遠藤社長は、「番組制作の私共がもっと細かく、継続的に、彼女の気持ちに寄り添うことができなかったのだろうかと慚愧(ざんき)の念に堪えません」などと哀悼の念。
制作体制について、「時として(出演者を)どう救済していくかということについて向き合う私どもの認識が十分ではなかったと考えております」と反省。
そのうえで、同番組の制作、地上波での放送、およびFOD(フジテレビ動画配信サービス)での配信を中止するとし、今後は十分な検証を行っていくことを明言したのだが…。
「まるでお役所的なコメントだった。先月は社長会見がなかったし、コロナ禍でしばらく会見はできない。局内もそれどころではないし、今や木村さんの死につても話題にならなくなっている。フジとしては、このままうやむやにしようという腹づもりだろう」(放送担当記者)
これまで何度か演出や台本があると報じられていた同番組だが、フジは再三にわたってその存在を否定。しかし、事実は違うようだ。「かつて大人気だった『あいのり』の時からそうだが、出演者たちにはフジ名義で『許可した場合を除き、取材に一切応じないこと』などの旨が書かれた同意書を定期的に送り付け“情報管理”している。木村さんはそれで縛られていたので何も言えなかったのだろう」(芸能記者)
このままだと、フジも“共犯者”だ。