「昨年7月のワールドツアー、オーストラリア・オープンなどで、梨良は常に姉に帯同していました。当時の佳純はスランプで、精神的にも滅入っていたのです。そんな姉に代わり、近い将来、梨良が日本女子卓球界の主役に躍り出るかもと期待されています」(テレビ局スポーツ局員)
梨良はアイドル顔負けの美貌の持ち主で、根強いファンがいることは伝えられていた。しかし、評価が高い理由は、単にかわいいからではない。
「梨良は青山学院大の女子卓球部員で、プロのTリーグにも参戦しています。青学大は駅伝などスポーツでも有名ですが、卓球部はあまり強くありませんでした。その卓球部を3部から1部に押し上げたのが梨良なのです」(同)
青学大の卓球部に監督はいない。顧問はいるが、技術指導はしない。そうなると、部員たちのレベルアップは難しい。バイトを掛け持ちする部員もいるという、ややのんびりした空気が漂う中、梨良は1人で黙々と練習していたという。
短い時間で効率よくレベルアップすることを常に考え、その姿に部員たちがけん引されていったそうだ。
実際、青学大1部リーグ優勝の立役者となった梨良。五輪出場の目標もあったはずだが、姉を引き立てることを優先させてきた。
「佳純は東京五輪後、第一線から退くとウワサされています。妹が自分の目標に専念するのはその後でしょう」(大学関係者)
卒業後は就職するため、今季限りで引退することを明言したという梨良。しかし、これまで「姉妹愛」「母校愛」を優先させてきただけに、第一線で活躍する彼女をぜひとも見てみたい。