「連合チーム入りした学生たちのミーティングが開かれ、従来とは違う選手選抜と調整が行われることになりました。他大学はナメてかかるとヤバいかも」(スポーツ協会担当記者)
連合チームとは、予選敗退校から個人成績のよかった選手で編成される。「過去の出場経験がない、留学生NG」などの制限はあるが、予選会で出した記録を見る限り、「結構、強いんじゃないか?」と言われてきた。その傾向は、ここ数年でさらに高まっていたが、これまでは本番での好タイムにはつながらなかった。
「本番までの調整にその理由があるとされています。本番では16人がエントリーされ、実際に走るのは10人。その人選は、16人でもう一度、予選をやって決めていたのです」(同・記者)
箱根駅伝の予選会は、10月26日に行われた。その後、連合チーム選抜者が決まり、12月上旬にもう一度、ハーフマラソンを走っている。だから箱根駅伝本番までに体力が回復せず、苦戦していたのだ。
「10人選考の予選会はやらなくていい。選抜は連合チームを率いる麗沢大学の山川達也監督に一任すると、選手たちの総意として伝えられました」(関係者)
連合チームの学生たちは、所属大学の一員として走れない悔しさをぶつけるため、本番まで体力を温存させるつもりなのだ。
「2008年の連合チームを率いた青山学院大学の原晋監督が、選抜予選ナシで臨み、総合4位に食い込む大善戦を演じました(当時は公式記録)」(同)
現在は参考記録扱いとはいえ、連合チームが力走し、先頭集団に食い込む姿に、判官びいきの観客は特に応援したくなるに違いない。
今年の連合チームは、ズバ抜けて速いランナーはいないものの、実力が接近しているという。自身が補欠に回るリスクを負ってでも勝ちに行く“捨て身の雑草魂”で、強豪校をどれだけなぎ倒すか?