バラエティー番組を主戦場として活躍してきた内村光良や有吉弘行、所ジョージ、ダウンタウン、くりぃむしちゅー、バナナマン、坂上忍、マツコ・デラックスなどなど…テレビ界で大御所扱いされている芸能人とて安泰ではないという。
「いわゆるバラエティー番組を中心に活動する大物芸能人に声が掛からなくなります。理由はコロナ騒動でロケはおろか、スタジオ収録が完全に中止になるからです。こうした大物芸能人はスケジュールをおさえた段階でギャラが発生する。現在、収録をしたくてもできない状態にあるわけです。結果、一度おさえたスケジュールをすべて解除するしか方法がないんです」(キー局テレビマン)
個人事業主の芸能人は、テレビ局からの仕事がなければ収入はガタ落ちする。
「それでも2〜3カ月程度ならまだ持ちこたえられる可能性もあるが、コロナの長期化を受けスポンサー離れが加速している。テレビ局は冒険せずに過去のVTRやドラマの再放送、あるいは出演料が1本3万〜10万円程度の若手タレントで急場を凌ごうとしているんです」(芸能プロ関係者)
大御所タレントがリストラされる理由がもう一つある。
「高額な出演料がネックになっているんです」
と証言するのは大手広告代理店幹部。
説明するまでもないが、民放キー局の番組制作費の原資はスポンサーからの広告出稿料によるもの。だが、一連のコロナ禍で広告出稿が激減しているのだ。
政府による緊急事態宣言がさらに延長された場合、企業の8割近くが広告出稿から脱落すると想定されているほど。
「そうなれば、民放局は自腹で番組を作って放送するしかない。結果、これまでGP帯の番組で最低出演料が1本300万円〜の内村や150万円〜の有吉、200万円〜の所、500万円〜のダウンタウン、180万円〜の坂上、150万円〜のマツコらに声を掛けられないわけです。局の経営が傾いてしまう。つまり、声が掛からない=リストラに発展するわけですよ」(編成関係者)
7月以降、コロナ騒動を理由にGP帯における多くのテレビ番組が終了するという。
「生き残るために大幅なギャラ値下げに応じるか? あるいはこのまま消えていくか? 二者択一しか残されていない」(事情通)
コロナ騒動が完全に終息するまでには「最低1年」の予測が囁かれる昨今、売れっ子芸能人も生活に影響が出てきそうだ。