「業界の健全化が進む一方で、同時に“客離れ”が起きることが懸念されます」
そう語るのは、エステ業界に詳しい風俗ライターだ。一体、どういうことなのか。
そもそも、派遣型マッサージという業態は「メンズエステ」と呼ばれており、手コキなどの性的サービスを提供する“エロ系”と、純粋にマッサージのみを提供する“非エロ系”が混在している。
今回、新井被告が利用した店は“非エロ系”のマッサージ店だった。
「事前に性サービスは行わない旨について同意していたこと、被害者が抵抗を示したのに無理やり性交に及んだことなどから、新井被告がやったことはアウトでしょう。ただ、非エロ系のマッサージ嬢の中には、自ら手コキやオーラル奉仕、中には本番までする女性がいるのも事実です」(同・ライター)
マッサージのみで勝負している店からすると迷惑極まりない話だが、そういった“ハプニング”を期待してメンズエステを利用する男性客は多い。
実際、メンズエステを頻繁に利用していた40代男性はこう語る。
「マッサージって、長時間全身を力一杯もみほぐさないといけないので、実は重労働。マッサージ嬢からしたら性的サービスの方が体力的にも楽みたいで、私は性的サービスを強要したことはありませんが、向こうから誘われたことが何度かあります。そういうことがタマにあるから風俗と違って面白いんですよ」
しかし、新井被告の実刑判決によって、高リスクだということが周知された。
「もし逮捕されたら人生終わりですからね。ハプニングを期待していた男性客たちも、様子見で敬遠しているようです」(前出の風俗ライター)
果たして、懸念される客離れを止める秘策はあるのだろうか。