「7月場所が終わった直後、式秀部屋に所属する力士22人中9人が部屋を飛び出し、千葉県内のカラオケボックスに逃げ込んだようです。その後、日本相撲協会の通報窓口に連絡し、モラハラがあったことを告発。現在は東京に移動しています。同部屋では師匠の式秀親方(元幕内・北桜)が体調不良で現場を離れていて、その間、女将が力士を指導していましたが、プライバシーを侵害するほどの厳しいルールをいくつも課していたことで、力士たちも我慢の限界を超えてしまったようです」(スポーツ紙記者)
地元の後援者が匿名を条件に語る。
「新型コロナウイルスの感染拡大もあり、力士たちは部屋から一歩も出られず、近所のコンビニへの買い物も禁止されていました。また、実家からの差し入れや通販の買い物の品物は部屋の真ん中に24時間置いて、中身を写真に撮ってラインで女将に報告します。菓子類などが入っていると反省文を書かされていたようですね。また、力士を見張るための防犯カメラも設置されており、とにかく厳重に力士たちを管理していました。力士からは『自主練で土俵も使えず、風呂も予約制でどうにもならない』と漏らす者もいました。一部の後援者からは問題視する声も上がっていましたが、部屋のルールまでは口出しできませんからねぇ…」
実際、女将の性格の細かさはツイッターの書き込みからも見て取れる。特に新型コロナウイルスには、かなり過敏になっていたようだ。
「女将のツイートを見ると、消毒や洗髪、食育サポートなど、かなり気を使っていたことがうかがえます。国技館から帰宅した後は浴衣、草履裏のアルコール消毒、飛沫予防のためにリーダーが監視、あいさつ、礼儀、報告、連携など、かなり事細かくルールを定めていたようですね。女将自身は感染者を絶対に出したくないという思いの上でのことでしょうが、今の若い力士たちにとっては、むしろ狂気を感じたんじゃないでしょうか。いずれにしても9人も脱走するというのは異例の事態です。今後は、親方含め協会から指導が入ると思いますよ」(前出のスポーツ紙記者)
女将のツイッターには他にも、“正義と希望”“助け合い精神”“希望と未来”などといったワードも見られることから、精神論を好んでいるようだ。
弟子たちの造反に今、女将は何を思っているのだろうか…。