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九州場所“日本人初”の優勝を決めた横綱・白鵬にまたまた賛否両論

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提供:週刊実話

 今年最後の九州場所(福岡国際センター)は11月24日、横綱・白鵬の4場所ぶり43回目の優勝で幕を閉じた。「新旧交代」、「若手台頭」などの声がかまびすしい中での優勝だけに、白鵬はご機嫌そのもの。千秋楽を待たず14日目に、御嶽海を外掛けでねじ伏せて優勝を決めると、笑顔でこう語った。

「令和元年に間に合ってよかった。3月の上腕二頭筋断裂、秋場所の小指の骨折を乗り越えてきた。勝って優勝を決めるのはいいもの。終わってみればね」

 ところが、一部からは「汚い相撲のオンパレードだった」という声も聞こえる。何しろ、肘打ちのような張り手、かち上げが15日間のうち、半数以上もあったからだ。

 とりわけひどかったのは、12日目の遠藤戦。立ち合いにいきなり右から顎を目がけて強烈な肘打ち。さらに左、右とボクシングのフックのような張り手を連発し、KO寸前に陥ったところを難なくはたき込んだ。ケンカまがいの攻撃で膝から土俵に落ちた遠藤は、鼻から激しく出血していた。

 優勝を決めた直後、NHKのインタビューの中で、この品格のない相撲について問われた白鵬は、澄まし顔でこう答えてみせた。

「今場所、テッポウがいつもより多かったので。そのへんが利いたのかな。私は、テッポウは手の四股だと思っていますから」

 確かにルール違反ではないが、白鵬は2年前にも横綱審議会委員から「肘打ちは見たくない」と厳しく注意を受けている。この直後は自粛していたものの、最近、また肘打ちをやり始めた。まったく懲りていない白鵬に、ある親方は次のように警告を発する。

「どんなに汚い手を使っても勝てばいい、というのが白鵬の信条ですからね。逆に、それだけ余裕がなくなってきているとも言えます。けど、ヤラれた力士はちゃんと覚えていますからね。いずれ、何かの折に、このお返しをするんじゃないですか。例えば、引退して親方となったときの理事選などで。白鵬の理事長誕生、厳しいんじゃないかな」

 奢れる平家は久しからず。

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