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美女ざんまい「実話劇場」 マキエマキインタビュー

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提供:週刊実話

 なんともユニークな女性写真家が現れた。彼女の名前はマキエマキ。貝殻ビキニやピンク映画のポスター、ビニ本の表紙といった、“ザ・昭和”なエロス風景の中に自分を置いて写真を撮っている。その行為を称して自ら“自撮り熟女”と名付けた。入念なロケハンもし、衣装はすべて自前だという。いったいどんな女性なのだろうか?
マキエマキ「どうしてこんなことを?」と聞かれるのですが、最初は行きつけの飲み屋さんでのイベントがきっかけなんです。「みんなでセーラー服を着て飲んだら面白いよね」という軽いノリ。当日、そのセーラー服をスマホで自撮りしてフェイスブックに上げたところ、とても好評だったんです。「ひょっとしてイケてるんじゃない?」と、図に乗っちゃったわけですね。49歳の時でした。

――一般的にはイタイというか…。
マキエマキ おバカですよね〜。でも、おばはんがセーラー服を着たら、普通に面白いじゃないですか。その時にアップした写真は顔切り(顔を隠すこと)だったんですけど、「スタイルのいいモデルさんですね」なんていうコメントが来るわけですよ。「これはちょっと面白いゾ」という風に思い、仕事で使っているカメラでちゃんと撮影してみたら、ますますそういうコメントが付いたりして。

――どんどん調子に乗っちゃいましたか。
マキエマキ はい(笑)。もう一つの理由は、実はその前後に閉経になったこともあって、「この先、自分の体はどんどん老人になってゆくんだ。寂しいな」という思いもありましたね。

――自撮り写真はその後、どういう風に進化を?
マキエマキ セーラー服の次は貝殻ビキニです。衣装も一から手作りで、ホタテの貝殻に穴をあける作業がすごく大変でした。その出来栄えが結構よくて、アップしたところバズリましたね。そのおかげで、カメラマンとしての仕事はすべてなくなっちゃいましたけど。

――それまでは何を撮っていたんですか?
マキエマキ 風景写真家でしたので、旅行誌や情報誌、企業のPR用媒体などお堅い仕事が多かったです。

――そんな人が貝殻ビキニで半裸になったりしたら…クライアントの慌てぶりが目に浮かびます(笑)。
マキエマキ そうですね。で、自撮り熟女として食えるようになるしかないなと腹をくくったわけです。
 彼女は写真学校を卒業後、なんとなく風景写真家にアシスタントとして弟子入り。1993年、27歳で独立する。撮るものへのこだわりは特になく、作品撮りなども全くしていなかった。「写真で食べられればなんでもよかった」という。

――貝殻ビキニの後も気になります。
マキエマキ 2016年の3月に新潟へ行き、セーラー服姿でドカベンの銅像と一緒に写真を撮りました。山田太郎(ドカベン)がバットを振ってるところにお尻を出して、ケツバットされてる…という写真です。その後は、ふんどし海女(写真1)とかですね。

――発想がブッ飛んでて面白い。思い付きでフラッと出かけるんですか?
マキエマキ いいえ。結構入念に調べてから行くようにしています。衣装はすべて自前で準備しますし、場合によってはロケハンをすることもあります。

――費用もバカにならないですね。いつ頃から食えるようになったんでしょう?
マキエマキ ケツバットの少し前、ジャーナリストの都築響一さんが貝殻ビキニ写真をご覧になって取材に来てくださったんです。その記事が都築さんのメルマガに掲載されたところ、ものすごい反響をいただきました。直後に個展をやったら、たくさん来場されてグッズがとても売れたんです。ポストカード3枚をセットにして「袋とじポストカード」というのを1000円で売らせていただきました。

――袋とじ、というところがイイですね。中身は?
マキエマキ 貝殻ビキニ写真です。アングルの違うカットを3枚混入しただけなんですが、肝なのはそのパッケージ。グラフィックデザイナーをしている夫が昔のエロ雑誌の表紙みたいな雰囲気にデザインしてくれて、おそらくそれがよかったんだと思います。

――そうか、ご主人がいらっしゃるんですね。自撮りを始めた時の反応はどうでしたか?
マキエマキ 特に何もありませんでした。「面白いことを始めたねぇ」って。今はむしろ彼のサポートなしでは作品が撮れないくらいに協力してもらっています。

★好きなのは「ダサエロ」
――昨年、自撮りの集大成として写真集『マキエマキ作品集』(集英社インターナショナル)を出されました。どんな内容ですか?
マキエマキ シチュエーションが5章に分かれています。昔の盛り場みたいなところで撮ったディープスポット編、路地裏編、昭和なラブホ編、日本各地での貝殻ビキニ編、そして、最後に「ピンク映画ポスター史」といって、自撮りを架空のピンク映画のポスター風にデザインしたもの(写真2)が収録されています。日活ではなく、オークラや新東宝のアノ感じです。

――日常生活では、やはり昭和なエロスに興味があるんですね?
マキエマキ ダサいエロスが好きなんです。昔のエロ本って、本当にダサいじゃないですか。自販機本とかビニ本とか。撮り方も汚くて、カパッと股を開いて、とにかく見えれば嬉しい…みたいな。「こんなものを男の人はエロいって感じるの?」というバカバカしさ。そこに躍るキャッチコピーも「あたしのアソコおかしいの?」とか、表現自体がすごく面白い。男の人ってほんと、バカだなぁって思いますよね(笑)。その世界に自分が入り込むというパロディーが楽しいんです。

――こういう写真を撮っていると、セクハラなどはありませんか?
マキエマキ すごく多いです。自分のチ○コの画像を送ってくるDMとか(笑)。でもそれは、私のことを知らないからでしょうね。自らエロを発信するようになってからは、知り合いから口説かれたりするようなことはなくなりました。ひどいセクハラはむしろ、風景写真などの堅い仕事をしていた時の方が多かったです。たぶん当時は、見た目が大人しくて抵抗しなさそうに見えたんでしょうね。それにつけ込んできたんだと思います。エロを前面に出さないからこその、秘された部分への興味だったんでしょうか。

――ほんと、男ってバカですいません(笑)。

◆まきえまき 1966年生まれ。パンチラやブラチラなど、日常のエロスを活写した『くらべるエロ』(玄光社)が発売中。第2弾写真集『似非』(産学社)は9/16発売。9/9〜9/13には出版記念展(六本木スペースビリオンにて)が開催される。ツイッター/@makiemaki50 インスタ/@makieakaban

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