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横綱・白鵬「首里城土俵入り」に“待った”がかかった理由

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提供:週刊実話

 先の九州場所で史上最多、43回目の優勝を果たした横綱・白鵬の“土俵入り”が、思わぬ論議を呼んでしまったようだ。

 力士たちは目下、冬巡業の真っ最中。九州を縦断し、最後は沖縄県の予定で、この際、去る10月末に発生した火災により正殿などが全焼した首里城にて、白鵬が再興を願って土俵入りを奉納する話が持ち上がっていた。

 これに白鵬は大乗り気。横綱土俵入りには「大地を踏んで邪気を鎮める」という神聖な意味があり、2011年の東日本大震災時に岩手県山田町で土俵入りを奉納したら、その直後から余震がピタリと止まったことがあった。

 このとき、白鵬は「12年間、横綱をやってきたけど、こういうのが役目であり使命。まだまだ役目が終わっていない気がする」と、熱っぽく語っている。

 ところが今回、直前の10日になり、土俵入りが行われないことが発表された。どうやら協会の中に、「ちょっと待て」と首をひねる関係者も少なくなかったようで、横綱の役目、使命というなら、その前にもっとやるべきことがあるだろうというのだ。

 横綱は力士の最高峰であり、他の力士たちのかがみ。その一挙手一投足がお手本となるはずだ。ところが、昨今の白鵬は、勝つためには手段を選ばないといった感じで、反則すれすれの汚い攻撃をやりたい放題。九州場所でも、サポーターを巻いた腕でひじ打ちに近い“かち上げ”や“張り手”を連発している。

 このため、千秋楽の翌日に開かれた横綱審議委員会でも問題視された。
「見苦しい。そういうことをしなくても勝ってほしいという気持ちだ」

 矢野弘典委員長は苦々しい口調でこう話し、相撲協会に指導を要望したのは記憶に新しい。これに対し白鵬は「勝てないと生き残れませんから」と、真っ向から反論し、改める気配を見せていなかった。

 そんな状況下で、首里城での奉納土俵入りを熱望したところで筋が通らない。案の定、相撲協会はなかなかOKを出さず、結局は中止に。関係者は「横綱土俵入りは地鎮の意味があるので再建の際にやるのがふさわしい。中止ではなく延期」と説明したが…。

 何やら“遺恨”を残しそうな気配だが、残念に思っている地元の方も多いだろう。

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