「カメレオン俳優の異名を誇る倫也は、それこそ、あらゆるキャラクターを完璧に演じられることから物凄く評価が高い。でも、意外なことに彼は地上波GP帯の連続ドラマで主演を務めた経験がないんです。NHK、テレビ朝日、TBSなどが主演ドラマ企画を手に所属事務所に日参していた」(芸能プロ関係者)
そんな中村が初の主演ドラマにチャレンジするのが、日テレの2020年4月期に放送予定の日曜ドラマ『美食探偵〜明智五郎の挑戦〜』(仮題)。人気漫画家・東村アキコ氏の同名作品『美食探偵 明智五郎』を実写化したもの。
物語は表参道に探偵事務所を構える明智(中村)が、依頼される難事件に対し美食を交えながら解明していく。ヒロインは若手女優として注目の小芝風花。そして、劇団EXILEの佐藤寛太、小池栄子らが脇を固める布陣という。
それにしても、一部業界関係者から「日テレの日曜ドラマは鬼門」の声が上がっているにも関わらず、中村はなぜ仕事を受けたのか。
『日曜ドラマ』枠は’15年4月に創設され、最近では『今日から俺は!!』、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』、『あなたの番です』など話題作が続いていた。今年1月期は横浜流星と清野菜名がW主演の『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』。制作は系列の読売テレビが初めて請け負っている。
「働き方改革と制作費削減を目的に、読売にチャンスを与えたんですが、その後にドラマを制作する若手局員らが猛反発。中には『他社に移籍する』と宣言するスタッフまで現れた。結果、日テレ上層部はこうした声に押される形で4月期から再び自局制作することにしたわけです」(編成関係者)
不吉なことに、昨年10月から放送された賀来賢人主演『ニッポンノワール―刑事Yの反乱―』は平均視聴率6.9%とコケている。
「実績のない読売が制作する『シロでもクロでもない――』も視聴率的に苦しい戦いを強いられるのは確実です。タイトルが長いドラマはヒットしない、というジンクスもある。3〜4%台が正直な感想です」(同)
しかも、日テレの日ドラ枠は制作費が安いことでも有名だという。
「今回、中村サイドは1本150万円〜のギャラで受けています。なんでも東村作品の大ファンだったことで、事務所の反対を押し切って受けたという噂です…」(放送作家)
カメレオンの本領発揮?