プロ野球
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スポーツ 2022年11月29日 17時50分
オリックス入団の森友哉「中嶋監督のもとでプレーすることが、自分のステップアップになると感じた」
埼玉西武ライオンズからFA権を行使して、オリックス・バファローズに移籍した森友哉が、大阪市内のホテルで入団会見を開いた。 森は1995年8月8日生まれの27歳。大阪府出身で、大阪桐蔭高校から2013年ドラフト1位で埼玉西武に入団。「打てるキャッチャー」として期待され、1年目はDHでの出場が目立つなど、バッティングに集中。41試合に出場すると、打率.275、6本塁打をマークした。2年目からはキャッチャーとしての起用も多くなり、正捕手へと成長していく。2019年には打率.329でパ・リーグの首位打者に輝くと、2018、2019、2021年にはベストナインに選出されている。 会見で森は「小学6年生の時にバファローズジュニアのメンバーとしてプレーしていたので、またバファローズの一員になることができてすごくうれしく思います。捕手出身の中嶋監督が指揮するチームでプレーすることが自分のステップアップになると感じたので入団を決めました」とバファローズジュニア時代からの縁があり、同じキャッチャー出身の中嶋聡監督のもとで野球をしたい気持ちが強かったことを明かした。 また「バファローズは投手陣の層が厚く、打線がつながるというイメージです。昨年まで自分が守っていてとても苦労しました」とチームの印象を語った。「地元大阪に戻ってくることができたので、出身の堺も含めて大阪を盛り上げたいと思います」と新天地での活躍に意欲を見せた。 背番号は4となった。「自分のラッキーナンバーでもあり、憧れのモリーナ選手(カージナルス)がつけていた番号なのでとてもうれしいです」と相思相愛の番号だったことを明かすと、「ファンの方の期待に応えられるように1年間通じて活躍できるように頑張ります」と笑顔で語った。 オリックスには、U18日本代表時代のチームメイト、山岡泰輔や若月健矢がいる。山岡とは久々のバッテリーが見られる。若月とは正捕手争いを繰り広げることになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2022年11月29日 11時00分
阪神・岡田新監督、守護神は日替わり? 来季序盤の戦略は岩崎・新助っ人がキーマンか
開幕戦の9回裏のマウンドに立っているのはケラーか、それとも…。 阪神・岡田彰布監督が来季の守護神を湯浅京己に任せることを初めて明言した。しかし、さすがは百戦錬磨の指揮官である。記者団が質問する前に来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)のことを切り出し、「最初は、そら(抑えで)使えんと思うよ。1か月も違うボール(WBC球)でやって。はっきりと(勝ちパターンの)順番も決められへん」と、序盤戦の守護神は“日替わり”になることも示唆した。 >>阪神・岡田新監督、岩貞を先発に配置転換? ブルペンリーダーの代役はビハインド要員から抜擢か<< 「湯浅のWBCメンバー入りは、ほぼ間違いないでしょう。栗山英樹代表監督も奪三振率の高さに注目していました」(ベテラン記者) 今季、湯浅の奪三振率は10・40。乱暴な比較だが、「奪三振数」(=154個)のタイトルを獲った巨人・戸郷の「奪三振率」は8・07。狙って三振の奪える湯浅の“守護神抜てき”は当然だろう。気になるのは、その湯浅が使えない序盤戦の継投策だ。 チーム関係者の一人がこう言う。 「岩崎優、獲得濃厚な新外国人右腕のジェレミー・ビーズリー(前パイレーツ傘下3A)でしのぐのでは」 しかし、岡田監督は秋季練習中、「クローザーに求める資質」として、こんなことも話していた。「臆病なくらいがちょうど良いのよ。一球の怖さを知っていると言うか」 “一球のコントロールミス”で、試合をブチ壊す恐怖。その表裏一体の状況で投げているのが、クローザーだ。「臆病なくらいが」は老獪な岡田監督らしい言い回しだが、その慎重なピッチングを最終イニングのマウンドで実現できるリリーバーは岩崎だけではない。 開幕戦の臨時クローザーに抜てきされるのは、カイル・ケラーではないだろうか。 「シーズン後半、ようやく戦力になったと言うか…。開幕戦から2試合連続で救援に失敗し、その後、二軍落ち。チームも9連敗しました」(在阪記者) ケラーは34試合に投げ、3勝2敗3セーブ。契約延長を勝ち取った唯一のトラ外国人選手でもある。 一軍再昇格後のピッチングを評価しての残留だが、岡田監督と言えば、鉄壁の救援陣JFKを確立させたように、投手継投策で逃げ切る野球をやろうとしている。 「岡田監督自身も言っていますが、今の投手陣にJFKのような連投を強いることはできません。湯浅を3連投させる時があるかもしれませんが、4連投は無理。壊れてしまいます」(前出・チーム関係者) 湯浅が投げられない日に、打線が爆発して大差がついているのならともかく、僅差での最終イニングを託せるリリーバーも必要なのだ。 「一番恐れているのが、勝ちパターンで使うリリーバーの故障離脱なんです。湯浅に限らず、故障しない保証のあるピッチャーなんていないので」(前出・同) 岡田構想では開幕戦から交流戦の始まる5月下旬までは“テスト&修正”の期間になるという。そのテスト期間中、湯浅不在時の代理クローザーも見極めてくるはずだ。一球のミスで地獄を知ったケラーもキーマンになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年11月28日 21時30分
ロッテ・田村の“活躍ナシ年棒増”のワケに不満の声も?「優遇しすぎだろ」不可解な査定はFA引き止め目的か
2013年のプロ入りからロッテでプレーし、今季までに「843試合・.227・17本・220打点」といった通算成績を残しているプロ10年目・28歳の捕手・田村龍弘。28日に報じられた契約更改の内容がネット上で話題となっている。 報道によると、田村は同日に契約更改交渉に臨み、500万円増となる年俸7000万円(推定)の単年契約でサイン。更改後会見では「今年はなにもしていない」、「本当にイチからチャレンジャーとして勝負していきたい」と来季の巻き返しを誓ったという。 今季の田村は2021年10月に負った左わき腹肉離れの影響もあり開幕から二軍暮らしが長引き、7月末にようやく一軍に合流。ところが、翌8月初旬に新型コロナ感染により登録を抹消されるとそのままシーズン終了。「2試合・.200・0本・0打点」とキャリアワーストの数字に終わった。 >>ベストナイン、ロッテ・福田に1票で「馬鹿にしてるのか」ファン激怒 打率1割台も、故障覚悟のプレーが好印象か<< その田村の更改報道を受け、ネット上には「ほぼ働いてないのに年俸アップかよ」などと驚く声が寄せられた。また、中には「これもしかしてFA残留も査定に影響したか?」、「チームに残ってほしいって誠意の意味合いで給料上げたのかな」、「Bランクにするために500万アップ、それぐらいしか年俸上がる理由が思いつかん」といった昇給の背景を推測するコメントも見られた。 田村は今季8月14日に国内FA権を取得しているが、正捕手として全143試合に出場した2018年を最後に年々出場機会を減らしている(143試合、100試合、92試合、70試合、2試合)こともあり、今オフの権利行使を予想する見方も少なくはなかった。ただ、シーズン後の11月4日にFA宣言はせず残留することが球団から発表されている。 「田村は更改後会見の中で、吉井理人新監督や同僚たちから強く慰留されたことが残留の決め手になったと説明。その一方で『一軍に呼ばれない悔しさ、自分はまだできると思った中で、勝負ができないのが続くなら、違うところを探した方がいいのかなと思う自分もいた』と、干され気味な現状から抜け出すために権利行使・移籍に踏み切った方がいいのではという考えもあったことを明かしています。そのため、球団は揺れる田村に何とか残留してほしいという誠意を示すために、今季成績は度外視して増額査定を行ったのでは。また、田村は単年契約で来オフもFA流出の可能性が残ることを見据えて、人的・金銭補償が発生するBランク(元球団の年俸上位4~10位)に入れるための調整として年俸をアップした可能性も考えられます」(野球ライター) 今季は佐藤都志也(84試合)、松川虎生(76試合)ら後輩捕手の後塵を拝した田村。一部からは「仮に残留のためだとしても、2試合しか出てないのに昇給は優遇しすぎだろ」といった疑問も上がっているが、吉井政権に体制が変わり迎える来季は結果を残すことができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年11月28日 17時30分
DeNA・平田、右ひじ手術敢行で万全! 10年目のリリーフ右腕がフル回転へ意欲
2013年のドラフトでHonda熊本から2位指名で入団した平田真吾。ルーキーイヤーから中継ぎ専門でチームに貢献し、19年の不調を乗り越え、20年には待望の初勝利を含め43試合に登板。21年には初セーブをマークし、38試合登板と登板機会を増やし、9年目の今シーズン、キャリア最多の47試合で腕を振った。 昨年オフに右肘のクリーニング手術を受けた右腕は今シーズン、セットアップ、モップアップ含め、様々なケースでチームを救ったが、実は「キャッチボールで小指がしびれたりしていた。神経が圧迫されて、握力も落ちてきて力が入りづらくなっていた」と交流戦あたりから異変が起きていたと告白。シーズンも終わった10月に右肘尺骨神経前方移行術を敢行した。 手術自体は「クリーニング手術よりは軽いもの」とのことで「20日からキャッチボールも始めている」と経過も順調と明かした。今後は「遅くとも1月中には」ブルペン入り予定で「来年には全く問題ない」と力強く言い切った。 今シーズンは「結構大事な場面で使っていただいて、結果を出せたとき、出せなかったときがあったので、すごく悔しい思いが多かったです。僕が打たれなければという場面も結構あった」と反省。「右バッターへのツーシームが後半になるにつれて見切られるようになっていた」と分析し「ストレートを投げていないので、やはり原点に戻って外も広く、内も使いつつ、ってところでしっかりやっていきたいと思います。真っすぐ、外のスライダー、内のツーシームをメインで行きたい」と今季15%しか投げていなかったストレートを磨いていくビジョンも明確に示した。 来季は節目の10年目。「今年も1回ファームに落ちてしまったんで、本当に一軍で安定して結果が残せるように。今年のような場面で使ってもらって、しっかり結果を残していけば試合数も増えていく」とキャリアハイを狙うとした平田真吾。悲願の「リーグ優勝」に向け体調万全でブルペンを支え続ける覚悟だ。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2022年11月28日 11時00分
森FA流出の西武、人的補償に変更? バッテリー間の作戦も再構築か
2023年開幕カードは、ベルーナドームで埼玉西武対オリックス――。奇しくも、3年連続で同カード対戦となったが、来季は心理戦の様相も強まってきそうだ。 「源田(壮亮)が複数年契約を結びました」(球界関係者) 源田が契約更改に臨んだのは、11月26日。年俸3億円プラス出来高、「5年総額15億円超」という大型契約だった。来季30歳となる年齢を考えれば、“生涯西武”である。 「順調に行けば、源田は来年オフに国内フリーエージェント権(以下=FA)を取得します。FA権取得の前年に複数年契約を結ぶのが『主力選手の流出阻止策』です」(ベテラン記者) この源田の複数年契約が、開幕戦の相手であるオリックスへの“心理的な揺さぶり”にもなっているという。 >>ソフトB・藤本監督の失礼発言にエース千賀も苦言? オリ移籍・森の守備酷評し批判、シーズン中から放言相次ぐ<< 「オリックスは、西武からFA宣言した森友哉の獲得に成功しました。森の22年西武最終年俸は2億1000万円(推定)、上位5傑に入ったAランク選手だったので、オリックスから西武への人的補償も発生します」(前出・球界関係者) 当初、「西武は人的補償の権利を行使せず、金銭のみを要求するのではないか」と予想されていた。来年オフの源田の慰留交渉に備えるためだ。 「山川穂高も来年オフにFA権を取得します。源田、山川ともに引き止めなければなりませんので」(前出・同) 山川の契約更改はこれからだが、源田の残留が確実になったことで、「人的補償に切り換えてくる」との見方も強まってきたのだ。 コーチ経験のあるプロ野球解説者がこう続ける。 「近年、FA権を行使した選手の去就よりも、『人的補償で移籍する選手が誰になるのか』の方が注目されるようになりました。獲得した側の球団は28人のプロテクト名簿に誰を入れて、誰を外すのか、主力選手を優先して名簿に入れれば、期待の若手を引き抜かれてしまいますし」 西武サイドは人的補償で求める選手を慎重に見極めなければならない。 「森を喪失した」ということは、正捕手を奪われたわけだ。それも、同一リーグのライバル球団に…。西武は今オフ、バッテリー間のサインを全て変更しなければならなくなった。 「一般論として、プロ野球チームのサインは毎年少しずつ変えています。でも、正捕手がライバル球団に移籍したとなれば、ゼロから作り直すのも同然です。森は内野の守備体系に関するサインも掌握しているので」(前出・プロ野球解説者) 気の早い話だが、オリックスの開幕投手は“沢村賞右腕”の山本由伸だろう。WBCに出場した場合、開幕ローテーション入りさせない可能性もあるが、山本は22年開幕戦で8回を投げ、被安打3、無失点と好投している。シーズンを通しても、西武戦5登板で3勝負けナシ。防御率も1点台だ。 「西武は山本に苦手意識を持っています」(前出・同) その山本と、こちらのクセを熟知した“昨日までの味方捕手”がバッテリーを組むのである。メンタル面で劣勢に立たされるのは、やはり西武の方だ。 源田の残留で人的補償が検討できるようになった。森喪失の劣勢を一変させるためにも、西武はプロテクト名簿から漏れた好選手を引き抜くことになるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年11月27日 17時30分
ロッテ・佐々木朗希、来季は25登板がノルマ?「勝たないと意味が無い」吉井新監督が描く青写真は
選手、指導者としても豊富な経験を積んできた新指揮官の誕生だ。千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督の手腕には既に高い関心が寄せられている。 現役時は、近鉄やヤクルトなどNPB球団を渡り歩き、メジャーの舞台でも活躍、実働23シーズンで先発、リリーフ両方で実績を残した。 指導者としてはソフトバンク、日本ハム、千葉ロッテでコーチを務めている。さらに、今シーズンはロッテで新設された「ピッチングコーディネーター」というポストに就き、チーム内でのさまざまな役割を担ってきた。 ファンからの注目を集める理由の一つが、佐々木朗希との繋がりにある。入団1年目より、コーチとして佐々木の育成に携わってきており、初年度には1・2軍での登板をさせなかったことも大きな話題となった。監督に就任し、丹念に育てあげてきた愛弟子である佐々木との師弟関係は「第二章」が始まろうとしている。すでに「中6日ローテ、25登板」という来季の構想も明かしており、「怪物」のさらなる成長を見据えている。 そして、新指揮官は現・日本代表「侍ジャパン」投手コーチも兼任しており、佐々木も来春のワールドベースボールクラシックに主力として出場することが期待されている。3大会振りの優勝を狙う代表チームの中でも、二人の間でどんなコミュニケーションが交わされるのか、想像するだけでプロ野球ファンの胸は膨らむ。 もちろん、レギュラーシーズンでは、今季Bクラスに沈んだ千葉ロッテの立て直しが求められる。チームとして久々となる投手出身監督にとって、佐々木以外でも有望な若手投手の育成の他、チーム打率がリーグ5位に終わった打撃陣の活性化など、巻き返しへ向かうためにやるべきことは多い。 10月18日に行われた就任会見では「プロなので勝たないと意味が無い。目的としては優勝。勝てるようにまず、選手の個性・スタイルをしっかり見て、監督としてチームの勝利に貢献できるよう頑張りたい」と勝つことへの強い意気込みも示している。 選手時代には仰木彬さん、野村克也さん、ボビー・バレンタイン氏といった名立たる名将の下でプレーし、それぞれの選手育成やチーム構築といった野球観を学んでいる。投手としても、強い個性を放っていた吉井理人新監督が、2023年のプロ野球界にどんなうねりを起こすのか大いに楽しみだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2022年11月26日 11時00分
中日・根尾、来季の先発ローテ入りは絶望的? 二軍調整すべきと指摘も、本人は意欲も課題山積
今季は「66勝75敗2分」で6年ぶりにセ・リーグ最下位に沈んだ中日。チームの苦戦が長引く中、ファンの注目を集めた話題の一つがプロ4年目・22歳の根尾昂の投手転向だった。 根尾は今季開幕から6月上旬までは主に外野手・遊撃手として起用されていたが、立浪和義監督の意向もあり6月中旬から、大阪桐蔭高校時代の2018年以来となる投手に転向した。転向後は「25登板・0勝0敗1ホールド・防御率3.41」といった数字を残しチームに貢献。球団からもブランクを感じさせない投球は高く評価されたようで、シーズンオフの11月22日に臨んだ契約更改では550万円増の年俸1850万円(推定)でサインした。 立浪監督は今季主にリリーフ・ビハインド要員として根尾を起用したが、転向当初から将来的に先発起用する意向を口にしている。根尾も契約更改後会見で「先発ローテーションに入ることが目標。最初から最後まで投げきる部分は憧れというか、そういう部分は強い」と強い意欲を見せたことが伝えられているが、来季のローテ入りは現状では困難という見方も少なくない。 >>中日・京田のトレード放出、時間の問題だった?「戦う顔をしていない」立浪監督は今季冷遇、球団首脳も上がり目ナシと判断か<< 「立浪監督は今季最終戦の10月2日・広島戦で、来季以降を見据えた策として根尾をプロ初の先発に起用。マウンドに上がった根尾は『3回無失点・被安打1・四死球1』と上々の投球を見せました。ただ、シーズン終了後に派遣され2試合に登板したフェニックスリーグ(同月10~31日)では1戦目の同月12日・DeNA戦で『4回無失点・被安打3・四死球1』と好投するも、2戦目の同月30日・巨人戦では『5.2回4失点(自責2)・被安打5・四死球4』と乱調。また、フェニックス終了後に参加したチームの秋季キャンプ(11月2~19日)では初ブルペン入りした11月5日に10球ワンセット、上限100球で内角に50球投げればクリアというストライクテストに臨むも制球が定まらず、開始数分で落合英二・一軍ヘッド兼投手コーチから『投げるレベルじゃない』とテストを打ち切られたことも報じられています」(野球ライター) 根尾は前述の契約更改後会見の中で「疲れてきて技術不足を痛感した」と、シーズン後半は疲労に苦しんでいた旨を口にしたことも伝えられている。オフシーズンの乱調もスタミナ不足が原因の可能性はあるが、いずれにせよ現状では1年間ローテを守り試合を作り続けることは体力的に厳しそうだ。 また、根尾のローテ入りは体力不足といった個人の問題だけでなくチーム事情も大きな障壁となり得る。球界では先発ローテは6名の投手で構成されることが一般的だが、今季の中日は柳裕也(今季24先発)、大野雄大(23先発)、小笠原慎之介(22先発)、高橋宏斗(19先発)、松葉貴大(19先発)とシーズン中の時点で5枠が埋まっていた。 さらに、今オフの11月15日に通算154勝を誇るプロ18年目・36歳の涌井秀章が楽天からトレード加入したことで最後の1枠も埋まる形に。もちろん、故障やリフレッシュを理由にローテ枠が空く展開も考えられるが、来季が先発1年目の根尾が本職の投手たちを差し置いてその枠をつかむ可能性は決して高くはないだろう。 そもそも、根尾は多くのファンや球界OBから、二軍で投手としての体作り・フォーム固めを行う時間を設けられないまま一軍起用され続けた点も不安視されている。前述した疲労も体作りをしなかったツケが回った結果ともいえそうだが、来季は無理にローテ枠を狙いにいくよりも、二軍で調整・実戦を積むことを優先するべきではという意見も多い。 ただ、それでも全ての課題を乗り越え先発枠を奪取することを期待するファンも多い根尾。今オフはアメリカで自主トレを行う計画も立てているというが、ファンをいい意味で裏切るような大化けを果たすことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年11月25日 21時30分
ベストナイン、ロッテ・福田に1票で「馬鹿にしてるのか」ファン激怒 打率1割台も、故障覚悟のプレーが好印象か
これまでソフトバンク(2007-2019)、ロッテ(2020-)でプレーし、今季までに「782試合・.228・29本・145打点」といった通算成績を残しているプロ16年目・33歳の福田秀平。日本プロ野球機構(NPB)が24日に発表したベストナインで1票を獲得していたことがネット上で物議を醸している。 ベストナインは全国の新聞、通信、放送各社に所属し、5年以上プロ野球を担当している記者投票により受賞者が選ばれる。今年の投票結果は24日にNPB公式サイト上で発表されたが、福田はパ・リーグ外野手部門で1票を獲得していた。 ただ、今季の福田は8月下旬に左肩関節前方脱臼を負い今季絶望となった影響もあり一軍出場はわずか20試合。成績も「.171・0本・4打点・7安打」と打率1割台にとどまるなど、ベストとは到底言えないような数字に終わっている。 >>ロッテ・福田に「何度やれば気が済むのか」呆れ声も 来季に早くも黄信号? 右肩手術発表が物議<< 福田のベストナイン票獲得を受け、ネット上には「福田に票を入れた奴はふざけてるのか」、「出場試合も成績も全く伴ってない福田に投票は馬鹿にしてるだろ」、「誰が誰に票入れようが自由とはいえ、今回の福田に関しては本当に謎すぎる」、「訳わからん票を入れられた福田にとっても迷惑な話だ」、「こういうおふざけ票があると賞自体の価値も下がりかねないから本当にやめてほしい」といった呆れ声が寄せられた。 多くのファンからひんしゅくを買っている福田の得票だが、一部からは「決死のダイビングが相当なインパクトだったのでは」という指摘も上がっている。福田は8月24日・西武戦7回表無死一塁の場面で、右翼後方に上がった大飛球をフェンスに激突・転倒しながらキャッチ。さらに、カバーに入った中堅・高部瑛斗に転倒した状態で返球し、結果二塁タッチアップを狙った一塁走者もアウトとした。福田はこのプレーで今季絶望の左肩脱臼を負ったが、投票者は故障と引き換えにチームのピンチを救ったインパクトから1票を投じたのではという見方も少なからずあるようだ。 ベストナイン投票では1票だけ票を獲得する選手は毎年少なからず出ており、今年はセ・パ合わせて29名の選手に1票だけが入っている。福田は右肩甲骨の亀裂骨折(2020-2021)、右恥骨筋損傷(2020)、左肩関節脱臼(2022)と故障が続く影響もあり、ここ3年は「86試合・.202・5本・25打点」とほとんど稼働できていないことから他選手以上に物議を醸した面もあるが、来季は自他共に認める活躍を見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてNPB公式サイトよりhttps://npb.jp/
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スポーツ 2022年11月25日 11時00分
阪神・佐藤、三塁レギュラー剥奪の危機? 岡田新監督が与えたオフの“宿題”は
阪神タイガース選手会の来季の役員人事が発表された(11月24日)。選手会長は3年連続で近本光司、副会長には中野拓夢が、役員には湯浅京己が選出された。中野と湯浅は新任である。 「佐藤が選出されるってウワサもあったんだけどね…」 佐藤輝明は来季がプロ3年目だが、“大学卒のオトナ”であり、岡田彰布新監督も大きな期待を寄せている。秋季キャンプ中は怒られていることの方が多かった。しかし、それも「期待の裏返し」というのが周囲の一致した見方だ。 「佐藤が侍ジャパンの強化試合を終え、秋季キャンプに合流したのが、11月12日。19日には背中の張りを訴えて途中から別メニューになりました。同じく侍ジャパンからチームの帰還した中野は、普通に練習していました。佐藤は体力不足を叱責されました。その後は一生懸命やっていましたが」(在阪メディア) 期待値の高さと、本人の努力。選手会役員への選出が予想されたのは、「チームを牽引して行くことをより強く自覚させるため」である。 >>阪神トレード加入の渡邉、二塁奪取は絶望的か 岡田新監督は期待も致命的問題、新庄監督は愛想尽かした?<< 同時に、こんな見方もされていた。「今オフはほかにやることがたくさんあるので」――。 どういう意味かと言うと、佐藤は秋季キャンプ中に「打撃フォームの改造」を命じられた。しかし、短期間では習得できず、来年の春季キャンプまでの“宿題”となってしまったのだ。 「守備も課題だらけ。馬場敏史内野守備走塁コーチが付きっ切りになる場面もありました」(前出・同) 佐藤が最も期待されているのは打撃だが、守備面での向上がなければ、ちょっとヤバイ状況になりそうなのだ。というのも、新加入のシェルドン・ノイジー(アスレチックス傘下3A)だが、岡田監督は「外野で使いたい」と言ったものの、実際は内野手で、かつ三塁守備に関しては好評価を受けていたそうだ。 その報告は岡田監督も受けている。佐藤が守備面での成長を見せなければ、「三塁・ノイジー、右翼・佐藤」への守備変更もあり得ない話ではない。 「佐藤が秋季キャンプに合流した直後、岡田監督は渡邉諒と板山祐太郎も三塁ノックに加えています」(ベテラン記者) 体力強化、新打撃フォームの習得、守備力のアップ…。試練のオフとなりそうだ。 阪神OBのプロ野球解説者がこう続ける。「岡田監督は解説者時代から、佐藤の打撃フォームを気にしていました。構えた時、バットのグリップの位置が高すぎると言って。プロ一年目の昨季、二軍落ちするほど佐藤は打撃不振に苦しみましたが、岡田監督は『あの時に改造させていれば』とも嘆いていました」 「バットに当てるだけのヒットはいらない、ホームランを」と、岡田監督は思っている。 「佐藤は来年3月のWBC本番に招集される可能性も高いので、打撃フォームの改造に費やす時間は限られています」(関係者) 佐藤がどんなオフを過ごすのか。そこにチームの命運も懸かっている。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年11月24日 18時30分
DeNA・坂本「お互い頑張ろうと話はしました」 中日移籍・砂田との絆で目指す捲土重来
トレードはプロ野球選手にとって宿命。だがファンやチームメイトにとってやりきれない思いが錯綜する制度であることも否めない事実だ。 11月18日の12時、ベイスターズ・砂田毅樹とドラゴンズ・京田陽太の1対1のトレードが発表された際は、両チームのファンのみならず、野球界全体に衝撃が走った。 ベイスターズファンにとって砂田は育成から支配下を勝ち取り、長年貴重な左腕としてブルペンを支え続けてくれた思いのある貴重な存在。2017年、62試合に登板し25ホールドをマークし、翌2018年には70試合に登板したが一転、19、20年は苦しいシーズンを送りながらも21年には見事に復活した姿は、まぶしく輝いていた。 様々な経験とともに持ち前のハングリー精神を武器に、幾多のピンチを救ってきた左腕は後輩にも慕われていた。同じ左腕である坂本裕哉もその一人だった。昨年のオフ「シーズン中からアドバイスを頂いていた。考え方の深い方。吸収して実戦で使えるように」と一緒に自主トレを敢行するほどの仲だった。 しかし来季からは違うユニフォームを着ることとなった。坂本は「今年もシーズン中からいろんな声をかけてくださいました。一軍にいても二軍にいてもいろいろなアドバイスをしてくださる先輩だったので、もちろん寂しい思いはあります」と包み隠さず心境を吐露。「本当にありがとうございましたっていう気持ちは伝えさせてもらいました。違うチームになってもお互い頑張ろうねとの話はしました」とトレード決定後はエールを送り合ったと明かした。 それでも「去年のオフからもう話を頂いて誘ってもらっていたので、1月の後半に来年も一緒に自主トレはします」と師弟関係は続行する予定。来シーズンは「まだ言われていませんが、与えられた役割で頑張ろうという気持ち」と、スターター、リリーバーの両にらみでオフを過ごすとした坂本裕哉。デビュー時は先発として育成最年少勝利の記録もマークし、2017年からはリリーバーとしてならした先輩との教えを糧に、チームに欠かせぬ存在となる。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ
日本ハム新庄監督「開幕戦あるの忘れてた」超守りの野球を目指す レスリー・キーからヌード撮影の依頼も
2022年03月23日 11時55分
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スポーツ
ロッテ育成の小沼健太、佐藤奨真両投手を支配下登録!「携わった皆様に感謝の気持ちで一杯」
2022年03月23日 11時30分
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スポーツ
ヤクルト村上、『情熱大陸』登場のオリ山本に「見ない」SNSのやり取りが話題、「今後のためにも見て笑」の声も
2022年03月22日 20時35分
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スポーツ
中日・立浪監督に「絶対ダメ」批判の声 1割打者・福留の開幕スタメン明言が物議、記録目当ての策と指摘も
2022年03月22日 19時30分
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スポーツ
オリックス気になる開幕スタメンは?エース山本由伸「開幕から一気にチームも首位をキープできるようなシーズンになるように」
2022年03月22日 17時30分
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スポーツ
巨人・原監督、主軸候補・ポランコを1番に大抜擢? 元木ヘッドも期待していた意外な適性とは
2022年03月22日 11時00分
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スポーツ
中日・与田前監督、根尾らは欲しくなかった?「ドラフトで嘆いてました」元コーチが暴露した消極姿勢に驚きの声
2022年03月21日 11時00分
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スポーツ
阪神・岩貞は「絶対先発タイプ」 球界OBがリリーフ投球の問題点を指摘、配置転換の経緯から疑問も
2022年03月20日 11時00分
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スポーツ
OP戦不振の巨人、ポランコら不発ならシーズンも絶望? 昨季の悪夢再来ならスカウトの責任問題も浮上か
2022年03月19日 17時30分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分