昨年オフ、契約を延長させた両監督。しかし、その期間は「’20年シーズン終了までの1年」だった。
「ペナントレースが開催されても、試合数の削減は避けられません。連戦も続くでしょうし、試合数が少なくなる分、先発ローテーションから1人を外してロングリリーフで使うなどの起用法も考えられるでしょう」(ベテラン記者)
つまり、監督の采配が大きく影響しそうなのだ。昨季の栗山監督は、中継ぎ投手を1、2回限定で先発させる「オープナー」や、対戦打者によって極端に守備位置を変えるトリッキーな起用法を披露してみせた。
「伸び悩んでいる斎藤佑樹や加藤貴之を覚醒させるため、オープナーを使いました。故障者続出で、先発のコマ不足に陥ったという要因もありますが」(同)
とはいえ、粘り強く選手を育てていく方針の一環なのだろう。そんな栗山監督は、昨季、リーグ5位に終わり、引責辞任をほのめかしていた。球団が慰留し、今日に至っているが、こんな情報も聞かれた。
「次は、侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)という雰囲気もあります。稲葉監督の代表指揮官の任期は東京五輪まで。今年は栗山監督、来年は五輪指揮を終えた稲葉監督という流れです」(同)
五輪がコロナ禍で延期となり、稲葉監督の任期も来年の五輪終了まで延長された。その稲葉監督が“フリー”になるまでの間、栗山監督を引っ張るとなった場合、その評価は「今季ペナントレースを見てから」となる。変則日程・試合減での采配評価は難しいが、“稲葉待ち”で甘口査定になるかもしれない。
「ラミレス監督は、’17年にクライマックスシリーズを勝ち上がり、同年の日本シリーズでもソフトバンクを苦しめるなど、短期決戦の采配に長けた指揮官です。変則日程はむしろ得意かもしれません」(球界関係者)
オープン戦終了時、DeNAを優勝候補に挙げる声も多かった。山﨑康晃という絶対的守護神を擁し、打線も優良外国人選手の獲得で筒香嘉智退団の穴は埋まった。優勝以外はダメ、たとえ2位でもこの戦力で負けたら、容赦なく解雇という激辛査定になりそうだ。
「三浦大輔二軍監督の新体制実現を待ち望むファンも多いですから」(同)
シーズン開幕戦は、波乱の幕開けになりそうだ。