に遭ったのは若いカップルと男性で、カップルの方は「午前1時頃、クラバーハムロードでギンプ・マンに遭遇し、追いかけられた」と証言しているそう。ちなみにこの人物からはラテックスの嫌な臭いが漂っていたそうだ。 この通報を受けて警察はすぐさま動き、地元住民も自警団を結成することにした。とはいえ暴力的な手段に出ることを奨励するわけではなく、あくまで隣人をサポートし、防犯意識を高めることを目的としているそうだ。またエイボン・サマセット警察も地域住民に防犯カメラ映像など、情報提供の協力を募っていた。 すると騒動が起きた3日後の29日、「エセックスに出たギンプ・マン」を自称する人物がTikTokに登場したのである。「@gimpmanofessex」というアカウント名の男性は本名がRobert Jubbly。ギンプ・マンを思わせる全身を覆う黒いラテックスの服を着てコルチェスターの街を歩く動画を投稿した。 ちなみに、彼は昨年の頭からこのような格好で公共の場を出歩いていたようで、同じような格好で町中を歩く動画も多数投稿されていた。逆に今まで見つからなかったのが不思議なほどだ。しかし、彼こそが街を騒がせている犯人だと判断した人たちから、彼のチャンネルに批判が殺到してしまったのである。 だが、彼自身はエセックスを中心に奇妙な格好で活動しているものの、「あくまでこの格好をして人々を楽しませるのが好きなだけであって、他に迷惑は一切かけていない」と語っている。Jubbly氏のスーツは目と口元に穴があいており、目撃されたギンプ・マンの格好とはまた違っているようだ。彼は騒動の元になったギンプ・マンについては憤慨しており、地域を騒がせるギンプ・マンに抗議すると共に、地元の人々の精神衛生のためのチャリティーに3000ポンド近くを寄付してきたと発表している。 果たして、地域を混乱に陥れる謎のギンプ・マンの正体は何者なのか。騒動はいつ終わるのか。気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Vigilantes hunting Somerset village 'Gimp Man' dressed head to toe in latexhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/pitchfork-vigilantes-hunting-village-gimp-27351514People slam 'Gimp Man of Essex' after creepy sightings of latex-clad men across UKhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/people-slam-gimp-man-essex-27378332'Gimp man of Essex' makes his grand return – and reveals he's raised £3,000 for charityhttps://www.dailystar.co.uk/news/gimp-man-essex-makes-grand-27394282