すべての始まりは亮の復帰イベント前日になって突然、宮迫が発表したYouTuberデビュー。YouTubeチャンネルとオフィシャルブログを開設し、テレビ業界復帰を目標として、しばらくはYouTubeを主戦場に活動していくことを公表した。今回、宮迫を支援しているのが人気YouTuberとして知られるヒカル(28)。
「Twitterで『ヒカル、いろいろ動いています』と明かし、宮迫とのコラボを公表しました。ヒカルを相手に宮迫は、明石家さんま(64)の個人事務所に預かってもらっている現状を説明していた。動画では闇営業問題に対し再度謝罪。蛍原徹(52)とのコンビ復活を切望し目に涙を浮かべながら『相方の隣に戻りたいです。チャンスをください』と視聴者に強く訴えかけたんです」(芸能プロ関係者)
ところが、このYouTuberデビューがもっぱら「宮迫の完全な勇み足だった」とお笑い界やテレビ界で定説になっているのだ。なぜか。
「宮迫はこともあろうに、最大の庇護者であるはずのさんまを怒らせてしまったんです」
と説明するのは、キー局編成マン。もちろん、ヒカル協力のもと、YouTuberデビューすることについては、事前にさんまに説明していたという。だが、さんまから最終的な承諾を得られておらず、半ば見切り発車的にYouTubeに登場したというのだ。
「さんまは芸人としての復帰は『テレビか舞台で』と常々、宮迫に話していたそうです。とにかく、芸人として復活するのに相応しい晴れ舞台を作ってやろうと動いていた。それをさんまが一番嫌うYouTuberとして勝手に活動を再開してしまった。今回の話を聞いたさんまは『なにそれ、アホか…。もう知らんわ』とサジを投げてしまったそうです」(お笑い関係者)
昨年11月、さんまは業界関係者や視聴者の反発を覚悟のうえで、都内のホテルで『宮迫博之を励ます会』を催している。費用はさんま持ちで300万円とされる。
「自分を頼ってきた芸人に対しては誠心誠意、面倒を見るのがさんまという男です。それが裏切られたわけです。さんまはショックを受け、相当落ち込んでいる」(放送作家)
宮迫のYouTuberデビューに異議を唱えているのは、さんまだけではない。これまで宮迫に同情的だった『ダウンタウン』の松本人志や『ナインティナイン』岡村隆史、『極楽とんぼ』加藤浩次らも苦言を呈する事態に…。
「3人とも言っていることは同じですよ。まずは相方の蛍原と『雨上がり決死隊』としてコンビ活動を再開するべきだ、という意見です」(業界関係者)
さらに、宮迫に対しては東野幸治らベテランから若手芸人に至るまでバッシングや罵詈雑言が絶えない状態になっているという。芸人の本分を忘れ、安易なYouTuberデビューをしたことも非難の的だが、それ以上に問題となっているのが交通費問題だ。
「一連の闇営業問題で吉本と所属芸人の契約が見直されることになった。その影響で飛行機や新幹線など遠距離の交通費はこれまで通り出るが、タクシー代はカットされることになったんです。これは痛いですよ。テレビ局もこのご時世ではタクシーチケットも出しませんから…。当然、芸人らは自腹です。年収で数千万円超えの芸人ならいいですが、若手芸人らは下手したらギャラよりもタクシー代の方が高くつきかねないんです。それもこれも、宮迫らの闇営業問題の余波なんです」(前出・放送作家)
いまや吉本興業内で宮迫の復帰を口にする者はいない状態とか。頼みのテレビ界も対応はつれないようだ。
「そもそも、闇営業問題は宮迫の『ギャラは受け取っていない』というウソから大問題に発展した。しかも、闇営業に参加した若手芸人には『お金はもらってないと言え』と、口裏合わせを行った。現状のままでは、テレビ地上波への復帰はあり得ない」(民放編成幹部)
水面下で宮迫は、レギュラー出演していた『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のスタッフに接触していたという。
「日テレは、宮迫よりも島田紳助さんの復帰に夢中です。ゴールデンウイークに放送される『行列のできる法律相談所SP』と大みそかの『ダウンタウンの絶対に笑ってはいけないSP』での出演が内定しているんです。とてもじゃないが、宮迫どころではありません」(制作関係者)
それにしても、なぜ宮迫はYouTuberデビューという安易な選択をしたのか。そこに浮かび上がってくるのは、背に腹は代えられぬ懐事情だ。
「宮迫は東京・目黒区にある億ションに住んでいたのですが、昨年11月上旬くらいに引っ越している。これまで年収は4〜5億円程度あった。しかし、闇営業騒動以降、収入はストップ。しかも、違約金などの支払いに追われている。さらに、今年は昨年の所得税分が課税される。貯金をすべて吐き出すことになるはずです」(お笑い事情通)
芸能界復活のチャンスをフイにしてまで目先の銭に飛びついてしまった宮迫。現状はまだ土砂降りだ。