「複数の見知らぬ男女が、一つ屋根の下で共同生活しながら恋人を見つけるという“恋愛リアリティー番組”なのですが、木村さんは、一時いい関係になっていたコメディアン志望の男性とモメた際、厳しく詰め寄ったのです」(芸能記者)
これを見た視聴者から、木村さんに対してネット上でバッシングが起こり、彼女のSNSには《死ね、気持ち悪い、消えろ》など、毎日100件を超える誹謗中傷が書き込まれ、精神的に追い詰められていたというのだ。
「木村さんは、JWP女子プロレスなどで活躍した木村響子さんを母に持つ二世レスラー。今年1月には新日本プロレスの東京ドーム大会にも呼ばれたほどの注目株でした。本業でもヒール(悪役)でしたが、プロレスファンは“役割”だと分かっているので個人攻撃などしません。番組出演の動機も『女子プロレスの知名度を上げるため』だったのですが、視聴者は容赦なかった。彼女はまだ若く、繊細な部分があったため、耐えられなかったのかもしれない」(プロレス雑誌記者)
番組作りに問題はなかったのか。他局幹部が言う。
「あの番組は以前からヤラセや“演出”を疑われているけど、今のご時世、それはないと思う。ただ、出演者たちはほとんどモデルやタレントだから、カメラが回れば意識はするよね。結果、大げさになったりね。そもそも同世代の視聴者たちが感情移入することで成り立つ番組だから、出演者に対する好き嫌いもハッキリ出てしまう。それに対し、コロナの影響で人との接触を制限され、プロレスの試合も中止になっていた彼女は、誰かに相談することもできず、1人で抱え込んでしまったのかもしれない」
同じ女子レスラーとして活躍する安納サオリ選手は、ツイッターにこう記した。
《会う度に、笑顔で来てくれて嬉しい連絡をいつもしてきてくれて、可愛くて優しくて大好きでした。今も信じられないです》
ネットリンチによる有名人の自殺は、韓国では数例あるが、もし彼女が自殺をしたのならば、日本では初めてのケースと思われる。同番組の打ち切りが27日に発表されたが、とにもかくにも、決して同じ悲劇を繰り返してはならない。