「最期まで大揉めになったのが嵐です。年末で活動休止が発表されているが、一連のコロナ禍でメモリアルイベントが何も実施できていないんです。でも、活動休止は公表済み。仮に、1年延期になったところでコロナ禍が収まっているとは誰も断言できない。結果、嵐は年内にて活動休止になる。こうした事情の中、チャリティー番組というコンセプトを説明し、ようやく嵐が司会を受けることに納得したそうです」(事情通)
『24時間テレビ』の実施については、コロナ感染拡大を懸念する医療関係者からの声も上がっている。世間からバッシグを浴びることを覚悟してまで、日テレが放送を実施する理由は3つあるという。
「1つは番組のコンセプトである“愛は地球を救う”という考えです。人の命は地球より重い。基本に戻ってそれを啓蒙していきたい」(日テレ関係者)
2つ目はコロナ禍で仕事がなくなり、いまや食べることに困りそうな芸能人たちを救済する意味もある。
「芸能人で働かなくても安泰なのは、ほんの一握り。8割以上の芸能人は仕事がなくなり、苦しい生活を送っている。政府の救援策も一般人より後回しです。そうした芸能人らに、テレビ局として雇用の機会を作ろうというわけです」(テレビ誌デスク)
「最も大きいのは3つ目、売上の確保です」
と声を潜めるのは営業担当の幹部局員だ。
「テレビ局の売上は激減し、2020年度の収支は相当厳しい。『24時間テレビ』を放送すれば、通年平均で30〜40億円の広告収入が見込める。今回、コロナの影響で出稿が減ったとしても、15〜20億円は堅い。スタッフの生活も掛かっていますから」(テレビ関係者)
実際、日テレの経営状態はひっ迫しているという。
「数あるテレビ局の中で唯一、2021年度版カレンダーの廃止が決定した。トイレットペーパーやコピー紙、紙袋も完全配給制です」(同)
日テレ名物として知られていた社員食堂の無料開放も廃止になったという。
「週間で視聴率三冠王を取ると、朝昼晩3食が無料になるが、コロナを理由に廃止になった。1回社食を無料にすると、3000万円〜の費用が掛かっていた。局側は打ち切りのいい口実ができたわけです」(同)
24時間テレビは局も救う。