槇原容疑者は1999年にも同法違反で逮捕されているが、そのときに共犯として逮捕された“パートナー”の男性と、最近まで同棲していたという。
「槇原の“恋人”として注目された男性は、事件後、個人事務所の社長というポストを用意してもらい、関係が続いていました。その恋人男性が一昨年に覚せい剤取締法違反で逮捕された際、2人が同棲していたマンションの一室から覚醒剤が発見されていたのですが、槇原本人は不在でした。しかし、恋人男性は『覚醒剤はマッキー(槇原)のもの』と証言し、ブツの入ったビニール袋からも槇原の指紋が検出されていたんです」(芸能記者)
槇原容疑者の逮捕は、『東スポ』が1月21日付の紙面で“予告”していた。
「ミリオン歌手のXとされていましたが、読めば槇原と分かる記事でした。それより注目されたのが、捜査員がXのゴミを回収して調べていたところ、ムチや拘束具、三角木馬の一部などが発見されていたという記述です。この記事が出たあと、業界では『マッキー、あの彼氏とシャブキメてSMまで楽しんでたのか』なんて噂されたほどです」(同)
芸能人が薬物で逮捕されるたびに話題になるのが、薬物とセックスの関係だ。違法薬物を使用すると、あらゆる感覚が鋭敏になるとされる。槇原容疑者のようなミュージシャンやアーティストは、その効果を利用して作品を生み出すとされる一方、性感も高まるため、セックスに耽ると快感も倍増すると言われているのだ。
「薬物をキメてセックスすることを“キメセク”と呼びます。薬物中毒者が抜けられなくなるのは、一度でもこの快感を味わうと、普通のセックスでは物足りなくなるからだとされています」(薬物事情に詳しいフリーライター)
とはいえ、まったく裏社会と関わりのない一般市民は、どこで誰に接触すれば違法薬物を入手できるか分からないというのが当たり前だった。
「今は、とんでもなくハードルが低くなっています。ネットで安全に手に入る方法が知れ渡ったんですよ。それまでは特別な暗号化ソフトなどを使わないと足がつきやすかったのが、今では匿名性が高いサーバーを使ったサイトがあるし、売人とのやりとりも、証拠をすぐに消すことができるアプリ『テレグラム』などを使っています。電話やLINEと違って、やりとりしたデータは綺麗さっぱり消すことができますからね。おそらく元締めが用意してるんでしょうが、売人と客をマッチングする掲示板があって、そこにいけば24時間ブツを購入することができるんですよ」(同)
★謎のキーワード“ゴチミヤ”
本誌も、このフリーライターの指示通りにネットを検索してみると、次のような書き込みが溢れていた。
〈★野菜(ジャックヘラーのグロウ)、1G6000円
★氷、0.1G6000円
★ポンプ(テルモのFNシリンジ29G)、1本1000円
★ガラスパイプ、1個2000円
★眠剤(サイレースの2ミリ)、5錠3000円〉
書き込みをしている人物の名前は〈○○(関東の都市名)手押しと全国配送〉となっている。
「この書き込みを訳すと、野菜=大麻、氷=シャブで、ポンプは注射器。切れ目をマイルドにする睡眠薬まで用意してますよという意味です。売人のことはプッシャーと呼ぶので“押し”。つまり、書かれた都市では手渡しも可能だし、全国配送も可能ですよ、とうたっているわけです。こうした売買以外にも“キメセク”相手を募集する掲示板も大盛況ですよ」(同)
今度は“キメセク”というキーワードで検索すると、次のような書き込みに行き当たった。
〈冷たいの持っている方、いませんか? 当方40代、ややぽっちゃり。話の早い方、遊びましょう〉
〈23歳の女子大生です。清潔感があって常識のある方と遊びたいな。私は突きですけどあぶりの人も歓迎〉
〈31歳、千葉住まいです。これから朝方まで遊べる方、緊急募集。勘ぐりとかそういうのはなしで! ゴチミヤ希望です〉
再びフリーライターに訳してもらった。
「冷たいの=シャブ、突き=注射器の使用。ゴチミヤは、『セックスの代わりにシャブをごちそうしてください。帰りにお土産として、数回分のシャブも持たせてね』という意味です」
本誌は、こうした掲示板で片っ端からアポを入れ、取材に協力してくれる利用者を探した。スマホの特殊なアプリを使った無料通話なら、という条件で話を聞かせてくれたのは、関東に住む40代の男性K氏だ。
「掲示板は警察の摘発に敏感なので、2〜3カ月に一度くらいのペースで移りますが、なくなることはない。ここに書き込んである女性のオファーは本物ですよ。手順は簡単で、書き込みがあった女性に、こちらの捨て垢(足がつかないメールアドレス)を教えて、やりとりを開始する。女性が書き込むと、男からのメッセージが殺到するから早い者勝ちです。ケチらず、たくさんネタをあげる約束をチラつかせるのがポイント。僕は、この掲示板経由で4人のキメセクフレンドがいますよ」
(明日に続く)