これに責任を感じているのが、男子ツアーの選手会長だった石川遼だ。
「子ども向けのゴルフ教室を開いたり、大会でも他選手よりも早く現地入りし、地元関係者、主催者と打ち合わせをしたり。若いファン層も増え、会場はそれなりに盛り上がっていたのですが…」(専門誌記者)
そのせいだろうか、選手会長を12月で任期満了となった石川だが、周囲は再選を推すものの、本人は態度を保留したまま。石川自身、米国ツアー復帰の野心もあるようだ。
「まだ私案ですが、12月15日に行われた、『団体対抗戦』を、ファン向けに増やしてもいいのではないかとの打開策も聞かれました」(関係者)
団体対抗戦とは、男子、女子、シニア各ツアーから上位3名と推薦選手3名を集めた総勢18名がポイントを争う国内最強決定戦だ。普段、一緒にプレーする機会が少ない男女や、若者とシニアが歓談するなど、和やかな雰囲気を醸し出しており、ギャラリーも肩の力を抜いて観戦できる。人気の女子と一緒にラウンドすることで、渋野日向子ファンに「男子ツアーも見て!」と、アピールする機会にもなるだろう。
先日の団体対抗戦を取材した記者がこう言う。
「女子プロと一緒に回り、シニアの選手たちはデレデレ。一部の男子プロも同様でした。問題は、女子プロ側を説得できるかどうか」
ここは、石川が渋野に頭を下げるしかない。とはいえ、選手会長の留任が決まったら、合コンの幹事役まで兼任させられそう?