「初回こそ平均視聴率19・1%と20%の大台に迫る勢いで局内は大いに盛り上がったんです。その後、第2話17・9%、3話16・1%と数字は落としたものの、なんとか15%超えをキープしていた。ところが、4話は13・5%、直近2月16日放送の5話は13・2%だった」(NHK関係者)
一時は“大河復活か”と、盛り上がっていただけに、ここ最近の視聴率に局内は水を打ったようにシーンと静まり返ってしまったという。そして、誰の頭にもよぎったのが昨年放映された『いだてん』の悪夢。史上ワースト視聴率を叩き出し、局内外から大河ドラマに対する存在異議まで問われるようになった。
「『いだてん』は100歩譲って数字の取れない現代モノの言い訳ができた。だが、今回は視聴率が比較的安定しているとされる戦国モノ。万が一、このコンテンツで数字が取れなければ、本当に局内で大河ドラマの価値について話し合わなければならなくなる。すでに50億円の総制作費は、10億円もオーバーしているんです。ビビるのも当然ですよ。制作系の責任者の首は間違いなく飛びますね」(関係者)
そもそも、鉄板コンテンツの“戦国モノ”で、なぜ視聴率が右肩下がりを記録し始めたのか?
「沢尻エリカのスキャンダル効果が切れたんですよ」
と指摘するのは民放ドラマプロデューサー。
「沢尻ドラッグ逮捕により、初回放送が延期されたことで多くの視聴者が怖いもの見たさの衝動に駆られたんです」(同)
数字を取れない理由は他にもある。
「男女の艶っぽい話しが『麒麟がくる』には全く出てこない。加えて、女性視点がないことも視聴率が取れない理由です。合戦シーンや暗殺などは男目線。明智光秀をめぐって川口春奈が演じる帰蝶と門脇麦・駒の恋の鞘当てがないため、女性視聴率が著しく欠如しているんです」(芸能プロ関係者)
こうした数々の批判を受け、NHK上層部も重い腰を上げたという。
「サプライズキャスティングです。予算に上限をもうけずオファーしているのが長谷川の恋人・鈴木京香です。ズバリ、細川ガラシャ役でオファーしている。関ケ原の戦いで石田三成の陣に囲まれた時に父親であった光秀を思い出し、涙を流す…。最終回での起用が想定されています。他にも、千利休役として木村拓哉、真田幸村役で横浜流星の起用説も出ています。ギャラは30万円前後のゲスト扱いだそうです」(同)
視聴率はくる?