現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『エール』は、通算102作目。
「『栄冠は君に輝く』『長崎の鐘』や前回の東京五輪の『オリンピック・マーチ』などで知られる作曲家・古関裕而・金子夫妻をモデルにした物語です。主人公・古山裕一を窪田正孝、ヒロイン・関内音を二階堂ふみが演じています」(芸能ライター・小松立志氏)
折からのコロナ禍にも負けず、視聴率も順調に推移している。
「見どころの1つとして注目を集めているのが、裕一の母・まさを演じている菊池桃子(52)と、音の母・光子を演じている薬師丸ひろ子(55)のぶつかり合いです」(ドラマ関係者)
今回、菊池が着物姿の似合う“優しい日本のお母さん”的なイメージなのに対して、薬師丸は洋服が似合うモダンな母親のイメージと、役柄も“対照の妙”を見せている。
「ライバル意識というのでしょうか。2人は、お互いの存在をかなり気にしています。それにしても、若い頃はアイドルとして人気絶頂だった彼女たちが五十路に入った今も、しっかりとした大人の女の色気を失っていないのはウレシイ限りです」(芸能レポーター)
52歳になったばかりの菊池桃子(1968年5月4日生まれ)は、4月20日放送の『鶴瓶の家族に乾杯 エールSP! 菊池桃子と福島県川俣町ぶっつけ本番旅』に出演した。
「もちろん、“番宣”のための出演でした。川俣は、まさの出身地です」(NHK関係者)
実生活でも1男1女の母親の菊池。冒頭、笑福亭鶴瓶から、
「いつまでもキレイで。子供さんは?」
と水を向けられると、
「もう大きくなりました。長男は年男で24歳。長女は大学生になりました」
と2人の成長を報告したが、そのあと、愚痴が止まらなかった。
「親(菊池)のところに寄ってこない。ちょっと寂しいんですよ。小さい頃、“ママがいないと困ります”と言っていた子たちが、電話してもなかなか返事が返ってこない。(メールも)着信履歴が残っていても返してこなかったりするんです」
さらに、ロケの途中でも「今まで、子供・子供の毎日で、仕事・子供のくり返しだったのが、仕事・あれっ?(子供がなくなった)、子育てを成し遂げた感と寂しさの2つがあって…」と心境を語り、
「お母さんの方をもっと見てっ!」
とオーバーアクション入りで声を張り上げた。気圧された鶴瓶も、「メール返してこい。あんだけ甘えてたんだから、もっと甘えろ」と同調する始末。
「そうだ甘えろ! 甘え続けろっ!」と思いの丈を目一杯口にした菊池は、
「よく分かってくださいますね、私の心情」
と鶴瓶に感謝した。
「しかし、最後に鶴瓶は“分かりますよ、それは。でも、早く子離れしろっ”とクールなアドバイスを送っていました。菊池は“えっ、わたし?”と絶句していましたが、そもそも彼女って“新婚妻”でしょ。こんなシーン見たら、ご主人はガッカリすると思いますよ」(前出・小松氏)
★SEXレス疑惑の新婚生活
1982年、中学2年生の時、叔母のレストランに飾ってあった写真がプロデューサーの目にとまって芸能界入り。そして、1984年の映画『パンツの穴』で女優デビュー。同年4月のデビューシングル『青春のいじわる』は20万枚を超すヒットとなった。
「他に、『もう逢えないかもしれない』『Say Yes!』などが代表曲です。デビュー約1年で日本武道館コンサートを成功させ、下積み知らずのアイドルでした」(音楽ライター)
その後、ドラマ、映画、CMなどで活躍してきた菊池だが、“代表作は?”と聞かれると正直、言葉につまってしまう。
「そこがアイドルたるゆえんと言われればそれまでですが、かわいい、キレイでやってきたのは確かです。“濡れ場”も一度もやったことがないと思います」(芸能プロ関係者)
最初の結婚は27歳の時。相手は、当時人気プロゴルファーだった西川哲。
「1男1女に恵まれましたが、西川の女性問題で離婚。2人の子供は彼女が引き取りました」(前出・芸能レポーター)
2012年、菊池は法政大学大学院政策創造研究科で雇用問題を専攻し、修士号を取得。同年から母校・戸板女子短大の客員教授に就任。キャリア教育の講義を行っている。
「凄いといえば凄いことなのですが、これでは女優としての“幅”は広がりません。めちゃめちゃキレイで、男たちをフル勃起させるフェロモンもあるんですけど、本人に“その気”が全くない。宝の持ち腐れです」(映画関係者)
そして、再婚を電撃発表したのが昨年11月4日のことだった。
「お相手がエリート官僚だったので初めはビックリしましたが、よく考えてみたら彼女には“ふさわしい相手”というのがよく分かりました。彼女は政府の諮問会議の1つ『一億総活躍国民会議』に民間議員として参加していて、そこで出会ったというのですから納得です。もう誰も彼女に“ベッドシーンのある仕事”のオファーなどできません」(テレビ局関係者)
ただ、新婚生活の中身は謎のまま。
「今もって一緒に住んでいないという話もあって、夫婦の営み、生活というものが全く聞こえてきません。件の『家族に乾杯』で、彼女がしきりに“子供・子供”と言っていたのが非常に気になります」(前出・芸能レポーター)
★桃子と似ているアイドル性
片や薬師丸ひろ子は来月、56歳(1964年6月9日生まれ)。
「先頃亡くなった大林宣彦監督に見出された女優の1人です。映画『ねらわれた学園』(東宝系)での瑞々しい演技が、今も印象深く残っています」(ベテラン映画評論家)
1978年、オーディションで1200人の中から『野性の証明』(角川映画)のヒロインに抜擢された薬師丸。
「この映画に主演した健さん(高倉健)のプッシュが大きかった。以後、健さんが亡くなるまで、様々な恩恵に与りました」(前出・芸能関係者)
1981年の主演作『セーラー服と機関銃』が大ヒット。自身が歌った主題歌もミリオンセラーとなり、“歌える映画スター”の仲間入りを果たした。
「歌は2〜3年前から本格的に再開し、コンサートも精力的にこなしています。やはり、人前で歌うのは“カイ・カ〜ン”のようです。女優としては、今度の朝ドラに限らず、大河ドラマなどNHKに出演する機会が多いように思います。案外、立ち位置が菊池と似ていますね」(前出・NHK関係者)
そういえば、“バツイチ”のところも菊池と一緒だ。
「1991年、『安全地帯』のボーカル・玉置浩二と結婚しましたが、7年後に離婚。薬師丸からの“ご指名婚”といわれましたが、彼女の両親との同居生活に、玉置が息苦しさを感じて逃げ出してしまいました。そのあと、NHKカメラマンとの“事実婚”がキャッチされましたが、今、どうなっているか分かりません」(前出・芸能レポーター)
ともあれ、自粛ムードの中、“2人のお色気”が男たちにエールを送る!