春名が投稿したYouTube動画の内容によると、最近になって代理人弁護士を通じ、示談金による刑事告訴の取り下げを求める連絡があったという。春名側は当初「刑事・民事の両方で勝訴し、今後のためにも判例を作った方が良い」と示談を拒否。その後、「いろんな方から現在の法律では軽微な罰で終わってしまうと聞いた」ため、示談に応じたのだという。
春名側が問題としたのが、《彼女の両親自体が失敗作》《名誉男性》などの書き込み。春名がツイッターを始めたのは9歳のころで、社会問題に関する鋭い視点に注目が集まる一方、誹謗中傷の投稿も目立つように。その結果、実家の住所をさらされるなど、嫌がらせは悪質化。2016年には出演する劇場に爆破予告が届くなど、仕事にも支障を来すようになった。
今回の裁判結果について、春名にはコメントが殺到。
《より良い社会への大きな一歩だと思います。貴重な時間や勇気、お金もかかるし誰にでもできることではないです》
《こんなに慰謝料払うんですね。この結果が広まって、少しでもネット上の嫌がらせが減ってほしいものです》
《公正な前例を1つ作るたびに、後進の方々の助けとなります。とてもありがたく、また、応援していた身としてもうれしく思います。お疲れ様でした。少しでも心労が和らぎますように》
など、お祝いやいたわりの声が届けられた。
SNSでの誹謗中傷といえば、記憶に新しいのが『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演していた木村花さんの逝去だ。母・響子さんが、7月15日にBPO(放送倫理・番組向上機構)に対し、放送による人権侵害があったとして審議を申し立てたと『週刊文春』が報じた。また所属していた団体『スターダム』は、遺族の意向に従って代理人弁護士とやり取りしているとのコメントを発表。公表するべき事項がある場合に追って報告するとしている。
有名人への誹謗中傷は収まる気配が見えないが、春名の示談金が前例となれば抑止力になるかもしれない。