「通常の日常生活を取り戻しつつある池江は、東京大会の次のロンドン五輪出場という目標に向かって頑張っています。明るさも戻っていて、近々、大学にも通学すると聞いています」(日本スポーツ協会担当記者)
また、今夏の復帰をかなり前から計画していたという。当初、池江に近い関係者が「復帰戦になる」と伝えていたのは、今月27日の日中対抗戦だった。
「日中といっても相手は中国ではなく、池江の所属する日本大学と中央大学の競泳部が定期的に行う対抗戦。両校とも競泳の強豪校だが、日大水泳部で新型コロナウイルスの感染者が出たことで中止になったため、別の大会を探していたのです」(同・記者)
こうした情報を総合すると、池江はレースに戻りたくてウズウズしているように聞こえるが…。
「長期療養で筋肉がすっかり落ちてしまいました。腕や太股もやせ細ってしまい、シワやスジも出ています。20歳の競泳選手らしくない体付きになってしまっているのです」(関係者)
池江の復帰戦となれば、勝敗は関係なく、全メディアが追うだろう。難病から復帰した姿に世界中が感動するだろうが、病み上がりの“痛々しい体”を映すのは気が引けるというわけだ。
「コロナの感染を防ぐため、ペン、スチール、映像でそれぞれ抽選を行い、代表質問の取材となりそうです。カメラ、映像は遠目に映すか、表情のアップの撮影がメインになるでしょう」(同)
7月には練習風景を公開している池江。この時点でも「痩せた」との声は出ていた。競泳を楽しむ笑顔に、周りは何も言えなかったそうだ。
アジアの頂点を奪い返すには、もうしばらく時間が必要になるかもしれない。